■イントロダクション
『かがみの孤城』を書き上げた時に、願ったことはひとつ。この本を読んでいる間だけは、皆が主人公のこころたちとこの城で一緒に過ごしている気持ち
になって、ここを自分の居場所だと思ってほしい、ということでした。そして、実はその思いを届けるのに「舞台」はなんて打ってつけの場所だろう、とひそかに思ってきました。皆がそれぞれに闘う現実がある中、ともに集まり、舞台上に創り出された孤城で過ごす。鏡の中をくぐりぬけてやってくる非現実のひと時は、おもしろい舞台を観て、そこで濃密な時間を過ごすことと、とてもよく似ています。今回、そんな「孤城」を舞台上に構築してくださるのは、成井豊さん。成井さんは、私に学生時代からそんな濃密な舞台体験をたくさんプレゼントしてくれた、魔法使いのような演出家です。その成井さんと〝オオカミさま〟がどんな『かがみの孤城』へ私たちを案内してくれるのか、わくわくしながら待っています!
辻村深月
『かがみの孤城』の主人公は中学1年生の「こころ」という名の少女。同級生の悪意によって傷つけられ、家から出られなくなった彼女は、鏡の向こうにある孤城へ行き、そこで6人の仲間に出会う。つまり、この物語は、合計7人の少年少女の冒険の物語。この物語を舞台化するために、生駒里奈さんや溝口琢矢くんを初めとする若い実力派の俳優たちが結集してくれました。本屋大賞受賞作の舞台化は、お客さんの期待値が高いだけに、正直言ってプレッシャーが凄い。しかし、このメンバーなら間違いなく、期待値を越える演技を見せてくれると思います。本物の「こころ」が、「リオン」が、「アキ」が、舞台の上を縦横無尽に走り、笑い、叫びます。その姿を、ぜひとも劇場に来て、その目で見届けてください。お待ちしています。
成井豊
■ストーリー
入学早々、同級生から嫌がらせを受け、家に閉じこもる生活を送っていた中学1年生の安西こころは、ある日自分の部屋の鏡がまばゆい光を発していることに気づく。
恐る恐る鏡に手を触れた瞬間、こころは見知れぬ城がそびえ立つ異世界に引き込まれてしまう。
「オオカミさま」と呼ばれる城の管理人と、彼女に召還された7人の中学生が過ごす世界。
そこでは「願いの鍵」を見つけた者が、何でも望みを叶えられるという。
果たして「願いの鍵」は見つかるのか。7人が城に集められた驚くべき理由とは。
木津つばさの出演は都合により山本沙羅に変更となりました。
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