「和食って、なんだろう。いつ、どうやって生まれてきたんだろう。」その答えを、私たち日本人は、知っているようで、よく知りません。ご飯とお味噌汁、煮物や焼き魚。料理を和食と言うこともあれば、元旦におせちを食べる習慣そのものを、和食と捉えることもできる。「いただきます」という言葉だって、和食を構成する要素のひとつです。
「食神さまの不思議なレストラン」展は、私たちにとってあまりにも普遍的になってしまった「和食」をテーマにしたレストラン型エキシビジョン。世界最高峰のデジタルアート集団「モーメントファクトリー」が表現する四季と自然が育む米や食材をモチーフにした映像とインタラクティブコンテンツを作り出します。そして、稀代の料理人たちがつくる究極の和食を、五感を使って味わい、物語の世界へと入り込んでいく。
私たちの知らなかった、ユニークでミステリアスな和食の世界。食への価値観が変わる体験が、ここにあります。
食神さまの不思議なレストラン展のイベントの様子をレポートしています。
日本人が見たことの無い新感覚の「和食」の世界…

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- JAPANESE CUISINE PRODUCER・CHEF /
Hisato Nakahigashi
和食監修・料理人/中東 久人・野草一味庵「美山荘」
- 1969年3月、京都生まれ。高校卒業後、米国とフランスの大学でホテル経営を学ぶ。パリのレストランなどでサービススタッフとして働いた後、24歳で帰国。石川・金沢の料亭で修業を積み、26歳で「美山荘」四代目に就く。美山荘は、京都の奥山、花背(はなせ)の里にある摘草料理で有名な料理旅館で、摘み取った季節の草花や旬の野菜に魚を取り入れた美しい料理は、門外不出と言われ、多くの文化人から愛される。中東氏のもてなしは“舞台裏は緻密に計算、表では自然な応対をモットー”とし、その立ち居振る舞い、物腰の柔らかさからは歩んできたサービス畑の土壌の良さを想起させる。
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- GUEST CHEF /
Yoshihiro Murata
料理人/村田 吉弘・菊乃井・NPO法人日本料理アカデミー理事長
- 京都・祇園の老舗料亭「菊乃井」の長男として生まれる。立命館大学在学中、フランス料理修行のため渡仏。1976年実家に戻り、「菊乃井木屋町店」を開店。1993年株式会社菊の井代表取締役に就任。自身のライフワークとして「日本料理を正しく世界に発信する」「公利のために料理を作る」を掲げている。
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- GUEST CHEF /
Joel Robuchon
シェフ/ジョエル・ロブション
- 仏・ポワチエ出身。15歳でホテル「ルレ・ド・ポワチエ」で料理技術の基本を学ぶ。29歳で「コンコルド=ラファエット・ホテル」の総料理長に就任、1976年に31歳でフランスの国家最優秀職人章(MOF)を受賞。1981年には独立してレストラン「ジャマン」を開店、後に店名を「ジョエル・ロブション」へと改め移転拡大。現在、ヨーロッパからアジアまで世界10カ国に店舗を展開。レシピ本の執筆や商品開発の監修等、第一線で活動し、世界中の食通に愛され続けている。
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- VOICE CAST /
Sayuri Matsumura
ボイスキャスト/松村 沙友理・乃木坂46
- 1992年大阪生まれ。乃木坂46の第1期生。雑誌「CanCam」の専属モデルで、乃木坂46のグルメ担当。本展覧会では「食」のサポーターとして、案内役の“ウカ”の声優を務める。

- VOICE CAST /
Yumi Wakatsuki
ボイスキャスト/若月 佑美・乃木坂46
- 1994年静岡生まれ。乃木坂46の第1期生。『二科展』に4年連続入選という美術の特技を活かし、本展覧会の「アート」のサポーターとして案内役の“ウカ”の声優を務める
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- ごはんのメニュー
- 『神様のおいなり』さん
今回、古事記に登場し、伏見稲荷に祀られている、五穀豊穣、穀物の神様“宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)”からヒントを得て、狐の“ウカ”がガイド役として登場します。狐さんの好物であり、縁起の良いお稲荷さんを皆さまに振る舞いたく、山と自然に囲まれた、京都・花背にある美山荘の中東久人氏に全面協力いただきました。米の配分や大きさから、水、お揚げの元となる豆腐、中の具まで、何度も何度も試行錯誤を繰り返したお稲荷さん。ここでしか食べられない通称『神様のおいなり』さんを、是非ご堪能ください。来場されたお客様全員にお召し上がりいただけます。
※お一人様ひとつ ※季節によって内容が変わる場合がございます ※『神様のおいなり』さんはチケット代に含まれます
