【インタビュー】the engy

2026/9/15(火)

the engy

“もっと大きいステージで観たくなった”
と思ってもらえるようなライブにしたい

the engyは、グルービーなサウンドに身を任せて踊り、胸躍らせる喜びを届けてくれるバンドだ。複数の楽器の音を重ねて生む心地よいエネルギーが、あらゆる曲に宿っている。

山路「フレーズ自体は簡単なものが多いんですけど、グルーブが難しいんです。同じフレーズを演奏しながら文脈だけ変わっていくみたいな曲が多いんですよね。全部のフレーズが混ざったときに一番気持ちよく感じられます」

藤田「フレーズ同士が上手く噛み合って1つの大きな音楽そのものになる状態がライブで時々あって。シンプルなフレーズを弾いているのに、ものすごい昂揚感があるんです」

7月にリリースされた「Feel Alive」も、彼らの魅力が凝縮されている曲だ。温かなメロディは、シンガロングもおのずと誘う。

山路「『踊る』ということに対して歌詞も音作りの面でも吹っ切れたというか。新しいサンプラーを叩いていて“いいやん”と思ったフレーズから思いつきで作っちゃった感じでした」

境井「この曲のラップのところが僕はすごく好きなんです。中学生くらいの頃にヒップホップの曲を聴いていた感覚がよみがえるというか」

キャッチーな曲でありつつ、どことなく毒気のようなものも香る。このような風味もthe engyならではの表現スタイルだ。

山路「Enfantsの松本さんが“the engyの音楽はディストピアの中でのハッピーという感じがする”と言ってくれて。この曲もそうですね。“楽しい”に全振りしつつも、“なんでこんなあほらしいことばっか起きんねん?やってられん!”という気持ちも込めているので」

8月に「Flashback Paradise」、11月にはEPもリリースされる。音源を聴いて魅了されたら、ライブ会場に足を運ぶことをおすすめしたい。

濱田「ライブは自己を解放することができている場所というか、今感じていることを全部解き放てる感覚がすごくあります」

山路「“ピュアな空間だな”とすごく思うんですよね。誰もかっこつけてないのがライブ。“音楽を楽しみたいから音楽を作りたい”、“音楽を楽しみたいから音楽を聴きたい”というのが僕らとお客さんそれぞれにあるんです」

12月には東京と大阪の2ヶ所で『the engy LIVE TOUR 2026 vol.2 “HIGH HOPES”』の公演がおこなわれる。過去最大規模の会場でのワンマンライブへの思いも彼らは語ってくれた。

山路「東京のLINE CUBE SHIBUYAはホール。単独でのホールは初めてですね。緊張していたり、どうしたらいいか分からなかったら、“座っていたらやりにくいかも。ごめんな。立ってもらっていい?”って言うと思います(笑)。“一緒に楽しもうね”って言えるのが自分たちの強みなので」

濱田「ものすごく大きい会場ですよね。でも、当日までにやれることをやるというのは、これまでと同じです。来てくれるみなさんに楽しんでいただけるようにしたいです」

境井「大阪の心斎橋BIGCATは学生の頃にいろんなアーティストを観に行っていた会場なので、ステージ側に自分が立てるのがうれしいです。成功させて“the engyここにあり!”というのを示して、東京でのライブに臨みます」

藤田「このライブをやり終えた後に“もっと行けるんじゃない、the engy。もっと大きいステージで観たくなった”と思ってもらえるようなライブにしたいです」

音楽を愛する人々がたくさん集まる空間で、彼らの音楽はどのような響き方をするのだろう。広い会場ならではの喜びを噛み締められる2公演となるはずだ。

プロフィール

the engy/じ えんぎー

京都発の4人組ロックバンド。メンバーは山路洸至(Vo/Gt/Prog)、濱田周作(Ba)、境井祐人(Dr)、藤田恭輔(Gt/Cho/Key)。

公演情報

the engy LIVE TOUR 2026 vol.2 “HIGH HOPES”

  • 12/5(土) 18:00 大阪・心斎橋BIGCAT
  • 12/8(火) 19:00 東京・LINE CUBE SHIBUYA

インタビュー・文/田中大
構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載


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