【インタビュー】Aqua Timez

2025/4/15(火)

再結成後初となる全国ホールツアーが始動！

2005年8月、ミニアルバム『空いっぱいに奏でる祈り』でインディーズデビューしたロックバンド、Aqua Timez。『等身大のラブソング』や『決意の朝に』『虹』など、数々のヒット曲を放ち、「NHK紅白歌合戦」へも出場し、国民的バンドとして親しまれた。2018年、惜しまれつつ解散した後も、サブスクリプションなどで広い世代に愛されている。

その5人が、2024年7月、デビュー20周年を前に再結成を発表。Mrs.GREEN APPLEの大森元貴をはじめ、彼らをリスペクトするトップアーティストがこぞって歓迎した。同年8月に、再結成後初のライブを開催したほか、新曲『ヒトシズク』を発表するなど精力的に活動する5人に話を聞いた。

太志「再結成は、スタッフの声がけがきっかけでした。当事者からするとちょっと切り出しにくいというか、照れや強がりみたいなものもあって。けど、スタッフからの言葉を聞いて心のどこかで待っていたような気持がしたんですよ。昨年8月のライブは、ファンの歓声がすごく大きくて、人前に立つ感覚すら忘れかけていたので、すごく緊張していましたが“俺たち、人気者だったんだな”なんて思ったり(笑)。今は、僕らだからこその空気感を味わいながら、すべての活動を楽しんでいます」

『ヒトシズク』のほか、NHK「みんなのうた」に書き下ろした『深呼吸の理由』、過去に4曲でコラボしたアニメ「BLEACH」と再びタッグを組んだ『OLDROSE』など、楽曲制作にも意欲的だ。以前と異なる制作フローに手ごたえを感じているという。

mayuko「以前、太志はギターで曲作りをしていましたが、解散後に音楽理論を勉強し直すなどしていて、いまはおもちゃのピアノでデモを創っているんです(笑)。新曲で使われているコードは難易度が高いものが多く、これまでに鍵盤で押さえたことがない順番だったり、響きも複雑だったりするので、すごく進化しているなと感じます」

OKP-STAR「楽曲に詰め込まれた太志の歌詞の世界観、哲学に対して、いい意味で楽器隊は全く遠慮がない感じがいいなと思います。新曲のアレンジは、各人の思いのたけを入れ込み、それが奇跡的に形になった楽曲ばかりですね」

3月末より、再結成後初となる全国ホールツアー『Aqua Timez Re:visit tour 2025』が始動。8月30・31日には、東京ガーデンシアターで2Daysのスペシャルライブ『空いっぱいに奏でる祈り』も控えている。

大介「学生のときバスケ部だったんですが、Aqua Timezは目標に向かって苦しいことにも懸命に取り組んで、その先に感動が待っているところが部活っぽいなと。バンドにゴールはないけど、ファンのみんなに会えるからつらいことも乗り越えられる。解散後も様々な経験を積んだ5人が、時間をかけて話し合った、妥協のないツアーなので、進化した姿を見ていただけると思います」

TASSHI「Aqua Timezは、見た目は不格好だけど食べると真心が詰まっていてすごく美味しいお弁当みたいなバンド。カッコつけられないけど、心がおいしさで満たされるようなライブになると思います。ライブには1人で来る方も多いし、解散後に僕らを知って最近のライブに足を運ぶ方もいらっしゃいます。ファンの皆さんも温かいので、初めてでも1人でも絶対に楽しめますよ！」

太志「ツアーの締めくくりとなる8月の2Daysに、インディーズ時代の作品タイトルを付けたのは、“出発するときは5人だったけど、そこにみんなで帰れる幸せを感じながら喜び合いたい”という思いから。一緒に心から楽しみたいですね」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
TASSHI「トトロの絵が描かれたシュークリームがあるのですが、映えるし喜ばれるのでよく選んでいます。バカのひとつ覚えのようにそればかりプレゼントをしていたら、「今回もありがとうね」と同じ人に同じものを渡してしまった失敗もあります(笑)。でも、メンバー一同からのギフトはいつもmayukoさんが選んでいるんですよ」

mayuko「少しマニアックなものでも、相手との会話から好きなものの情報をキャッチしてプレゼントするようにしています。相手のことを想像して選ぶのことは大切にしていますね」