【インタビュー】Rol3ert

2026/5/15(金)

Rol3ert

「自分らしさ」が世界と共鳴。
Rol3ertが描く音楽の輪郭

2026年、音楽シーンに新たな座標軸となる気鋭の存在がいる。二十歳のシンガーソングクリエイター、Rol3ertだ。年明けに放たれた「savior」はSpotifyプレイリスト『New Music Friday』で22カ国にピックアップされ、ニューカマーをフックアップするプログラム『RADAR:Early Noise 2026』にも選出。ニューヨーク・タイムズスクエアの巨大スクリーンにその姿を映し出し、渋谷WWW Xでのワンマンはソールドアウト。さらには『Rolling Stone』のグローバル企画『Future of Music』日本代表にも選ばれるなど、その歩みはすでに国内新人のスケールを越境している。

しかしながら、その音楽的出自は極めてパーソナルだ。「最初から自分が聴いてきた音楽のボーダーがなかったんです。その後も、好きなことをやっていったら、単純にボーダーのない作品を作っていた感じで……。なので世界に向けて作っているというより、完全に自分の好きなことだけをやっている感じなんです」。逆説的に、この“ボーダーのなさ”こそが、結果としてグローバルに接続していく新しい才能の現在地、Rol3ertのオリジナリティーの高さとワールドワイドにコネクトする魅力的な人間性を生み出しているのだろう。

ルーツを辿れば、その感覚は幼少期にまで遡る。「最初に好きになったのは、マイケル・ジャクソン。父の影響で4歳くらいから聴いていて、そのあとボニー・タイラー、ビリー・ジョエルもめっちゃリピートしていました。知らないうちに根っこに焼き付いていて、いざ自分が作品をアウトプットするとなったときに、影響を気にせずともポコっと出てきちゃうみたいな感覚がありました」

世代やジャンルを横断する音楽体験が、無意識のレイヤーで彼の表現を形づくっているのかもしれない。

4月24日にリリースした最新曲「Boy」は、煌びやかなサウンドの根底にある“未完成の自分”を見つめる楽曲となった。

「今回はいつもと全然違って、プロデューサーのTaka Perryと一緒にセッションで作って。初対面の際、俺はギターリフしか持っていきませんでした。それもあって、すごく新感覚な制作となって。最終的にいつもよりもいい意味でRol3ert感が現れたんです」

セッションによる即興性高い制作プロセスが、結果としてRol3ert自身の新たな輪郭を引き出した。

音楽プロデューサーTaka Perryとの出会いは、InstagramのDMだった。「日本に来たのが去年なのに、日本語がペラペラっていう。すごいアーティストの作品もいっぱいやられていて。それこそ、KATSEYEの人気曲や、BE:FIRSTなどBMSGのアーティストさん、Ayumu Imazuさんとか。あと、SIRUPさんもね」。国境やシーンを横断するコラボレーションもまた、彼にとっては自然な延長線にあるのだ。

現在は、シンガーソングライターREJAYとのジョイントツアー『Rol3ert×REJAY Joint tour “Square One”』を開催中。スーパー登山部、HANA HOPE、DURDNといった信頼する気鋭アーティストとも共鳴しながら、シーンを横断するネットワークを築いている。

「REJAYとは共通点が多いんです。シンパシーを感じるというか。お互い、日本で新しいことをしようとしているんですよ。とはいえ、自然に感じているものをアウトプットしているだけというか。お互いの音楽性は違えど、見ているヴィジョンが似通っているんですね」

Rol3ertの音楽とは、どこかへ向かうためのものではなく、“いまここにある感覚”を純度高く鳴らしていく。それは、境界線なき感性が次世代グローバルポップの地平線を更新していくことと同義なのかもしれない。


誌面連動Q&A

  • Q.
    手土産を選ぶポイントは?

A.
「友達の家に行く時などは値段は高くなくてもちょっと良さげなものを選びます。あとはみんなでわけられるように小分けになっているものですね」

プロフィール

Rol3ert/ろばーと

’25年、本格始動第1弾シングル「meaning」が各音楽チャートを席巻。数多くの大型フェスや海外公演への出演も続き、日本発の新たな才能として注目を集める。

公演情報

Rol3ert×REJAY Joint tour “Square One”

Rol3ert Live Tour 2026 “meet me in my head”

インタビュー・文/ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)
構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載

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