【インタビュー】THE BAWDIES(SWEET LOVE SHOWER 2025)

2025/5/15(木)

THE BAWDIES (SWEET LOVE SHOWER 2025)

一緒にフェスを作り上げてると感じてます
アーティストもラブシャを愛してるし、出たいと思えるんです

富士山と山中湖を一望できる抜群のロケーションに暑すぎない気候の中で開催される夏フェス、SWEET LOVE SHOWER(以下、ラブシャ)が8月29~31日に山中湖交流プラザきららにて開催される。1996年に東京・日比谷野外大音楽堂で始まったラブシャは2007年に現在の場所に移り、今年で30年目。Mrs. GREEN APPLE、Official髭男dism、SEKAI NO OWARIといった面々の出演も発表され、期待感がますます募るところだが、その魅力を今年は2日目に登場するTHE BAWDIESのROYに聞いた。

「(主催する音楽番組専門チャンネルの)SPACE SHOWER TVにはアーティストの素の部分を届けてくれる番組がたくさんあるので凄くアットホームというか、深いところまで知ってくれているみんなが来てくれる、という印象がありますね。加えて、スタッフにも番組のときから関係性を築いてる人たちも多いので、一緒にフェスを作り上げてると感じてます。だから、アーティストもラブシャを愛してるし、出たいと思えるんですよ」

特にTHE BAWDIESは華々しくメジャーデビューを飾った2009年以来、コロナ禍におけるオンライン開催も含めて皆勤賞であり、ラブシャに対する思い入れも特に強い。

「デビュー当時からいちばんと言っていいぐらい支えてくれているのがSPACE SHOWER TVだったので、もう親族というか、血が繋がってるぐらいの感じです(笑)。(ラブシャは)お正月に実家へ帰るぐらいの安心感もありますよね」

2013年にLAKESIDE STAGEでトリを飾ったときの思い出は忘れることができないと語る。

「やっぱり、勢いがあるときはどのバンドもトリを任される機会はあると思うんですけど、ここでお願いしたい、という理由もしっかり言ってくださって、僕らもそこに応えられて。ちゃんとストーリーがあったというか。実際、スタッフやお客さんからも祝福感が溢れていて、みんなで喜んでくれたし。うん、あれはやっぱり嬉しかったですね」

みんなで作り上げていくムードも相まって、アーティスト同士が出会い、交流する場にもなっているという。

「フェスだとアーティストはご飯を食べた後は自分の楽屋に戻ることが多いんですけど、ラブシャだと結構みんな楽屋の外にいるんですよ。で、スタッフと話をしてる中でアーティスト同士も話すようになったり。そういう交流がいろんなフェスの中でもいちばん多いんじゃないかと思いますね。僕らで言うと、桑田佳祐さんが目の前にいて、喋りかけたいけど喋れないなと思っていたら、向こうから声をかけてくれるサプライズがあったりとか。あと、まだ観たことがなかった若手と出会う場にもなってます」

ラブシャと言えば富士山や山中湖が眼前に広がる絶景もポイントのひとつ。

「ステージから富士山が見えたときの心地よさには特別感がめちゃめちゃあります。山が近いので天候を心配されることも結構あるんですけど、わりと僕らは晴れバンドなんで、いい景色を見ながらライブをさせてもらってますね。それと(会場の標高が高い為)暑すぎないので、天候がバシッと決まったときは文句のつけようがないというか、最高です」

野外フェスならではと言えるのが時間帯による雰囲気の違いだ。いつもとは違う表情が楽しめることも多い。

「僕ら、朝イチの出番も多かったりするんですけど、そういうときはトップバッターとして打ち上げ花火になるようなセットリストやテンションで挑んだりもしてて。逆に夜だと照明が活きる曲を考えてみたりもしますね」

また、ラブシャにはレジェンドクラスから勢いのある若手まで、ジャンルや世代を問わず幅広いアーティストがラインナップされるが、そんな中でも要注目なのはその中間に位置する存在だという。

「フェスって、勢いのある若手バンドは割と呼ばれやすくて、そこにプラスして大物アーティストも出やすいんですけど、10年以上やってる中堅が出れる枠っていうのがやっぱり少ないと思うんですね。ただ、逆にそういった中で呼ばれている中堅バンドは観ておいた方がいい、という。そこにはライブに特別なモノがあって、説得力があるから出れるという理由がある。結構長いことやってるけど新人たちに混じってフェスに出てるよね、というバンドはとにかくライブが強いから出てるので観る価値アリだと思います」

出演アーティストだからこそ知る魅力を語ってくれたROYに最近の調子について話を向けると、すぐさま力強い答えが返ってきた。

「(所属事務所から)独立したからには、自分たちでしっかりすべての責任を持ってやっていかないといけないところもあり、メンバーの団結力や結束力が今、凄く高いんです。改めて、みんなで足並みを揃えて、という状態なので、凄くいいポジティブなエネルギーが充満してますね。あと、SPACE SHOWER TVで長らくやらせてもらった冠番組『THE BAWDIES A GO-GO!!』というのがありまして。ステージ以外の僕らの魅力をいちばん伝えてくれたモノだったんですけど、レギュラーとしては終了してしまったんです。で、それを引き継ぐ形で『THE BAWDIESはGO-GO!!』というYouTubeチャンネルも4月1日に立ち上げました。ぜひ、そちらも観て欲しいなと思ってます」


誌面連動Q&A

  • Q.
    手土産を選ぶポイントは?

A.
「一緒に対バンをした方などにプレゼントをするときはレコードのスリーブポーチが定番です。レコードにはレーベルなどが入った『スリーブ』というものがあるのですが、それをコーティングしてポーチにリメイクしたものを知り合いのレコード屋さんで商品として販売しているんです。見た目も可愛いし、シングル版レコードのコレクターでもある“僕らしさ”も出るアイテムだなと思っていて。レコードに詳しくない人でもすごく喜んでもらえるので、持ち歩いています。GLIM SPANKYのレミちゃんとか、レコード好きのアーティストにもプレゼントしたことがあるのですが、その時もすごく喜んでくれたのを覚えています。BAWDIESのオリジナルグッズとして展開してみるのもいいかもしれない!」

プロフィール

THE BAWDIES /ざ ぼうでぃーず

小学校からの同級生であるROY、JIM、MARCYと高校からの同級生、TAXMANによって結成されたロックバンド。'04年に結成し、'09年にはメジャーデビューをはたす。

公演情報

SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2025 30th ANNIVERSARY

インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載


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