【インタビュー】佐藤大地&深川浩子（ONE MUSIC CAMP 2025）

2025/6/15(日)

『ONE MUSIC CAMP』主催者に聞く！「次の世代まで繋がっていくフェスでありたい」

関西を代表するキャンプフェス『ONE MUSIC CAMP』が16年目の開催を迎える。主催者の佐藤大地さんは「フジロックフェスティバルに衝撃を受けて『夜中にも音楽とキャンプができるフェスをやりたい』と偶然今の場所を見つけて開催したのが始まりです」と語る。

会場である三田アスレチック野外ステージは音楽以外もいろいろな楽しみ方がありそうだ。

「出演者もプールを楽しみにしてくれていたり、大人も子どももスタッフも、みんなが一緒になって同じフィールドで遊べるのがONE MUSIC CAMPの魅力です」と、同じく主催者の深川浩子さん。佐藤さんも「山奥のキャンプ場にアスレチックやプールがあるんですよ。一日中プールにいるファミリーもいて、音楽以外にもいろいろな楽しみ方ができます」と続けた。

会場でおこなわれる様々なワークショップも子どもたちにとって大きな意味を持っているという。

深川「音楽を楽しむのはもちろん、フェスが子どもたちの学びの場であり、いろいろなものが詰まっていることを体験してほしいですね。ONE MUSIC CAMPを夏休みの宿題の自由研究にして頂けるお子さんもいるんですよ。プロカメラマンがお子さんに撮影を教えたり、それが将来なりたいものに繋がったらいいなと」

音楽ファンを唸せるラインナップも豪華だ。

佐藤「ディープに音楽を聴いている方も喜んでいただけるラインナップになっていると自負しています。どのアーティストもキャンプ場ならではのエネルギーに溢れたライブを見せてくれます。僕らがフジロックで感じたようなここでしか感じられないものを持って帰ってほしいですね。海外のアーティストや装飾アーティストなど強い個性を持った人も集まるので、子どもにとってもたくさん刺激を受けると思います。アフリカのパーカッションのアーティストが今年も出てくれるのですが息子が大ファンになって写真を撮ってもらっていました(笑)」

深川「フェスは子どもたちがいろいろなことを学べる場なんです。非日常の中で助け合うことで優しさや思いやる気持ちを持てたり、いろいろな人がいることを学べる機会でもあるんです」

16年目の開催に向けた今の気持ちは？

佐藤「カルチャーとして根付くようなイベントにしていきたいです。例えば僕らが死んだ先もずっと続くようなフェスになったら嬉しいですね。1年1年、子どものように大事に育ててきたものを今年も皆さんにお披露目したいです」

深川「年々、顔見知りのお客さんも増えてきて、そのお客さんがスタッフに加わってくださったり、祭りの輪が大きくなっていくのを感じています。私の子どもが成人した時に『お母さん、こんなフェスを作ってくれてありがとう』と言ってくれるようなものをこれからも作っていきたいですね」

音楽は繋いでいくもの。『ONE MUSIC CAMP』を通して子どもたちが音楽とどう付き合っていくか、向き合っていくかも、このフェスのポイントなのかもしれない。

佐藤「地域のお祭りってそういう側面がありますよね。年に一度集まって祝祭する場所を作ることで繋いでいけるものがあると思っています」

深川「時代が変わっても日本人の血に脈々と受け継がれているものが私たちの時代のフェスに繋がっているのかも。30年、50年、100年経った時も次の世代がONE MUSIC CAMPを続けてくれていたら嬉しいです。その時はもう誰が主催しているのか分からないですけど(笑)」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
深川「できるだけ大阪のものを選びます。かきたねキッチンの柿の種は、いろいろなフレーバーがあって小分けになっているので喜ばれますね」

佐藤「王道は小倉山荘のお菓子ですが、この人はちょっと違うかな？という人には、「オドルヨウニ」という洋菓子屋さんのカヌレかフィナンシェを渡します。ここのカヌレはすごく美味しいのですが、美味しいものあるあるで日持ちがしないので、渡すタイミングには気をつけています」