【インタビュー】佐藤大地＆深川浩子（ARIFUJI WEEKENDERS 2025）

2025/4/15(火)

五感をフルに使う体験型フェス、主催者に聞く
週末にちょっと特別なフェス体験

兵庫県三田市の有馬富士公園にて音楽フェス『ARIFUJI WEEKENDERS 2025』が開催される。2010年より三田市で開催されているキャンプフェス『ONE MUSIC CAMP』を手掛けるチームが2023年より開始したフェスだ。

佐藤「フジロックに影響を受けてキャンプ場でフェスをやろうと2010年に有志が集まって『ONE MUSIC CAMP』を始めました。開催を重ねる毎に来場者も増え、自分たちが大切にしている“新しい価値体験”をより多くの人に提供するため有馬富士会場で2023年より『ARIFUJI WEEKENDERS』を開始しました」

深川「“フジロックの地元版”のような『ONE MUSIC CAMP』に対し、『ARIFUJI WEEKENDERS』は誰でも気軽に楽しめる開かれた場所での開催なので、お子様連れや年配の方でもちょっとお出掛けするような気持ちでフェスが体験できるところに重きを置いています。天然芝が広がる綺麗なロケーションなのですが、『ONE MUSIC CAMP』の持つインディペンデント感やファミリーを大事にするような温かみは残っているので、『ONE MUSIC CAMP』に来て下さっているお客さんからもご好評いただいております」

今年も兵庫県最大規模の都市公園、有馬富士公園での開催となる。

佐藤「兵庫県の三田市に音楽を通してたくさんの方に来ていただきたく、有馬富士公園なら私たちの理想に近いイベントができるのではと、行政にご相談させていただき、ようやく2023年に開催できて今年で3回目となります」

出演アーティストにはPUFFY、岡崎体育、OKAMOTO'S、水曜日のカンパネラ、奇妙礼太郎BAND、梅田サイファー、サニーデイ・サービス、Lucky Kilimanjaro、ハンバート ハンバート、思い出野郎Aチームなど錚々たるラインナップが名を連ねている。

深川「家族連れの方だとちょうど親御さんが私たちと同世代。私たちの時代のスターと新しい世代のスターにご出演いただくことでいろんな世代に楽しんでいただけると思います」

佐藤「3年連続出演の水曜日のカンパネラには昨年のステージで地元のダンサーの子供たちと一緒にパフォーマンスしたいとご提案いただきました。水曜日のカンパネラは小学生、中学生にも凄く人気があって。そういう意味では親御さん世代も小さなお子さんも楽しめるイベントだと思います」

「週末にちょっと特別なフェス体験」をテーマに掲げる『ARIFUJI WEEKENDERS』はあらゆる世代の日常を彩る「祭り」となりそうだ。

佐藤「音楽に引き寄せられるように人が集まってきて祝祭し合うことが自治体にとっても社会にとっても大事なことだなと。私たち自身は好きなことを好きなようにやってきただけなのですが、ありがたいことに皆さんが喜んでくれるので、それであれば自分たちの力をできるだけ発揮して、皆さんに喜んでいただける場をどんどん広げていきたいです。フェスのコンセプトとして、その場所の良さをどれだけ引き出せるかというのが大きなテーマとしてあります。その場所、その地域に来ないと味わえないものを提供していきたいですね」

『ARIFUJI WEEKENDERS』と『ONE MUSIC CAMP』。三田市は両方の祭りが楽しめる素晴らしい町だ。

佐藤「そうですね。お客さんが羨ましいです(笑)」