【インタビュー】佐藤隆紀

2025/6/15(日)

即日完売！初のバンド編成によるソロコンサート開催！「歌手として人前で歌う以上、感動してもらいたいんです」

クラシックとポピュラー音楽をクロスオーバーさせ、音大卒の確かな技術と抜群の熱量で歌い上げるヴォーカルグループLE VELVETSでテノールを務める佐藤隆紀。昨年末よりミュージカル『レ・ミゼラブル』のジャン・バルジャン役を務め、各地で大熱演も見せる佐藤が、初のバンド編成によるソロコンサートを開催することになった。

「昨年、初めてのソロコンをオーケストラでさせていただいたのですが、バンド編成でもやりたいという気持ちがあったんです。オーケストラは音も豪華ですし、聴き応えのあるモノなんですけど、バンドだからこそできる演出等を含め、自由度の高い佐藤隆紀の世界も観ていただきたいなと思いました。今回、LEVELVETSでお世話になっている大貫祐一郎さんに音楽監督をお願いしています。どんなバンドサウンドになるのか楽しみです」

「自由度の高い」その気持ちが強く表れているのが、佐藤がミュージカル『エリザベート』で共演した佐々木崇がダンサーとして出演することだ。

「彼はソロコンを観に来てくれて、何か一緒にやりたい、と言ってくれていたんです。オーケストラコンサートでは出来なかった視覚と聴覚でとある曲をダンスで表現してもらい、その世界を感じてもらえたら面白いんじゃないか、とお願いをしました」

披露する楽曲はこれまで通り、クラシック、ミュージカルやJ-POP等、多岐にわたる。

「ミュージカルで僕のことを知ってくれた人は本当に多いと思いますし、『レ・ミゼラブル』の中でも普段は歌っていない曲も歌えたらな、と。あとはクラシック。自分への挑戦も含めて、アリアも歌いたいと考えています」

スタンダードなJ-POPをセレクトすることが多いが、また違う難しさがあるという。

「例えば、ディズニーやミュージカルの曲であれば、歌っている役の感情を入れ込めばすんなりといくんですけど、J-POPの場合はその曲の世界観を自分の中で描いて、伝えていく必要がある。やっぱり、歌手として人前で歌う以上、上手かったね、で終わりではなくて、感動してもらいたいんです」

会場となるのは東京・LINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）。交通アクセスも良く、モダンな雰囲気や音響も申し分ない。

「名だたるアーティストが歌ってきた会場ですし、できればここでやりたいと思っていました。実は、希望日は仮押さえがされていたんです。スケジュールを考えるとこの日程以外では難しかったので、厳しいかもと言われていたんですけど、ギリギリまで粘っていたら、諦めなければいけないタイミングの数日前に『取れました！』という連絡がきまして。このホールに自分の名前も歴史として残せると思うと嬉しいですね」

今年の上半期はミュージカルでの活動が中心だったが、軸足を置くのはやはり歌だという。ノドに若干の不安があったとしても、音の良さに気持ちが高揚し、リハーサルからフルで歌ってしまうほど、佐藤は根っからの歌手なのだ。

「昨年、デビュー16年目で初めてソロコンをやった時に改めて思ったのが、僕は歌手なんだな、ということ。一曲一曲、あれ以上の高揚感を味わったことがないぐらい幸せで。やっぱり、歌手としてもっと進化したいなという気持ちになりましたね」

新体制となったLE VELVETSの秋ツアーも発表され、改めて本格化していく今、当日はよりスケールアップした佐藤を体感できるはず。

「音楽を通して、一緒に音を楽しんで、本当に感動してもらえるようなステージを作りたいと思いますので、ぜひ楽しみに会場へ足を運んでください」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
「自分もそうですけど、いくら高価なものをいただいても、それが自分にとって欲しいものや興味のあるものでないと、喜びが半減してしまうじゃないですか。だからさりげなく「どんなお酒飲みますか？」とか「好きなお菓子とかあります？」みたいな話を振って、相手が欲しいものをリサーチします。あとは、僕でいうと、エリザベート役をやった人だったら、エリザベートが好んだお菓子とか、その人にちなんだものを渡す場合もあります」