【インタビュー】Charlu(POP YOURS 2025)
2025/3/15(土)
ありのままの自分を曲の中やステージの上でも表現していきたい
昨年は約3万5000人のオーディエンスが集結して熱狂のフロアを創り上げたヒップホップ・フェス、『POP YOURS』。2022年の初開催以来、規模と存在感を拡大しながら今回で4度目の開催となる。すでにヒップホップ・リスナーの間では定番となっている『POP YOURS』は、アーティストたちも工夫を凝らした演出やサプライズ発表を組み込んだり、ここでしか観ることができないエクスクルーシブなパフォーマンスが常に話題になったりと、ヒップホップ・シーンを牽引する一大フェスである。
次にチェックすべきニューカマーたちが登場するショットライブも好評で、会場内には若手アーティストらを起用した装飾やアートなども楽しむことができ、単なる音楽フェスの枠を飛び越えたユース・カルチャーが発露するプラットフォームとして認知されているのが、この『POP YOURS』の特徴でもある。今回は、初出場となる気鋭のラッパー、Charluに話を聞いた。
「POP YOURS出演のニュースは、ライブ前にレーベルの担当者さんから教えてもらいました。出演は夢のまた夢だと思っていたから、本当に嬉しかった!」と興奮が伝わる様子で話してくれたCharluは、昨年ABEMAで放送されたヒップホップ・オーディション番組「RAPSTAR2024」ではファイナリストに選ばれた期待のMC。二人の男の子を育てるシングルマザーでありながら、その巧みなラップ・スキルと芯のある歌声が多くのオーディエンスに届き、昨年はクラブを中心としたライブに勤しむ日々を送った。
「それまでは年間10本くらいのライブ本数だったんです。でも去年は一気にその数が増えて、毎週末、日本のどこかでライブしているような毎日でした。だから、年間のライブ本数はそれまでの5倍くらいに増えたかな」
その経験は、確実に彼女のライブスタイルを洗練させていった。
「セットリストやMCの内容も、自分の中でスムーズに決めていけるようになりました。あと、ツアーを回っていると“次の日もライブが入っているしその次の週も地方でライブがあるから、今日はちょっと控えめにやろう”と思ってライブに挑むときもあるんですけど、結局、会場の熱気やお客さんたちの“待ってました!”という反応を見ると、そんなことはどうでも良くなっちゃう。結局、100%のパワーで走りきっちゃうんです。だから、昨年のツアーでは“力を抑えて控えめにできるライブなんてないんだ”ということをもっとも学びました」
すでに貫禄すら感じさせる、物怖じしない堂々としたパフォーマンスは天性のもの。
「子どもの頃から人前で何かをすることが大好きでした。目立ちたがり屋で、学芸会で主役をやったり、合唱コンクール委員になったり。吹奏楽部に入っていたからコンクールのために大きめなホールで演奏することもありました。その頃から舞台に立つ緊張感を味わっていましたね。それと、中学生くらいまで、おばあちゃんと一緒に毎週カラオケに行っていて、毎回2時間歌っていたんです。おばあちゃんは途中で寝ちゃって、ほぼ私がずっと歌うことになるんですけど(笑)。でも、おばあちゃんは自分が歌うときに、“フランク永井さんはこういう人なんだよ”みたいに、どんなバックボーンを持っているのか説明してから歌ってくれるんですよ」
家族の存在は、今もCharluの生活の中心だ。ツアーで忙しかった2024年を経て、今は子どもたちと過ごす時間を大切にする日々。
「最近は子どもともゆっくり過ごせるようになって、一緒にゲームをして遊んでいます。この間も、家の近くの公園で、長男の自転車の練習をしていたんです。マインドセットが大事みたいで、練習の前にアニメの作品を見て“あきらめずに頑張ったら新しい技ができるようになるんだね!”って気持ちを盛り上げながら(笑)」
昨年末にはEP『After Dark』をリリースしたばかり。こなれたラップと、さまざまに変化するフロウ、トレンドの先端を感じるビートが融合した意欲作に仕上がっている。フロアを揺らすパーティー・チューンも彼女の持ち味だが、母親としての葛藤や息子たちへの愛情を織り交ぜた「My Verse」や「GIRI」といった楽曲もリスナーから絶大な支持を集める。まさに等身大と言えるリリックが、Charluの魅力だ。
「去年はたくさんライブをして、私の曲を“いい”って言ってくれる人が増えたから、自己肯定感も上がったんです。だから、私自身も“このままでいてもいいんだ”って思えるようになった年になった。私の曲に背中を押されたとか、元気をもらったと言われることも増えたんです。私も、ZORNさんの曲とかにすごく助けられたから、自分もいつかそんなアーティストになりたいと思っていた。私はまだまだ未熟な人間だけど、自分の曲が同じように受け止められていることがとても嬉しかったんです。だから、『POP YOURS』でも、もっとありのままの自分を曲の中やステージの上でも表現していきたい」
そうして築き上げた経験がさらに眩しい未来を形作っていく。今年の目標は?と聞くと「かっこいい姿を見せつつ、自分の弱いところを出すような曲も作っていきたい。それが全部、私のリアルなので」と意気込みを聞かせてくれた。
「POP YOURSに出る前には、新曲も出していきたいですね。今はビートを集めて、いろいろテーマも浮かんできているところなんです。だから“書くぞー!”って気持ち。今年はヤバいアルバムを作らなきゃって思っています」
誌面連動Q&A
- Q.
手土産を選ぶポイントは?
A.
「手土産みたいなものを持っていくことは少ないのですが、地方に行ったときにお土産を買って帰ってくるときは、どこでも買えるものは、たとえおいしそうでも買わないですね。やっぱりその土地でしか買えない名産品にします。以前、岡山で買ったイチジクのドライフルーツが入ったチョコを渡したらすごく喜んでもらえました」
プロフィール
Charlu/しゃるる
ヒップホップ・シーンで注目を集めるラッパー/シンガーソングライター。'24年12月に新作EP『After Dark』をリリースした。
公演情報
POP YOURS 2025
- 5/24(土) 千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホール
- 5/25(日) 千葉・幕張メッセ国際展示場9~11ホール
[出演]
- [DAY1]5/24(土)
¥ellow Bucks
ANARCHY / Benjazzy / BIM / Charlu / eyden / Fuji Taito / IO / Jinmenusagi / JP THE WAVY / Kaneee / KM / kZm / LANA / 7 / SEEDA / 3House / Watson / and more (AtoZ)
[NEW COMER SHOT LIVE]
STACK THE PINK / Tete / TOKYO世界 / ziproom - [DAY2]5/25(日)
JJJ
Bonbero / DADA / Daichi Yamamoto / Elle Teresa / G-k.i.d / Jin Dogg / Kohjiya / Kvi Baba / lil soft tennis / MIKADO / NENE / PUNPEE / STUTS on the WAVE / swetty / 唾奇 / Yo-Sea / and more (AtoZ)
[NEW COMER SHOT LIVE]
DAB / 5Leaf / lilbesh ramko / Tade Dust
インタビュー・文/渡辺志保
構成/月刊ローチケ編集部 3月15日号より転載
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Charluのインタビュー掲載予定🎶