【インタビュー】聖飢魔II

2025/1/15(水)

聖飢魔II

地球デビュー40周年を記念して再集結、大黒ミサツアーの開催が決定!

聖飢魔IIが地球デビュー40周年を記念して、『THE END OF SEASON ONE』と題した大黒ミサツアーを4月よりおこなうことが決定した。聖飢魔IIは魔暦元('99)年に地球征服を完了して解散したが、その後も視察のために約5年おきに再集結。前回となる35周年ではコロナ禍の影響もあり、変異型黒ミサツアーを経て、3年越しで本来に近い形にて開催。全公演がソールドアウトする熱狂を受け、「もちろん、その熱は感じていたが、ようやく気付いたのかね、と思ったところもあるな(笑)」と語るデーモン閣下はツアーをこう振り返る。

「(コロナ禍で)ちゃんとした聖飢魔IIのハードロックを信者に聴かせるということをやれていなかったから、ようやくこういったステージができたな、と。ただ、声出しを禁止していたこともあり、まだ完全体ではないな、というのがどこかにあったが、そういった中でも面白いやり方を見つけることができたんだ。あのツアーはコール&レスポンスがないだけでなく、トーク自体も少なかったが、そうすることでの面白さもあると発見したんだ」

35周年ツアーの千秋楽となった代々木競技場第一体育館で、40周年について「同じような形では約束できないが」という発言もあったが、その裏には計り知れない内情があったという。

「35周年に関する一連の活動をしてる中、吾輩ではない他の構成員の体調不良がいくつもあってな。この構成員で何かしらの音楽活動を40周年ではやるけれども、ツアーという形ではできないかもしれない、と思っていたのだ。そういうことであの発言になったのだな」

その後、閣下自身もがんと大動脈疾患に蝕まれることになったが、見事に復活し、待望となるツアーを発表。その際、かつて経験したことがない、という表現もあったが、閣下は「まだ詳しくは語れない」と口をつぐむ。本数なのか、演出なのか、演奏時間なのか、そうやって想像を膨らませるのも楽しみのひとつであり、何にせよ再集結の度に研ぎ澄まされている聖飢魔IIの姿を体感できるに違いない。

「聖飢魔IIとして活動していない期間、全構成員がアーティスト活動を現役として続けているのは大きい。リハビリから始まることはないし、ジェイル大橋代官とルーク篁参謀は自らのプロジェクトでは歌ってもいるし、そこは強みだと再集結する度に感じているな」

そして、喜ばしいことに小教典『Kiss U Dead Or Alive』も4月に発布される。聖飢魔IIの様式美はそのままに、躍動感としなやかなメロディーに酔いしれる「Kiss U Dead Or Alive」、ユーモアさにニヤリとしたところへ襲いかかる「老害ロック」という2曲は大黒ミサでも大きなうねりを巻き起こすことだろう。

「吾輩のファンクラブで勝手に送りつけているEメールマガジンがあるのだが、小教典がほぼ完成したときに、凄くカッコいいモノができた、早く反応を感じたい、と書いたことがあって。何が、とは明言してなかったが、まあ、そういうことだな(笑)」

様々な期待が膨らむ40周年ではあるが、これまでとはまた違った想いがあるという閣下。その重みもしかと受け止めてほしい。

「いろんな期待を持ってもらえるんだろうが、前回千秋楽での発言を撤回してることはないんだ。いつまでどんなことができるかわからない、というのは変わらないからな。吾輩は今、ひょっとしたら中断するツアーになるかもしれないというか、それぐらいのことが起きてもおかしくはないと思っている。もちろん、これまでも手を抜くようなことは一切なかったが、改めて気を引き締めて覚悟を持って1本1本に臨むというのがこの40周年のツアーになるだろうな」

プロフィール

聖飢魔II/せいきまつ

悪魔教の布教のためにハードロックバンドの様式を用いて魔暦前14('85)年9月地球デビュー。魔暦27('25)年、地球デビュー40周年の大黒ミサツアーを開催。

公演情報

地球デビュー40周年 期間限定再集結 大黒ミサツアー「THE END OF SEASON ONE」

  • 4/12(土)18:00 東京ガーデンシアター
  • 4/13(日)17:00 東京ガーデンシアター
  • 4/19(土)18:00 ロームシアター京都 メインホール
  • 4/29(火・祝)18:00 静岡・アクトシティ浜松 大ホール
  • 5/5(月・祝)18:00 宮城・仙台サンプラザホール
  • 5/10(土)18:00 栃木・宇都宮市文化会館 大ホール
  • 5/17(土)18:00 長野・ホクト文化ホール 大ホール
  • 5/24(土)18:00 広島文化学園HBGホール
  • 5/31(土)18:00 熊本城ホール メインホール
  • 6/7(土)18:00 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
  • 6/16(月)18:30 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
  • 6/22(日)18:00 神奈川・カルッツかわさき
  • 6/28(土)18:00 北海道・札幌文化芸術劇場hitaru
  • 7/5(土)18:00 石川・本多の森 北電ホール
  • 7/12(土)18:00 茨城・水戸市民会館グロービスホール(大ホール)
  • 7/19(土)18:00 福岡サンパレスホテル&ホール
  • 7/26(土)18:00 山形・やまぎん県民ホール 大ホール
  • 8/2(土)18:00 香川・レクザムホール 大ホール
  • 8/19(火)18:30 愛知県芸術劇場 大ホール

インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載

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