【インタビュー】夏川椎菜

2025/6/15(日)

本来のライブの景色を取り戻すためのリベンジライブ開催！

TrySail （麻倉もも・雨宮天とのユニット）の活動と並行して、ソロアーティストとしても独自の音楽世界を構築している声優・夏川椎菜。彼女が2022年におこなったツアー『MAKEOVER』のセットリストをそのまま再現した『Revenge Live “reMAKEOVER”』がこの7月に東名阪で開催決定。このリベンジライブという試み自体は2回目で、前回は2020年から2021年にかけておこなわれたツアー『Pre-2nd』をリベンジする『re-2nd』として昨年夏に開催された。

「『Pre-2nd』は自分の中では初めてバンドさんを入れたライブで、楽曲の方向性もパフォーマンスの方向性もこれまでとガラッと変えて、力を入れた公演だったんですけど、その前後でコロナ禍になってしまって……。お客さんも半分しか入れられません、声も出せませんという状況での開催になってしまったので、本来想定していた形を見てみたいなという気持ちを通常のライブができるようになった時に強く感じたんです。なので、リベンジという形でライブができないかという話は早めの段階から言っていて、それが実現したのが去年の『re-2nd』です」

本来見られるはずだった景色を取り戻すためのリベンジ。その体験は夏川にとっても特別なものになったようだ。

「お客さんがセットリストを全部把握してくれている状態だったので、新しいライブを作る時とはまた別の盛り上がり方があって面白かったですね。当時コロナ禍でツアーに行けなかった人とか、その時はまだ私を知りませんでしたと言う人もたくさん来てくれて、そういう人たちの中では『映像で見たライブだ！』みたいな(笑)。当時そこにいなかったからこその感動があったみたいで、泣いている人もいたし、ミュージカルの有名なレパートリーを上演しているような感覚でした」

『Pre-2nd』の頃よりは規制が緩くなったものの、『MAKEOVER』もまだ観客の声が出せない状況下で開催された。そのリベンジは、ヒヨコ群と呼ばれる夏川のファンも待ち望んでいたことだろう。

「『Pre-2nd』をリベンジすることが決まった時に、絶対にお客さんから『じゃあ「MAKEOVER」も』と言われるだろうなと思っていて。もちろん私もそのつもりでリベンジライブを提案したところはあったので、『なるべく早くやります』とは言っていました。『MAKEOVER』は『Pre-2nd』からさらにレベルアップして、とんでもないセットリストを組んでしまったので、これはぜひ声出しありの状態でヒヨコ群の皆さんにも酸欠状態を味わってもらいたいなと思っています」

当時のセットリストを振り返ると激しめの楽曲がずらりと並んでいて、これを再演するとなると夏川もヒヨコ群も体力がもつのか？と心配になるところではあるが……。

「毎回セットリストを組む時に自分の限界ギリギリに挑戦してしまう悪い癖があって、あまり余裕がないんですよ。『MAKEOVER』も倒れる寸前でやりきった！という感じで終わっていて。それを時間を経てリベンジできる機会なので、余裕感は出せたらいいなと思います。基本的に夏川のライブはめちゃくちゃ応援してくれている人が来ても楽しいけど、何も知らない人が来ても楽しめるライブにしたいと思っているので、ぜひ私のことを知らないよという人にも『面白そうだし、行ってみるか』くらいの気持ちで来てもらえたらいいなと思います。今回は『MAKEOVER』のセットリストそのままで予習も簡単なので、音楽でストレスを発散したいという方がぜひ気軽に見に来てくれたらうれしいなと思います！」

誌面連動Q&A

• Q.
  手土産を選ぶポイントは？

A.
「自分が体験して良かったものを買っています。家の近くにあるコーヒー屋が出しているドリップコーヒーのセットをよく差し入れてますね」