【インタビュー】NEMOPHILA
2022/12/15(木)
ニューアルバムを引っさげた初のワンマンツアーをスタート
2022年のNEMOPHILAは激熱な快進撃を続けてきた。1月のLINE CUBE SHIBUYAでの初有観客ワンマンライブを皮切りに、6月にはMUCCやLOUDNESS、氣志團らを迎えた対バンツアー、9月にはSHOW-YAとのツーマンライブを開催。10月には渡米し、世界最大級のロックフェス「AFTERSHOCK FESTIVAL」へ出演するなど、国内外で精力的にライブを展開した。そんな怒涛の1年を、メンバーのSAKI(Gt.)、葉月(Gt.)、ハラグチサン(Ba.)が振り返る。
SAKI「本当に濃密な1年でした。ライブや制作はもちろん、mayu(Vo.)ちゃんの妊娠もあったので、とにかくイベントが盛りだくさんで」
葉月「コロナ禍での制限が緩和されてきたこともあって、ようやくNEMOPHILAとして思いきり表に出る活動ができた実感がありますね。本当に得るものしかない1年でした」
ハラグチサン「この2年の間に溜め込んできたものをパーンと一気に解き放った1年でした。バンドとして一皮ツルッと剥けて、今はサウナ後みたいな気持ちよさがありますね(笑)」
そんなNEMOPHILAが12月14日に待望の2ndアルバム「Seize the Fate」をリリース。前作「REVIVE」からの圧倒的な進化を感じさせる、ヘビィでディープでキャッチーな1枚となった。
SAKI「自分たちで演奏していても、“これって同じバンドの曲なの!?”って思うこともあって(笑)。それくらい曲ごとの振り幅は大きくなったけど、ちゃんとNEMOPHILAらしさのあるアルバムになりました。1stアルバムを踏まえ、“こんなこともできますよ”っていう新たなアプローチをたくさん見せられたのがうれしいです」
本作ではメンバー全員が作詞や作曲にかかわったことで、各自の個性が楽曲へと色濃く注ぎ込まれているのも大きなポイントだ。
葉月「私は激しいメタルが大好きなんですけど、今回は今までのNEMOPHILAにはなかったどバラード『now I here』を作りました。mayuちゃんが歌い上げてくれたことで新鮮なパワーバラードになったんじゃないかな」
ハラグチサン「私もこれまでにない曲というイメージを持って、全編シャウトで、ライブで暴れられるような楽曲『ZEN』を作りました。今回のアルバムには、いろんなことにチャレンジしたい、冒険心のあるメンバーたちの思いが最高の形で詰め込まれていると思います」
ベートーヴェンの名言にインスパイアされたSAKI発案によるアルバムタイトル「Seize the Fate」には“運命を掴む”という意味がある。そこに込められた強い意志を携えて、NEMOPHILAは2023年1月から全国8カ所を巡る同タイトルのワンマンツアーをスタートさせる。
SAKI「初ワンマンツアーになるので、2022年に得た様々な経験をすべて注ぎ込んで、新たな“運命”を掴んでいきたいです。mayuちゃんが産後すぐだったりもするので、楽器隊だけで見せるパートとか、より幅広い見せ方をしたいですね」
葉月「初めて行く会場もあるので、本当に楽しみです。ライブ自体は激しいものになると思うので、事前にみんなで準備体操したりとか、“ゆるふわ”なエンターテインメント性も盛り込んでみようかなっていう案もあります(笑)」
ハラグチサン「3月のアメリカツアーへいい形で繋げるために、国内ツアーの成功は必須ですね。2023年も激熱な1年にしますよ!」
プロフィール
ネモフィラ
“音は地獄のように激しく、その他はゆるふわ”を標榜する地獄のゆるふわガールズバンド。メンバーはmayu(Vo.)、SAKI(Gt.)、葉月(Gt.)、ハラグチサン(Ba.)、むらたたむ(Dr.)。
公演情報
TOUR 2023「Seize the Fate」
- 1/8(日) Zepp Fukuoka
- 1/9(月・祝) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
- 1/13(金) Zepp Nagoya
- 1/14(土) Zepp Osaka Bayside
- 1/27(金) Zepp Sapporo
- 2/4(土) 仙台PIT
- 2/5(日) 新潟LOTS
- 2/10(金) Zepp DiverCity(TOKYO)
インタビュー・文/もりひでゆき
構成/月刊ローチケ編集部 12月15日号より転載