大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(1883-1957)の回顧展です。巴水は、近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代に、日本各地を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を木版画で描き続けました。その巴水に影響を与えたのは、浮世絵版画にかわる新しい時代の版画「新版画」を推進した版元の渡邊庄三郎でした。二人は、当時衰退しつつあった職人との協働による高度な伝統技術を継承しながら、新しい色彩感覚や表現を取り入れ、日本国内における木版画の「芸術作品」の制作に励みました。今や巴水の風景版画は、郷愁や安らぎを感じさせる木版画として、国内外で多くの人々に愛されています。
本展は、「旅情詩人」とも称された巴水の初期から晩年までの木版画作品より、まとめて見る機会の少ないシリーズを中心に構成し、日本の風景を詩情豊かに描いた巴水の世界に誘います。
日程
7月1日(土)~7月30日(日)
10:00~18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:会期中無休
会場
松坂屋美術館(松坂屋名古屋店 南館7階)
(名古屋市中区栄三丁目16番1号)
アクセス
地下鉄名城線矢場町駅 地下通路直結(5・6番出口)
地下鉄栄駅 16番出口より南へ徒歩5分
お問い合わせ先
松坂屋名古屋店
TEL:052-251-1111(代)
発売情報
5月1日(月) 午前10時販売開始
料金
| 前売券 | |
|---|---|
| 一般 | 800円 |
| 高・大生 | 500円 |
| 当日券 | |
| 一般 | 1,000円 |
| 高・大生 | 700円 |
- ※中学生以下無料
- ※大学生以下は、当日要証明書提示
- ※障害者手帳・特定疾患医療受給者証をお持ちの方と付添1名まで無料
- ※松坂屋の各種ご優待の案内に関しては、松坂屋美術館HPにてご確認ください
関連リンク
左:《芝増上寺》(部分)東京二十景 1925(大正14)年
右:《馬込の月》(部分)東京二十景 1930(昭和5)年
渡邊木版美術画舗蔵
