【インタビュー】栗林みな実

2023/3/15(水)

栗林みな実

すべてのファンへの感謝を込めて、自身初の47都道府県ツアーを開催

栗林みな実は長年アニソン界で活躍してきた。2003年にリリースした「Precious Memories」（ＴＶアニメ『君が望む永遠』オープニングテーマ）から、今年でちょうど20年。昨年11月には最新シングル「シュガー・シュガー・スパイス」（ＴＶアニメ『不徳のギルド』エンディングテーマ）まで41枚のシングルをリリースし、今尚アニソン界の第一線を走り続けている。

「私がアニソンの世界に入った時は、歌と声優をやる人の活動の仕方がやっと形が整いつつあったというか、まだ模索していた時期でしたね。2005年に“Animelo Summer Live”が始まるまでは、アニソンのイベント自体が今ほど多くなかったので、アニサマは業界を変えたすごく大きな出来事だったと思います。個人的には、『ガンダムAGE』（2011年）の『君の中の英雄』という曲に、すごく思い入れがありますね。アニソンを歌ってても、ガンダム作品の曲を歌える人は限られていると思いますし、レコード会社さんからもガンダム作品をやるのが夢だったと聞いて、その夢を自分に託してもらえたことに対してすごく感謝がありました。20年間、みなさんのおかげで本当に奇跡的に歌い続けて来られたなと思いますし、感謝の気持ちでいっぱいです」

そんな彼女から、すべてのファンへの感謝を込めて開催されるのが、初の47都道府県ツアー『栗林みな実 LIVE TOUR 2023 “voice trajectory”』だ。“声の軌道”を意味するタイトルのもと、20年間変わらない透明感ある歌声と、明るくポップでパワフルなアニソンナンバーの数々が披露されるこのツアー。いくつものパターンが用意されたセットリスト、18歳以下限定チケット、各会場に設置されたスタンプラリーなど、お楽しみも盛りだくさんだ。

「歌手という仕事をやっていく中で、いつか日本全国を回れたらいいなという思いが昔からあったので、それが実現できてとてもうれしいです。スケジュールが密にはなるので、とにかくしっかり全公演歌いきるのが目標です。ほとんどが初めて歌いに行く場所なんですけど、寒いところの空気感も好きですし、南国も好きなので、どこも本当に楽しみです。旅先でやりたいことですか？ドラクエウォーク！あれって、その土地に行くとおみやげが取れるんですよ。昔、やりすぎちゃって一回やめたんですけど、このツアーが決まってからアプリを入れ直しました(笑)。レベル1から頑張ります」

ツアーに合わせてニューアルバムも制作予定ということで、アーティスト、アニソンシンガーとしての栗林みな実の、新旧織り交ぜたキャリアの集大成的なライブになることは必至。初期からのファンも最近のリスナーも巻き込み、アニソン文化という大きな使命をも背負った、栗林みな実の新たなチャレンジを応援しよう。

「20年ぐらい活動してきて、まだお会いしたことのない方もたくさんいらっしゃると思うので、みなさん一人一人に感謝の気持ちを伝えに行けることがすごくうれしいですし、ぜひ遊びに来てほしいですね。地方にはアニソンに触れる機会が少ない人もいると思うので、日本の隅々までアニソン文化を伝えに行けたらいいなと思っています」