【インタビュー】ポルノグラフィティ

2024/5/15(水)

ポルノグラフィティ

25周年イヤーを彩る故郷と思い出の地でのライブを開催

ポルノグラフィティは昨年からデビュー25周年イヤーに突入し、今年もアグレッシブな活動が続いている。今年1月から開催されていた「19thライヴサーキット“PG wasn't built in a day”」では観客の声出しも本格的に解禁となり、圧倒的スケールのステージで魅せた。

「いろいろな苦しい時期を乗り越えたんだという解放感からくる皆さんの熱気は今までにないものでしたね。そんなお客さんの良い表情や声を感じながらステージに立てることは本当に幸せなことです。毎回、映像チェックをする際、お客さんの涙している場面をスクリーンに映し出すところで、僕も泣いていました(笑)」 と岡野が振り返る。
そのツアーでは、最新曲「解放区」も披露されたが、闇のような時代に、その暗闇のなかで心を解き放てと鼓舞するファイトソングは聴く者の心を強くエンパワメントするものだった。
作詞を担った新藤は「我々の世代は高度経済成長の名残りが色濃い時代に育ち、今日より明日の方がよい日だ、という空気を吸ってきました。そういう価値観を捨てきれないまま今の日本の状況を語ると『失われた何十年』みたいな言葉になってしまう。でも、その時間の中で生まれ育った方達も、そしてその時間にスッポリと入っているポルノのキャリアも、全然失われてなんかないな、というのがこの曲の着想でした。明日もいい日かもしれないけど、今日だって最高だ、っていう」と、曲が生まれた背景を語ってくれた。

作曲を担当した岡野も、新藤の思いと共振する。昨年スペインに長期滞在し、そこで生活する人々の「今を楽しむ」という生き方に触れ「例えば、天気が良い、料理が美味い、友人、家族といて楽しい──そういうことをより全力で楽しもうとする感覚が日本人の僕からすると新鮮で。日本の現状は、そういう意味では少し後ろ向きな空気があるような気がして。その閉塞感から少しでも抜け出せるようなスケール感のある明快な楽曲を作りたいと思いました」と語る。現実をしっかりと見据えた、絵空事ではない応援ソングはポルノならではのものだ。

そして、25周年イヤーを彩る、ポルノグラフィティ最大のトピックとして、「因島・横浜ロマンスポルノ’24~解放区~」の開催が発表された。

昨年は「アビが鳴く」のリリースや、厳島神社でのアコースティックライブもおこない、歴史への深い思いや郷土愛を表現してきた。野外での大規模なワンマンは2018年の「しまなみロマンスポルノ」以来6年ぶり。
まずは故郷である因島でのライブについて新藤が「『25周年に故郷でライブをさせてやりたい』というスタッフのあたたかい思いから、このアイディアが生まれました。因島出身の我々からすれば、島の交通事情等を知るだけに、思いもつかないことでしたね。この発表を喜んでくれたファンの人たち、そして因島の友人たちの気持ちに全力で応えたいと思うばかりです。構成とかそういうものを超えた『何か』を残せればと思います
と語れば、岡野も「故郷に住んでいたときは、その景色が当たり前で、その価値がわからずにいました。離れてこそわかる素晴らしさがあり、瀬戸内の環境は世界に誇れるものだと思うようになりました。それを知らない方に伝えたい、自慢したいという欲がどんどん強くなっています(笑)。その場所で音楽を表現することで故郷を誇りたいという思いがあります」と、因島、そして広島という故郷についての思いを言葉にする。

さらにメジャーデビュー日と重なる9月7・8日には、数々の伝説を残してきた横浜スタジアムでの開催。

岡野は「バンドを始めたときに好きだったガンズ・アンド・ローゼズのビデオにスタジアムでのライブ映像があって、それこそ擦り切れるほど観たので、僕の中には『スタジアムでやってこそロックバンドだ』くらいの思いがある(笑)。なので横浜スタジアムではいつも夢の場所に立てているという特別な喜びがあります。自宅に自分の写真なんか飾るような性分じゃないけれど、唯一飾ってあるのは横スタのステージに立つ自分のバックショット。そのくらい特別です。ただ、雨降らなきゃ良いなぁ(笑)」。
そう、2008年の伝説的な豪雨のライブをはじめ、横スタとポルノといえば雨を思い出すファンも多いだろう。しかし新藤が「横浜スタジアムは、スタンドの作りからかキャパが大きい割に一体感が生まれやすいので、毎回楽しみ」というとおり、この地でのライブはやはり特別。バンド史に刻まれる重要なライブになることは間違いない。

 

プロフィール

ポルノグラフィティ

岡野昭仁 (Vo.) 新藤晴一 (Gt.) からなるロックバンド。代表曲は「アポロ」「サウダージ」「アゲハ蝶」など。今年デビュー25周年を迎える。

公演情報

因島・横浜ロマンスポルノ'24~解放区~

  • 8/31(土) 14:00 広島・因島運動公園多目的競技場
  • 9/1(日) 14:00 広島・因島運動公園多目的競技場
  • 9/7(土) 17:00 神奈川・横浜スタジアム
  • 9/8(日) 17:00 神奈川・横浜スタジアム

インタビュー・文/杉浦美恵
構成/月刊ローチケ編集部 5月15日号より転載


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