【インタビュー】清水直樹(SUMMER SONIC 2026)

2026/5/15(金)

清水直樹(SUMMER SONIC 2026)

「期待に応え、予想を裏切る」
サマソニ2026の全貌に迫る

今年25周年を迎え、8月14日~16日に東京・大阪の2会場で3日間開催される『SUMMER SONIC』を今号では特集する。まずはイベントを運営する株式会社クリエイティブマンプロダクションの清水直樹社長のインタビューから。今年の見どころを聞いた。

8月14日~16日に東京・大阪の2会場で開催される『SUMMER SONIC 2026』。2000年にスタートした“サマソニ”は今年で25周年。2009年の10周年、2019年の20周年に続き、3度目の“3日間開催”だ。

「2019年のヘッドライナーはレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ザ・チェインスモーカーズ、B'z。さらにThe 1975、ゼッド、BLACKPINKなど充実したブッキングが実現して、30万人の方に来ていただきました。コロナ後は状況が大きく変わって、円安などの様々なアゲインストな要素もあるなかで、25周年の3日間をどう盛り上げていくか。かなりプレッシャーを感じていますね」

そう語るのは、サマーソニックを主催する株式会社クリエイティブマンプロダクションの代表取締役・清水直樹氏。世界中のビッグアーティストが自身の公演を優先するなか「フェスとしての存在感をどう示すか?」というテーマを突き付けられているわけだが、今年のサマソニはそのハードルを見事にクリア。“期待に応え、予想を裏切る”と称すべきラインナップが実現している。

まずはヘッドライナーの一角、ザ・ストロークス。00年代のガレージロック・リヴァイバルを牽引したスーパーバンドの君臨は、今年のサマソニの最大の目玉と言っていいだろう。

「3日間のうち1日はロックを中心にしたかったんです。しかも00年代以降のバンドをヘッドライナーにしたくて。僕のなかではアークティック・モンキーズとザ・ストロークスが最大の候補だったのですが、アークティックは今年は動かないことが早々に分かったので、ザ・ストロークスに全集中でオファーして勝ち取って。彼らをブッキングできたことで、今年のサマソニの軸になった感覚がありますね」

L'Arc-en-Cielはサマソニ初登場にして初のヘッドライナー。このサプライズには、サマソニ常連のHYDEとの関係性も反映されているという。

「HYDEさんはサマソニをずっと好きでいてくれるし、何度も出演してくれていて。ヘッドライナーとしてL'Arc-en-Cielを発表したときの歓迎ムードは、サマソニとHYDEさんの親和性があったからだと思いますね。想像以上に注目してもらったし、やはり幅広く支持されているバンドなんだなと再認識しました」

Adoがヘッドライナーとして出演することも大きな話題を集めている。今年の最大のサプライズと言っていいだろう。

「当初は海外のヒップホップ系アーティストと話をしていたのですが、それが立ち行かなくなってしまって。ちょうどそのタイミングで出演の意思を示してくれたのがAdoさんだったんです。Spotifyによると昨年、もっとも聴かれた日本人アーティストが彼女。海外のお客さんにもアピールできるし、今年LAでおこなわれるフェス(『CLOUD NINE presents “Zipangu”JAPANESE MUSIC EVENT 2026」』)、今年の『Lollapalooza 2026』にも出演することを含めて、ストーリーとしても完璧だなと」

さらに特筆すべきは、海外のレジェンド・アーティストだ。アルバム作品~ミュージカル~映画へと発展した作品「アメリカン・ユートピア」によって、トーキング・ヘッズ時代を含めた世界的評価を確固たるものにしたデヴィッド・バーン。そして、ファンク、ソウル、R&B、エレクトロなどを融合した音楽性によって、90年代以降の音楽シーンに多大な影響を与え続けているジャミロクワイもまた、25周年のサマソニに相応しいビッグネーム。デヴィッド・バーンとサカナクション、ジャミロクワイとSuchmosが同じ日に登場することにもぜひ注目してほしい。

「アーティスト自身も音楽ファンだし、「どんな音楽を聴いて、どんな影響を受けたか?」ということもとても重要じゃないですか。デヴィッド・バーンとサカナクション、ジャミロクワイとSuchmosは音楽的なつながりがあるし、そういうブッキングの妙はいつも意識していますね。ジャミロクワイは日本でずっと人気があるし、デヴィッド・バーンはずっと進化を続けているアーティスト。この機会にぜひ観ていただいて、ファンになってもらえたらいいなという願いもあります」

こちらもサマソニ初登場となるBUMP OF CHICKEN(東京のみ)はマリンステージ(ZOZOマリンスタジアム)に君臨。さらにBABYMETALはソニックステージを「SONIC “METAL” STAGE Curated by BABYMETAL」として東京、大阪1日ずつステージをキュレーション。言うまでもなく、どちらも今年のサマソニでしか体感できない特別なアクトになるはずだ。

「BUMP OF CHICKENは2013年にマリンスタジアムで単独公演をおこなっていて。僕も観たのですが、すごく似合ってたんですよ。そのときからずっとオファーをしていたので、ようやく念願が叶って嬉しいです。彼らは洋楽ファンとも相性がいいと思うんですよね。BABYMETALとはお互いにいい影響を与えてきた道のりがあって。25周年のサマソニで特別なことをやってほしいと考えたときに、すぐ浮かんできたのがワンステージをキュレーションしてもらうことだったんです。BABYMETAL主催の音楽フェス【FOX_FEST】からのつながりもあるし、メンバーもKOBAMETAL(音楽プロデューサー)もすぐにOKしてくれました。ずっと彼女たちのキュレーションステージにいるロックファンもいそうですね」

さらにスウェードやカサビアンなどのUKロック勢、なんとサマソニ出演9回目となるゼブラヘッドなど、ロックファンのニーズにもしっかり応えている。

「SUMMER SONICはロックだけではなく、ヒップホップ、R&B、K-POPなど回を重ねるごとにジャンルを広げてきて。もしかしたら初期のサマソニに来てくれていた方々が来づらくなってるかもしれないなという思いもあったし、25周年の今年は40代、50代の方々にも足を運んでほしいなと。特に初年度のヘッドライナーだったジョン・スペンサーにはぜひ出てほしくて。個人的にもエモさを感じてますね」

もう一つアピールしておきたいのは、アジア系のアーティストの充実ぶり。BLACKPINKのメンバーであるJENNIE、世界的な人気を誇るLE SSERAFIMをはじめ、KESHI、Audrey Nuna、Chloe Qishaなど魅力と才能を備えたラインナップが揃い、“アジアのフェス”としてのプレゼンスが向上しているのだ。

「JENNIE、LE SSERAFIMはロラパルーザ、コーチェラにも出演しているし、世界的に認知度が高いアーティスト。SUMMER SONICにとってもK-POPはすごく重要だし、この2組をブッキングできたのは大きいですね。KESHI(ベトナム系アメリカ人)、Audrey Nuna(韓国系アメリカ人)、Chloe Qisha(マレーシア出身でイギリスを拠点に活動)など欧米で活躍しているアジア系のアーティストにもぜひ注目してほしいです」

ジャンル、世代、ジェンダーの枠を超え、魅力あふれるアーティストが名を連ねた今年のSUMMER SONIC。それぞれの趣味やセンスで1日の楽しみ方をデザインできるのはもちろん、未知のアーティストに出会えるのもこのフェスの魅力だ。25周年のスペシャルなサマソニ、ぜひ大勢の音楽ファンと心ゆくまで楽しみ尽くしたいと思う。

清水直樹(SUMMER SONIC 2026)

公演情報

清水直樹(SUMMER SONIC 2026)清水直樹(SUMMER SONIC 2026)
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SUMMER SONIC 2026

●TOKYO

  • [日時] 8/14(金)・15(土)・16(日) 11:00
  • [会場] 千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ

    • ●OSAKA

      • [日時] 8/14(金)・15(土)・16(日) 11:00
      • [会場] 大阪・万博記念公園

          インタビュー・文/森朋之
          Photo/村上宗一郎
          構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載

          清水直樹(SUMMER SONIC 2026)

          清水直樹(SUMMER SONIC 2026)


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