【インタビュー】LOVE PSYCHEDELICO

2020/03/16(月)

 

デビューから20年の歴史を総括。その先へ進む全国ツアー開催。

 

2000年4月21日のデビューから間もなく20周年を迎えるLOVE PSYCHEDELICO。ポピュラーミュージックの歴史を脈々と流れるロックのスピリットやポップスの創造性を受け継ぐ彼らは、最新のテクノロジーを介し、200万枚の驚異的なセールスを記録したアルバム『THE GREATEST HITS』や名曲「LastSmile」をはじめとする現代のスタンダードの数々を生み出してきた。

そして、スタンダードが意味する“時代を超越した普遍性”を凝縮するかのように、カップリング曲を含む全シングルを収録した4枚組シングル集『Complete Singles 2000～2019』のリリースと共に、LOVE PSYCHEDELICOの20周年アニバーサリーイヤーは幕明ける。

KUMI　振り返ると、『私たちはこうじゃなきゃいけない』という思いにとらわれていたつもりはなかったんですけど、活動初期はそれ以前に自分たちの立っている場所がどこなのか分かっていなかったんですよね。だから、活動していく過程で悩みや葛藤は確かにありました。

NAOKI　でも、長く活動していくなかで、そうした悩みや葛藤を解消する術を学んでいって、自分たちのなかでいろんな制約が1つずつなくなっていった。だから、いまは気持ちのうえで、より自由になってきている気がしますね。

シングル集と同時発売のライブ映像作品『Premium Acoustic Live“TWO OF US”Tour2019 at EX THEATER ROPPONGI』は、自ら開発に携わった超高音質のスピーカーを携え、昨年行った最新のパフォーマンスを収録。そこには初のアコースティック形態で2人だけの自由を謳歌するLOVE PSYCHEDELICOの音楽世界が広がっている。

NAOKI　みんなに音楽を届ける会場のスピーカーを一から設計して、これ以上ない最高の環境で音楽を鳴らして、なおかつ、その音楽もKUMIの声と自分のギターだけ。ここまで心地良く気持ちを研ぎ澄ますことが出来た経験はなかったという意味で、昨年のツアーは、今までやってきたなかでも音楽家として一番有意義なものでしたね。

KUMI　こう演奏しなきゃ、こう楽しませなきゃと考えることなく、演奏と歌に集中さえすれば、いいものが届けられるという確信があって、純粋に音楽と向き合えたし、みんなとも向き合えたんです。そういう経験を通じて、ステージ上では深くて大きな成長があったし、音楽を楽しむうえで、まだまだ先があるんだなって。そう思えたことがなによりうれしかった。

そして、6月21日(日)東京・LINE CUBE SHIBUYAを皮切りに、全国8公演が行われる『LOVE PSYCHEDELICO 20th Anniversary Tour 2020』は、彼らが数々の名曲と共に20年の濃密なキャリアを総括すると同時にまだまだある“その先”へ向かっていく、まさにその瞬間となる全国ツアーだ。

NAOKI　アコースティックツアーでお披露目したサウンドシステムに加えて、新たにスピーカーを開発中だったりするんですけど、さらに素晴らしい環境のもと、今度はバンド形態でライブをやったらどうなるのか？ 自分たちやスタッフ、お客さんを含めたみんなでそれを楽しみたいし、楽しんで欲しいんですよ。恐らく、数年経ったら、最高のターニングポイントになるんだろうなって。今はそんな予感でわくわくしていますね。

 

 

 

公演情報

 

LOVE PSYCHEDELICO 20th Anniversary Tour 2020

 

6/21(日)18:00 東京・LINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）

6/26(金)19:00 札幌市教育文化会館

7/4(土)18:00 名古屋市公会堂

7/10(金)19:00 福岡市民会館

7/14(火)19:00 大阪・オリックス劇場

7/18(土)18:00 高知県県民文化ホール オレンジホール

8/26(水)19:00 富山県民会館

9/4(金)19:00 静岡市清水文化会館マリナート 大ホール