【インタビュー】さらさ

2026/9/15(火)

さらさ

「ミラクルが起こるいい時間にしたい」

8月5日にEP『Live Bluesy』でメジャーデビューしたさらさが、10月から東名阪を巡る『LIVE BLUESY TOUR 2026』を開催する。メジャーデビュー後初であり、新編成のバンドで回る初めてのツアー。さらに自身初のツーマン形式とあって、その胸には新しい挑戦への期待が膨らんでいる。

「初めて尽くしで、新鮮にワクワクしています。このワクワク感がサウンドに出ていくと思うので、今の私の歌をたくさんの方に聴いてほしいです」

悲しみや理不尽さも抱きしめながら、自分の生を肯定していく。そんな“Live Bluesy(ブルージーに生きろ)”という哲学を、さらさはステージでどのように表現するのだろう。これまでに4回のツアーを経験し、「どれもこれ以上ないくらい幸せな瞬間だった」と振り返る一方、ライブは自らの課題と向き合う場でもあったという。

「私の完璧でない姿が音となって、その場にいる皆さんに伝わること自体が、ライブで私の生き方を表現することなのかなと思います。来てくれた方が使ってくださった時間とお金以上のものをお届けしたいです」

前回のツアー後に編成を大きく変え、それぞれが外で身につけた武器を、再びさらさのもとへ持ち寄った。新体制の軸を担うのは、有元キイチ(Gt)、Kota Matsukawa(Ba)、Ryuju Tanoue(Dr)、Koki Furukawa(Key)ら、これまでさらさの音楽を支えてきたプレイヤーたち。長い時間を共有してきたからこその呼吸が、さらさの歌と既存曲に、以前とは違う新たな輪郭を与えるはずだ。

「キャリアの最初の階段を一緒に上ってきたメンバーが軸なので、より“さらさ”への理解度が深い流れを組めると思っています。新しいメンバーによって、新鮮な風も吹くはずです」

『Live Bluesy』には、異なる時期に発表された楽曲やリミックスが並ぶ。その中で、現在のさらさのモードを示すのが、新曲「風になる」と「KAMINARI」だ。制作合宿でバンドメンバーやプロデューサーと音を出す中から生まれた2曲は、ライブのセットリストに新たな高揚感をもたらしてくれるだろう。

「『風になる』は、ステージで気持ちよく歌う自分の姿が想像できました。『KAMINARI』はバンドメンバーにもコーラスしてもらって、みんなでハートフルに演奏する姿を思い浮かべていました」

ステージで心がけているのは、一人ひとりの目を見て歌うこと。客席の表情や、その場に流れる空気を受け取りながら音楽を届ける。土地ごとに異なる反応に触れながら、新たな出会いを重ねられることもツアーの楽しみだ。

「名古屋と大阪には頻繁に伺えないので、ツアーのときにどんな人が来てくれるのか気になります。各地では、友達の古着屋さんや飲食店にも、なるべく顔を出すようにしています」

ステージとフロアの距離を越えて、その瞬間を一緒に作る。さらさにとってライブは、一方的に音楽を届けるだけの場所ではないのだ。初めてライブを観る人にも、身構える必要はない。「その人の思うままに会場へ来てほしい」と彼女は呼びかける。

「私はいつも、ライブハウスで待ち合わせをしているような気分なんです。お互いワクワクして会えたらいいですよね。でも雨なら『だるいな~』、暑い日なら『暑すぎる~』とか、そんな感じで適当に来ていただけたら嬉しいです(笑)」

新しいバンド、各地の共演者、そしてその日をともにする観客。同じライブは二度とないからこそ、そこで生まれる予想外の瞬間を、さらさ自身も待ち望んでいる。

「また絶対ツーマンツアーをやろう!と思えるような、ミラクルが起こるいい時間にしたいです」

プロフィール

さらさ

湘南出身のシンガーソングライター。ソウル、R&B、ロックなど様々なジャンルを内包した楽曲や憂いを帯びた歌声で注目を集める。

公演情報

LIVE BLUESY TOUR 2026

  • 10/29(木) 19:00 愛知・池下 CLUB UPSET
  • 10/30(金) 19:00 大阪・Shangri-La
  • 11/4(水) 19:00 東京・LIQUIDROOM

インタビュー・文/黒田隆憲
構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載


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