【インタビュー】PENGUIN RESEARCH

 

PENGUIN RESEARCH

負けがいのある人生を歌うペンギン、過去最大規模の全国ツアーへ出陣

 

2ndアルバム『それでも闘う者達へ』を筆頭に、全国ツアー、初のアリーナワンマンとなった横浜文化体育館(バンド初の映像作品『横浜決闘』発売中)、ツーマンツアーに国内最大の年越しフェスと、昨年は“決闘”をテーマに掲げ、とにかく様々な闘いを挑んできたPENGUIN RESEARCH。

神田ジョン ツーマンやフェスはそれこそ決闘で、必ず勝った負けたの感覚があって。勝率?“勝った”と思った感覚の方が少なかったです。

生田鷹司 そうして年末に挑んだフェス。そこが一年の総括みたいなライブだったので、みんなでこうしようという意思を固めて挑んだんですが。その結果、平たくいうと負けました。

これまで圧倒的な情報量とテクニックを詰め込んだ楽曲、演奏力で“劣等感”や“敗者”を糧に「こんちくしょー」と突き進んできたペンギン。

堀江晶太 でも闘い続けてみて、ステージでシリアスにひたすら苦しみながら闘い続けてる姿を見せ、生きるのは辛い、苦しいっていうだけが俺らの役割ではないんだなというのが分かりました。僕らだって辛い瞬間もあれば楽しい瞬間もある訳で。その、闘ってて辛い合間に不意に訪れる楽しい瞬間。それをもっと共有しようと。闘い続ける日常はしんどい。けど、それでも楽しいことはあるね、生きがいはあるねと。そういう気持ちも共有できるバンドになりたいと思ったんです。

生田 僕らなりに“負け”をエンタメに昇華する方向で俺らはバンドをやろうと。俺らはそこが歌えるバンドなんだとみんなで話しました。

そうして、彼らがたどりついた自分たちが誇れる武器。それは“負けがいのある人生を歌うバンド”になろうということだった。

新保恵大 強いバンドって一つのブレない強い芯があって、その上で各々が動いてるんですね。ペンギンはようやくその芯が見えてきたところです。

柴﨑洋輔 それも、散々悔しい思いをしたから見えてきたことで。ブレないものをもった上で、今後はペンギンとしてさらに結束力を強めて、バンドとして一つの塊のようなステージングができるようになっていきたいです。

それを試すように、ペンギンは4月29日(水・祝)から過去最大規模の全国17ヶ所を回るツアー『FIVE STARS JOURNEY TOUR』を開催する。今年バンド結成5周年という節目を迎えられたこともあって、このツアーは初めて訪れる地方に加え、5人の地元を巡るツアーにもなっている。

生田 僕ら5人、誰も欠けずにここまできたので、この5周年を僕らも祝いたいしみんなにも祝って欲しいし、初めて行く地方の人たちには“初めまして”“お待ちどうさま”の挨拶もしたいし。なので、今回のツアーは睨みつけながら決闘を挑むというよりかは、どちらかというハッピーな気持ちで挑むツアーになります。

堀江 メンバーの地元で開催する公演については、地元にみんなを招く感覚です。そこでは各々なんかしらやるかもしれない。これだけ本数があるんで、ツアーを通して毎公演いろいろ新しい試みがあるようなものになればなと思ってますね。

神田 僕らはバンドとして5人5様のスターであるべき。ツアータイトルのスターにはそんな思いも込めました。子供の頃に憧れたスター像とは違うかもしれないけど、そこにたどりつきたい。

キラキラ眩しくて手の届かないスターとは違う、敗北を糧にしながら輝こうとする熱量の高いペンギンのライブに、ぜひ打ちのめされてみて欲しい。

 

プロフィール

ペンギンリサーチ

生田鷹司(Vo)、堀江晶太(Ba/Composer)、神田ジョン(Gt)、新保恵大(Dr)、柴﨑洋輔(Key)からなる5人組ロックバンド。

 

公演情報

 

FIVE STARS JOURNEY TOUR

 

4/29(水・祝)18:00 大阪BIG CAT

5/1(金)19:00 広島セカンド・クラッチ

5/3(日・祝)17:00 岐阜CLUB ROOTS

5/4(月・祝)17:00 静岡UMBER

5/9(土)17:00 HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3

5/10(日)17:00 千葉・柏PALOOZA

5/17(日)17:00 群馬・高崎club FLEEZ

5/23(土)17:00 北海道・cube garden

5/30(土)17:00 仙台CLUB JUNK BOX

6/5(金)19:00 福岡DRUM Be-1

6/6(土)17:00 熊本B.9 V2

6/11(木)19:00 愛知・Electric Lady Land

6/13(土)17:00 石川・金沢vanvanV4

6/14(日)17:00 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE

6/17(水)19:00 KYOTO MUSE

6/18(木)19:00 兵庫・神戸VARIT.

6/20(土)17:00 高知X-pt.

 

 

インタビュー・文/東條祥恵

構成/月刊ローチケ編集部 2月15日号より転載

 

 

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