【インタビュー】The BONEZ

2023/4/15(土)

The BONEZ

ニューフルアルバムを引っさげ、活気を取り戻す47都道府県ツアーがスタート

結成10周年を迎えるThe BONEZが、バンド史上最大規模となる47都道府県ライブハウスツアー、その名も「47 AREAS」を5月12日の東京公演から8か月以上をかけて行うことが決定。本ツアーから声出しも解禁となり、コロナ禍以前の状態をほぼ取り戻した全国のライブハウスの姿を目撃することになる。そんな彼らに最近の調子を尋ねたところ、こんな第一声が返ってきた。

JESSE「絶絶好好調調です。今が一番キテる感がある。それは時代の流れに乗っているとかじゃなくて、ミュージシャンとしてのスキル、心意気、すべてが16歳のときを超えようとしてる」

本ツアーには結成10周年の記念や自分たちに対する挑戦ということ以外にも強い想いがある。全国を回るだけの単なる企画ではなく、その1本1本に濃い血が通っているのだ。

JESSE「俺たちのライブをきっかけに久しぶりに地元に帰ってきて、そこで古い友だちに会ったりしたらいい。ぶっちゃけ、ツアーは赤字だけど祭りですから。そんな俺らの姿を見た若手バンドの起爆剤にもなりたい。あと、コロナ禍の3年で経営が厳しくなった小さいライブハウスをこれまでにいろんなバンドができる範囲で守ってきたけど、今回のツアーにはそういう意味もある」

しかし、コロナ禍以前の状態に戻る気はない。

JESSE「コロナ禍に3回ツアーを回ったんですけど、人数制限とかの規制ができたことで最前列に親子が増えたんですよ。規制があるからこそライブに来られた人たちは他にもいっぱいいるし、すべてがマイナスじゃなかったと思う。だから、そういう人たちにもライブハウスのルールをイチから教えていって、元からライブハウスにいた人たちと共存できるようにしていきたい」

どんな会場でも楽しめるツアーになりそうだ。

JESSE「それがThe BONEZですね。こないだバンド仲間に言われたんだけど、『お前らのライブ、毎回ツアーファイナルやん』って」

T$UYO$HI「『一番目なのにトリみたいなライブするのやめて』って(笑)」

ツアー前には5年ぶりとなるフルアルバム『Yours』を発表。コロナ禍を脱却するかのような、突き抜ける勢いとポジティブな作品に仕上がった。

T$UYO$HI「コロナ禍を経て、いろんなプレイリストに入るような聴きやすい1曲になるんじゃなくて、アクが強くて自分たちにしかできないことをやりたいと思ったときに、『今の俺らはこうだよな』というものを素直に凝縮させました」

自分たちの原点を見つめるような「We areThe BONEZ」をはじめ、ギラついた楽曲が揃う。これまでJESSEは“RIZE”との差別化を意識していたが、それを取っ払ったという。

JESSE「これまでは<The BONEZのJESSE>という型にはめて歌詞を書いていたけど、今回は限界まで考えた。自分の顔をひっぱたいて、『<俺>だったらどうすんだよ!』って」

そんな彼について、メンバーはこう語る。

ZAX「この10年で本当にボーカリストになった。伝えたいって気持ちが強くなったし、表現の幅が広がったと思う」

2020年に加入した新ギタリストKOKIにとって、今作は初のフルアルバム。気合は十分だ。

KOKI「環境も心意気もこれまでと違ったけど、今は自分も家族だと思っています。中途半端はしたくない。みんな命をかけてやっているので」

 

プロフィール

The BONEZ/ざ・ぼーんず

RIZE、PTPという肩書きはもはや不要。パンクスピリット溢れるオルタナティブロックバンド。メンバーは写真左からT$UYO$HI、ZAX、JESSE、KOKI。

公演情報

The BONEZ 10th Anniversary Tour “47 AREAS”

  • 5/30(火)19:00 長崎DRUM Be-7
  • 6/1(木)19:00 鳥取・米子laughs
  • 6/8(木)19:00 北海道・ペニーレーン24
  • 6/11(日)17:00 北海道・函館club COCOA
  • 6/16(金)19:00 宮城・仙台Rensa
  • 6/29(木)19:00 富山MAIRO
  • 6/30(金)19:00 新潟LOTS
  • 7/8(土)18:00 愛媛・松山サロンキティ
  • 7/15(土)18:00 広島クラブクアトロ
  • 7/17(月・祝)18:00 福岡 DRUM LOGOS

インタビュー・文/阿刀“DA”大志
Photo/植田真紗美
構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載

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