【インタビュー】NELKE

2025/5/15(木)

「日常をNELKE色に」。初の全国ツアーを開催！

今年3月に東京・LIQUIDROOMで開催したワンマンライブは満員御礼の大盛況、全国各地の春フェスやイベントに引く手あまた、現在開催中のZepp Shinjuku公演を含む東名阪ワンマンツアー「realize」も全公演ソールドアウトと、男女混合5人組バンド・NELKEはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで加速している。

Kei「NELKEを組む前は200人キャパのライブハウスより大きい会場でライブをしたことすらなかったので、NELKEになってから見たことのない景色の連続で……。あまりにも物事がうまくいきすぎて怖いくらいです(笑)。でもNELKEを好きでいてくれる人の前でライブをする機会が増えて、大きいステージに出ても堂々といられるようになりました」

RIRIKO「LIQUIDROOMでのライブは現時点で自分たちにとって一番広い会場でのワンマンで、『パフォーマンス力が上がったね』と言ってくださる方が多かったと同時に、お客さんに引っ張ってもらった部分も大きかった気がしているんです。だから今は自分たちから空気を作れるバンドになれるよう頑張っているところですね。LIQUIDROOMワンマンでだいぶ成長できました」

現状に感謝をしつつも決して浮かれることはなく、ライブのたびにメンバー全員で反省点を共有し合う。NELKEがライブでリスナーの心を掴むのは、真摯に音楽と向き合う5人の姿勢も大きな要因と言っていい。東名阪ツアーと夏フェスで力を蓄えた後、秋からは初の全国ワンマンツアー『Diary』を開催する。ツアータイトルは「それぞれの日にフォーカスした言葉を掲げたい」というRIRIKOの発案から決定した。

RIRIKO「ライブ1本1本で成長していくだろうし、初日の仙台にも成長する前の初々しさがあるだろうし、1日たりとも同じ日はないと思うんです。お客さんにとってNELKEの音楽が日常にもなってほしいし、ファイナルのZepp DiverCity（TOKYO）は、自分が日常的に聴いていたバンドのワンマンに観客として行っていた会場なんです。そんな憧れの方々と同じステージに立てるバンドになってしまうのだから、みんなの日常をNELKE色に染められるような存在にもならなければいけないなという覚悟もツアータイトルには込めています」

Kei「RIRIKOにバンド結成を持ちかけたときから『絶対にライブバンドでありたい』という思いが活動の主軸にあって、結成当初から満足のいくライブができていたんです。でもライブのたびに発見と成長につながるものが見つかるし、ワンマンのたびにまだまだ伸びしろがある、もっともっと良くなれることに気づいたんですよね。この先も際限なく良くなっていける気がしているんです」

迷いのないソリッドな演奏、アグレッシブで華やかなステージ、情熱的なMC――全身全霊のステージは観客の心をまっすぐ射止める。5人を取り巻く現状は、バンドの実力の証だ。

Kei「SNSで知って『可愛い女の子が歌ってるバンド』くらいに思っている人も、観に来てくれたらいい意味で想像を裏切れると思っています。メンバー全員が各々にリスペクトを持っているから鼓舞し合えるんです」

RIRIKO「お客さんのリアクション一つひとつが自信になっているし、お客さんの反応を想像しながら書いた曲も増えているんです。それだけ歓声と拍手からあふれ出すエネルギーはすごいんですよね。わたしたちも汗をかいて全力で、皆さんに思いを伝えられるように説得力のあるライブをしたいです」