【インタビュー】チョーキューメイ

2024/11/15(金)

絶賛進化中の今を見せつける、新体制となって初のツアーを開催

昨年春に「貴方の恋人になりたい」がバイラルヒットし、TikTokでは10億回、YouTubeでは4300万回を超える再生数を叩き出したチョーキューメイ。フェスへの出演、数々のタイアップ曲も書き下ろすなど、瞬く間に活動の幅は広がっていったが、だからこそ今年は考えることもあったという。

空閑「フェスとかでも去年とはお客さんの反応が若干違うところもあって。『あの曲の人たちだ』から『懐かしいな』に切り替わってきている。(「貴方の恋人になりたい」以外の)自分たちの良さをもっと伝えていかないとダメだな、という意識になりました」

麗「実際、毎日って地続きだから、バズってたときのライブも良かったけど、もっと良かったらみんなついてきてくれるのかな、という思いもあって」

れんぴ「今年は見つめ直す年だなと思ったんです。ある程度、自分たちの動き方も固定化されていたから、ホントにそれでいいのか、と」

よりステップアップすべくバンドを追求する中、9月に新ベーシストとして加入したのが【おすず】だ。「おっとりしてる妹キャラだけど、ちゃんと頑張り屋さん」と麗が語るように、スピード感に振り回されずに力を発揮している。

空閑「凄く頑張って食いついてくれてるのも感じますし、その中で自分がどうするべきかって考えているのが嬉しいですね」

おすず「私をゼロから育てようとしてるだけじゃなくて、みんな一緒に成長しようという姿勢があって。(チョーキューメイは)ずっと追いかけてきたからみんなの良さも知ってるつもりだし、結構生き生きとやれてます」

来年3月から新体制として初となるツアーを開催。ライブに関しても課題を見つけながら充実の一途を辿っていることから期待も大きい。

れんぴ「演奏中、メンバー同士のコンタクトが多いんですけど、今まで僕は発信する方を結構やってて。そこを受け取る方も強化してるんです。特におすずが入ってから、そのバランスの取り方やレベルが上がって、ライブパフォーマンスも今まで以上に良くなってきたな、と」

バンド名の由来である寿限無から引用した永遠に近い時間を意味するツアー名も興味深い。

麗「永遠と一瞬は紙一重かもと考えていて。音楽を聴くためにライブハウスへ行く時間って一瞬のようでもあり、永遠のようでもあるし。そこを共有できたら」

ワンマンツアーということでライブは長丁場になり、まだキャリアが浅いおすずはプレッシャーを感じてしまいそうだが、前向きに捉えているのも頼もしい。

おすず「フルマラソン的な怖さはあるんですけど、元からチョーキューメイのファンなので、自分の好きな曲をいっぱいやれるんだ、ってシンプルに楽しみにしてるんです」

麗「私はポジティブなんですけど、割とおすずもそうなんです」

メンバーが力強く予想図を語るように、チョーキューメイにおける新章の充実ぶりを各地で伝えるツアーになることは間違いないだろう。

れんぴ「修正やブラッシュアップのスピードが凄く上がってるので、そこで満足しないでさらに更新していけたら」

空閑「ここを登っていくだけ、というのが見えてるんですよ」

おすず「視点を広げて、新たな可能性に気づいて、みんなと一緒にチョーキューメイらしさを追求していきたいですね」

麗「ツアーまでもツアー中にも成長したい。もちろん、今めっちゃいいぞ、というのを見せつけたい気持ちもあります。そこでライブに来てくれているみんなと楽しさも共有できたらいいですね」