演劇
オフィス3○○特別公演「川を渡る夏」

オフィス3〇〇特別公演『川を渡る夏』

チケット情報

オフィス3〇〇特別公演『川を渡る夏』

演劇集団「円」に書き下ろした若き渡辺えりの傑作を文学座の俊英、稲葉賀恵が新演出で現代に甦らせる!

 

【あらすじ】
17歳の時に、ある出来事が原因で眠り続けていた主人公の未知男は、ある日10年の時を経て再び目を覚まします。昔の記憶を辿るように27歳になり、再び10年前に通っていた高校に通いだす未知男。そこで出会ったのは、今の同級生ハジメ。彼は子供の頃、川で溺れていたところを未知男に助け出されたというのだ。朧げな記憶の未知男の前に彼の伯父、小津達一郎が現れる。根っからの風来坊の小津は旅から帰って来たと姿を見せた。一方、未知男の家には小津の子供だという心臓の弱い双子の姉妹、咲子と散子がいて、愛犬の3匹と共に、小津の帰りを待っている。未知男の父六郎、母の靖子、靖子の母珠江、未知男の弟幸男も10年ぶりに目覚めた未知男の快気祝いとご馳走を作って待っていた。帰って来た未知男は川辺で会った小津のことを家族に話すが、六郎から10年前に小津は亡くなったのだと聞かされる。ショックを受けた未知男は再び小津を探しに川辺に出かけるが、そこで風子と名乗る一人の美しい女性と出会う。夜の11時に現れるというこの女性に惹かれた未知男はまたこの場所で会おうと約束し別れる。そこに突然、小津が現れる。先ほどの風子という女性のことを話すと、その女性は自分の妻で心臓の病気で亡くなったのだと話します。やがて未知男とハジメは小津に連れられ、妄想の国「オズの国」へ風子を探しに出かけます。死者たちが出会うその街で未知男が見たものは?「銀河鉄道の夜」や「オズの魔法使い」の幻想的な世界の中で主人公・未知男は夏の川の氾濫で住んでいた街の全てを失っていたことを思い出していくのです。

 

作・監修:渡辺えり

演出:稲葉賀恵

 

出演:
若松武史/サヘル・ローズ/二瓶鮫一/土屋良太
吉田侑生/岩戸秀年/高畑こと美/村松恭子
小川絵莉/牛水里美/松原夏海/相川春樹/松田祐里佳
川口龍/岩崎浩太郎/藤枝久純/宮本翔太
早石実結/藪内明/寺尾実里/滑川龍太 他