【インタビュー】神はサイコロを振らない

2024/1/15(月)

神はサイコロを振らない

スケールアップした神サイが挑むライブハウスツアー、そしてZeppツアーへ

アルバム『心海』をリリース後、バンド初となる全国ホールツアーを完走した神サイから驚くべきアナウンスがなされた。なんと、2024年3月から計28公演に及ぶライブハウスツアーを回るというのだ。一度構築したものを破壊するようなイメージにも取れるが、まずはホールツアーからライブハウスツアーへ、その意図をボーカル&ギターの柳田周作に訊いた。

「ホールツアーをやりながらも、かなり細部に至るまで試行錯誤を繰り広げていたんです。楽曲の破壊と創造を、ひとつのライブが終わったらすぐにみんなでスタジオに入って突き詰めるということをやりながら常に曲をアップデートしていきました。そうした中で、やっぱり大切なのは“音の説得力”だと感じたんですよね。そこの軸がないと、この先僕たちが行きたい場所には行けないはずだと。そのために今回のライブハウスツアーはこれからのバンドにとってもかなり重要な意味を持つものになると思います」

音の説得力とは、すなわちそのバンド固有のグルーヴということだ。小説で言えば文体、映像作品で言えば意識の流れのようなものにあたる。つまり、バンドのコアを見つめ直し、そこを確立させる段階が今回のライブハウスツアーであり、言わばゼロからのスタートということになる。そのツアーに冠せられたタイトルは『近接する陽炎』。

「まずは物理的にホールツアーよりグッと近くになるということなんですけど、ホールの音というのは空気自体を作っているような感覚があって、たゆたう感じというんですかね。ぼんやり包まれていたものの中からだんだん近づいてくるものの正体が何なのか――そういう意味を込めてタイトルにしました」

まさに、前述した神サイにおける“音の説得力”とはどういったものになるのかを体感できるツアーになるということだろう。そういう意味で、ホールツアーからライブハウスツアーへの過程をあえて踏む彼らから感じるのは、バンドとしての一体感だ。その意識がこれまでとは比較にならないほど高まっている。

「楽曲制作でも何でも、最終的には自分がやらないとっていう意識でこれまではやってきたんですけど、今は託せちゃうんですよね。安心して背中が任せられるというか。伝えるのに言葉が必要じゃなくなってきてるんですよ。ホールツアーで明らかに変わったのは、アイコンタクトの数がめちゃくちゃ増えたこと。そうするとすごくいいライブになるんですよね」

毎回のライブで目指すところは100点ではないのだと言う。

「200点、300点のライブができなかったらダメだと思っています。やっぱり来てくれるお客さんの中には、もう二度と来られない人もいると思うんです。お客さん一人ひとりにはその日しかない。そこの意識はずっとあって、それはやっぱり僕らがコロナ禍の中でのデビューだったからだと思います。今回ようやく規制のない中で、細かく全国のライブハウスを回れるんですよ。それこそインディーズの頃はたくさんやってましたけど、一皮も二皮も剥けた今のバンドでライブハウスを回れるのは本当に楽しみですし、期待しておいてください」

ライブハウスツアーの後には全国5都市のZeppを巡るツアーも決まっている神サイ。きっとこの一連とも感じられる二つのツアーが後から振り返った時に重要なターニングポイントだったとなるに違いない。

プロフィール

神はサイコロを振らない/かみはさいころをふらない

柳田周作(Vo.)、吉田喜一(Gt.)、桐木岳貢(Ba)、黒川亮介(Dr.)からなる福岡発のロックバンド。

公演情報

Live Tour 2024 近接する陽炎

  • 3/15(金) 18:30 宮崎FLOOR
  • 3/17(日) 18:00 鹿児島SR HALL
  • 3/19(火) 18:30 熊本・Django
  • 3/20(水・祝) 18:00 長崎アストロホール
  • 3/26(火) 18:30 静岡・Live House浜松 窓枠
  • 3/28(木) 18:30 KYOTO MUSE
  • 3/30(土) 18:00 島根・松江B1
  • 3/31(日) 18:00 山口・周南RISING HALL
  • 4/2(火) 18:30 福岡・小倉FUSE
  • 4/5(金) 18:30 北海道・旭川CASINO DRIVE
  • 4/7(日) 18:00 北海道・帯広MEGA STONE
  • 4/11(木) 18:30 広島クラブクアトロ
  • 4/13(土) 18:00 愛媛・松山WStudioRED
  • 4/14(日) 18:00 香川・高松DIME
  • 4/16(火) 18:30 徳島・club GRINDHOUSE
  • 4/18(木) 18:30 兵庫・太陽と虎
  • 4/20(土) 18:00 奈良NEVER LAND
  • 4/21(日) 18:00 滋賀U-STONE
  • 4/23(火) 18:30 長野CLUB JUNK BOX
  • 4/25(木) 18:30 栃木・HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
  • 5/1(水) 18:30 新潟・CLUB RIVERST
  • 5/2(木) 18:30 富山SOUL POWER
  • 5/8(水) 18:30 茨城・水戸LIGHT HOUSE
  • 5/9(木) 18:30 群馬・前橋DYVER
  • 5/15(水) 18:30 宮城・仙台Rensa
  • 5/17(金) 18:30 岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE
  • 5/22(水) 18:30 三重・松阪M'AXA
  • 5/25(土) 18:00 沖縄・桜坂セントラル

Zepp Tour 2024 開眼するケシの花

  • 6/15(土) 18:00 Zepp Nagoya
  • 6/16(日) 18:00 Zepp Osaka Bayside
  • 6/22(土) 18:00 Zepp Sapporo
  • 7/6(土) 18:00 Zepp Fukuoka
  • 7/14(日) 18:00 Zepp Haneda(TOKYO)

インタビュー・文/谷岡正浩
構成/月刊ローチケ編集部 1月15日号より転載

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