こんにちは。お久しぶりの公演のお知らせです。岩井です。
去年は冒頭に『世界は一人』を作り、燃え尽き症候群になり、久しぶりに引きこもりになってから再起までにずいぶん時間がかかりました。
その後、新たな会社「WARE(われ)」を設立し、トークイベントや『いきなり本読み!』やらをやって、「演劇や芸術に新たな視点を!」となんやかんややっていたわけですが、今や「本業」とも言い難い演劇の公演を行います。二本立て。
一つは『ヒッキー・カンクーントルネード』。ハイバイの旗揚げ作品であり、僕が引きこもっていた頃のことをモデルにした物語。演劇作品としても評判も良く、旗揚げから16年、何度も全国を公演して回って、かなりブラッシュアップされた作品。
もう一つは『ワレワレのモロモロ 東京編2』。こちらは僕のライフワークとなっている、「出演者が自分の身に起きたことを書き、出演する」スタイルの演劇。『ヒッキー・~』では僕が僕自身のことを書いたわけですが、それを「他の人もやってみたらいいじゃない!」とやってみたところヒット企画となり、平均年齢80歳くらいの「彩の国さいたまゴールドシアター」で上演したり、フランスにお呼ばれして現地の方と共に作ったりもして、ワールドワイドな広がりを見せている企画の、二度目の東京編となります。
出演者は、いつものハイバイの面々はほぼ登場しません。若手の俳優にとても優れた表現者が多くいまして、そういった人たちに「安定した台本」「安定した演出」で、存分に力を発揮してもらいたいわけです。若手の俳優さんたちは、もちろん同世代の作家さんの作品に出ることも重要だと思いますが、なかなか制作環境も安定していない場で、台本も本番直前に出来上がったりなんて事態も多く、「演じる」ってことに集中できないこともあるので、こういう場があってもいいかなと思います。5年ほど前からやっている「俳優の寄り合い」である「どもども」で、多くの若手で実力のある俳優さんたちと会い、色々やってまいりました。ある意味今回のはそれの集大成。プラス、オーディションで600人の応募の中から選ばれた強者たち!!
この出演者たちの何人かは、間違いなく、10年後、いや5年後にはかなりメジャーになるはずです。そういった意味でも、作品はもちろんですが、俳優を観に来て欲しいと思っています。お客さんにとっても、観たことのない俳優だからこそ、物語が普遍的なものになりもします。
現段階では出演者は完全確定ではありませんが、そこは自称「俳優フェチ」の男、岩井です。どのチケットを取っても、後悔させませんぞ!ご期待くださいませ~!
(WARE ハイバイ代表 岩井秀人)
作・演出
岩井秀人
出演
「拝み渡り」チーム
富川一人 藤谷理子 藤村聖子 町田悠宇 山脇辰哉
「トペ・コンヒーロ」チーム
井上向日葵 中山雄斗 野村麻衣 矢崎まなぶ 渡邊雅廣