「カルメン」熱い感動を呼び起こす、アントニオ・ガデスの最高傑作!
長かったコロナ禍のフラメンコ・ロスを経て、あの名作がついに帰ってくる。
フラメンコ史上、最高傑作と言われる巨匠アントニオ・ガデスの『カルメン』を観ずしてフラメンコは語れない。
1936年スペインのアリカンテに生まれたアントニオ・ガデスは、67年の生涯のほとんどを舞踊に捧げ、その作品を通してフラメンコを世界に広めた。またスペイン国立バレエの初代監督も務め、後進の育成に尽くした。その遺志を継ぐアントニオ・ガデス舞踊団は、現在も彼の愛弟子であるステラ・アラウソの監督の元、彼が残したフラメンコ史に残る名作の数々を上演し続けている。 フラメンコ界に革命を起こしたガデス。そのきっかけとなったのが『カルメン』だった。彼はこの作品で、観光地の催し物やストリートダンスといったイメージしかなかったフラメンコ舞踊を、世界が認める芸術にまで押し上げた。先行した映画『カルメン』(カルロス・サウラ1983)では真摯に、汗水たらして行われるレッスンや創作へ苦悩がリアルに描かれた。そして同時に制作された舞踊作品『カルメン』(1983)では、映画のエッセンスに加え、舞台芸術としての素晴らしさを存分に披露した。結果、フラメンコ界は興奮の渦と化す。
そしてガデスは、彼が出演せずとも人々に観てもらえるようにと、スターシステムを打破した作品を提唱した。それは看板アーティストを重視しがちなフラメンコにあって、今でも希少な試みである。その恩恵を得て、ガデス作品は初演より40年を経た今も変わりなく世界中の人々に愛されている。アントニオ・ガデスの伝説を、あの感動を今再び、体験して欲しい。
東敬子(フラメンコ・ジャーナリスト)
アントニオ・ガデス舞踊団とは
永遠に語り継がれる傑作の数々を上演し、ガデスの息吹を伝える名門カンパニー
フラメンコ史を塗り替えた偉大なる芸術家として、世界中から愛し続けられているアントニオ・ガデス。その踊りと洗練を極めた美学を今に受け継ぐ名門カンパニー、“アントニオ・ガデス舞踊団”。ガデスが亡くなる数ヶ月前の2004年、自身の作品の保護や普及を目的とする財団を設立。そして財団は、長年ガデスのパートナーとして踊ってきたステラ・アラウソを芸術監督に迎え、新生“アントニオ・ガデス舞踊団”を結成した。世界的なフラメンコ・ブームを巻き起こした「カルメン」の再上演を皮切りに始まった世界ツアーでは、「血の婚礼」「フラメンコ組曲」など、代表作の数々が上演されている。
セビリアの「フラメンコのビエナル」における金賞、マチャード財団のデモフィロ賞、トレドのテアトロ・ロハス賞など主要な賞を受賞し、世界中を魅了し続けている。
公演日 |
2022/10/22(土)13:00 / 17:00
2022/10/23(日)13:00 |
会場 |
東京・東京文化会館 大ホール |
席種 / 料金(税込) |
S席 / ¥13,000 A席 / ¥11,000 B席 / ¥9,000 C席 / ¥7,000 D席 / ¥5,000 |
未就学児童入場不可
車椅子席をご希望のお客様はS席チケットをご購入の上サンライズプロモーション東京へお問い合わせください。
本公演は自治体や政府のガイドラインに沿った上で、新型コロナウィルス感染予防・感染拡大防止対策を講じ、開催致します。