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B’z無観客配信ライブ「B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day3」ライブレポート

B’z無観客配信ライブ「B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day3」ライブレポート

B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day3 ダイジェスト映像


B’z無観客配信ライブ「B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day3」ライブレポート

松本孝弘(ギター)と稲葉浩志(ボーカル)による最強のロックバンド“B’z”が初の無観客配信ライブ」B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-」を開催。デビューした1988年から現在(2020年)までの32年間を“5つの時代(5 ERAS)”に分けて、5週連続でそれぞれの時代の楽曲で構成したライブをお届けする。

11月14日は第3弾「Day3」。ライブ会場となったZepp Haneda(TOKYO)の外観や飛び立つ旅客機が映されたオープニングムービーに続いて、映像がモノクロに切り替わり、松本と稲葉がサポートメンバーと円陣を組み、気合入れをしてステージに向かう姿が見えた。それぞれが所定の位置につき、セッション的な感じで音を出した後に映像がカラーに変わるとこの日のオープニング曲、1999年リリースの「ギリギリchop」がスタート。厚みのあるサウンドとパワフルな稲葉のボーカルが相まって、いきなりトップスピードに入った感覚に。そして炎が揺れる中、ストリングスの音が響き、松本が重みのあるリフを奏で「ながい愛」へ。久しぶりに聴けた名曲への反響は大きく、この曲のタイトルがTwitterのトレンド入り。
2曲を歌い終わった後、「B’zのSHOWCASEにようこそ!」と稲葉が呼びかけ、タイトなイントロから始まる「F・E・A・R」に突入。「ギリギリchop」を含めて、序盤は1999年にリリースした10thアルバム『Brotherhood』の世界観を楽しませてくれる。
王道のロックサウンドをガツンと聴かせる「Seventh Heaven」(『ELEVEN』収録)は、ライブで披露されるのは約19年ぶり。
「無観客というスタイルにも随分慣れてまいりまして、何を言っても返ってこないという静けさ、静寂にもすっかり慣れてしまいました。
Day3ということで、その時代の懐かしい仲間(サポートメンバー)も集まってくれて、みんなに届くように精一杯演奏したいと思います。思う存分楽しんでください」と、稲葉が改めてファンに向けて挨拶をし、開放感のあるメロディックな「野性のENERGY」、“会いたい”気持ちを綴り、およそ20年ぶりに披露した「May」、“あなたを最後まで見届けよう”“新しい日々が始まるよ”と背中を押してくれる「GOLD」とシングル3曲を立て続けに演奏。
しっとりと聴かせた後、稲葉が「今日のDay3をどのようにご覧になってるんでしょうか。手巻き寿司とかやってる方もいらっしゃるかもしれないですね。ゆっくり味わいながらライブを楽しんでください。新しいライブの楽しみ方かもしれませんけど、どうぞご自由に楽しんでいただきたいと思います。こっちはどんどんやっていきますから」と言って、爽やかな風を感じさせてくれる「Blue Sunshine」を聴かせた。

「ここでセットチェンジということで、我々移動します」と、松本と稲葉がステージ袖から退き、ドレッシングルームに入って2003年の渚園での公演で着た衣装を紹介。「初めてじゃないですか。こういうところを紹介するのは」と、配信ライブでしか出来ないファンサービスを。さらに廊下を移動してバンドメンバーの楽屋を訪問。稲葉の楽屋に入りたそうにする松本に「今いいです! いつか」と入室拒否。松本は楽屋表示サインにDay2のMCでも振られた切手コレクションの一部を飾り、「僕くらいになると惜しげもなくやっちゃうから」と得意そうな表情を見せる。続いて通路に飾られたポスターの解説や思い出話をするなど、Zepp Haneda(TOKYO)のバックステージをどんどん紹介していく二人。ロビーの豪奢なシャンデリアを「これ、好き」と気に入った松本は、ライブハウス常設の物ではなく今回のSHOWCASEのために設置されたものだと知ると「じゃあ、終わったらもらっちゃって大丈夫だ」と冗談も飛び出した。ドリンクバーのところには今回のライブグッズが展示されていて、随所に遊び心が感じられる。
「じゃあ、ちょっと一服させてもらって」と通路に用意されていたソファーセットに座る松本。「ライブの途中ですよね?」とスタッフに確認しつつも稲葉もソファーに座り、「いまだかつてこんなに休憩が入ったことがあるでしょうか」と言いながら、赤いマグカップで乾杯。テーブルの上にはDay3の時期の楽曲の歌詞と譜面が置かれていて、「『Raging River』なんてありましたね」と稲葉が懐かしそうに話すが、松本は「どんな曲だっけ?長い曲だ! あぁ、思い出しました」となんとか思い出した様子。別の曲の譜面を見ながらやり取りが続き、そのまま休憩かと思いきや、譜面を見て松本がアコギを鳴らすと、稲葉が歌い始めた。思わぬ形で一度もライブで演奏したことのない「Thinking of you」をサビ前まで披露するという嬉しいサプライズ。「これ、どうですか?」とまた別の曲を松本に薦める稲葉。そして松本のアコギに合わせて再び稲葉が歌い始めるが、「これ、さっきやったじゃん」と松本がストップをかけた。演奏しかけた曲は先ほど披露した「Blue Sunshine」。こういう寸劇で和ませてくれるところもB’zらしいと言える。さらに二人だけで「熱き鼓動の果て」の1フレーズを聴かせ、「ステージが準備できたみたいなので」と立ち上がり、「続きをやっちゃおうかな」と言いながらステージへ。

ステージに戻った二人はサポートメンバーと合流し、「熱き鼓動の果て」を演奏。円形に組まれたステージで、前半とは全く違う雰囲気の中で後半戦が始まった。「円陣と言いますか、みんなの顔が見える形、どうですか?」と稲葉が尋ねると、松本は「いいねぇ」と笑顔で返答。その流れで松本が美しいイントロを奏で、背景のビジョンに三日月が映し出される中「今夜月の見える丘に」へ。続く「IT’S SHOWTIME!!」で一気にテンションを上げ、ライブ会場の観客がビジョンに映し出された「juice」でライブ感もアップ。「Hey! 聞こえてますか? どうなんですか? ここで一緒に声出しましょうか」とコール&レスポンスで盛り上げる。
メンバー紹介を挟み、美しいピアノの旋律から始まる「ONE」へ。切ないメロディーと“また会いましょ いつかどこかで”というフレーズが、今のご時世だからこそより響いてくる。「SHOWCASE Day3、いかがだったでしょうか? 今日も皆さんの熱い愛情、想い、ひしひしと感じながら一丸となってプレイさせていただきました。本当に見てくださってありがとうございます! 見てくださってる全ての方々にこの曲を捧げたいと思います」と、「Brotherhood」を演奏。“道は違っても ひとりきりじゃないんだ”というフレーズが「ONE」の歌詞と同様に、今はまた特別なメッセージに感じられる。最後の稲葉のロングシャウトは圧巻。そしてラストの曲は、シリアスなムードをポジティブな空気に変える「ultra soul」。金の紙吹雪が舞い、「今日も最後まで見ていただいてありがとうございます! また来週!」と感謝の気持ちを伝えてDay3が終了した。

Day3は1999年から2003年までの軌跡を振り返ったステージとなった。「B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-」はまだまだ続く。次回、「Day4」は11月21日(土)19時から配信予定。4番目の時代(ERA)、どんな定番曲、どんなレア曲が聴けるのか楽しみにして待とう。

【SETLIST】

01. ギリギリchop
02. ながい愛
03. F・E・A・R
04. Seventh Heaven
05. 野性のENERGY
06. May
07. GOLD
08. Blue Sunshine
09. 熱き鼓動の果て
10. 今夜月の見える丘に
11. IT’S SHOWTIME!!
12. juice
13. ONE
14. Brotherhood
15. ultra soul

公演詳細

B’z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820- Day1~5

●Day1:2020年10月31日(土)18:00開場 / 19:00配信
●Day2:2020年11月7日(土)18:00開場 / 19:00配信
●Day3:2020年11月14日(土)18:00開場 / 19:00配信
●Day4:2020年11月21日(土)18:00開場 / 19:00配信
●Day5:2020年11月28日(土)18:00開場 / 19:00配信

【チケット代金】¥ 3,500(税込)
※アーカイブ配信も同額となります。
※別途各種手数料がかかります


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