【インタビュー】釜萢直起（GREENROOM FESTIVAL 20th Anniversary）

2025/4/15(火)

20周年の『GREENROOM FESTIVAL』に豪華アーティストが集結！

“Save The Ocean”をコンセプトに、横浜・赤レンガ倉庫で開催される音楽とアートのカルチャーフェス『GREENROOM FESTIVAL』が今年、20周年を迎える。アニバーサリーイヤーにふさわしく、今回はこれまでの土日開催から、5月23日・24日・25日の3日間開催とボリュームアップ。さらに昨年末の第一弾アーティスト発表から、グラミー賞を受賞したジェイコブ・コリアーと新世代ジャズを象徴するカマシ・ワシントンというヘッドライナーの出演がアナウンスされるや、音楽ファンの興奮がSNSを駆け抜けた。「今年はジェイコブ・コリアーのブッキングから始まった」と語るのは、本フェスのオーガナイザーである釜萢直起氏（以下発言、釜萢氏）。

「どんなふうに20周年のアニバーサリーを盛り上げていくかということで、昨年から2025年はジェイコブをという流れで進んできたんです。“ジェシー・プロジェクト”最終章となるアルバム『ジェシーVol.4』も素晴らしかったですし。今回はジェイコブと同日にトリー・ケリーの出演も決まったので（ジョン・レジェンドとトリー・ケリーをフィーチャリングした「明日に架ける橋」で第67回グラミー賞を受賞した）、当日も楽しみですよね。カマシ・ワシントンも「プロローグ」がものすごくよかったので、あのグルーヴをぜひ横浜でとずっと思っていたんです」

23日のヘッドライナーには、ボブ・マーリーを祖父に、ローリン・ヒルを母にもつレゲエ界の新星YGマーリーの出演が決定した。そのほか、EDMグループ・ルディメンタルやUKジャズシーン隆盛の立役者ユセフ・デイズ・エクスペリエンスなどに加え、国内ではUAやハナレグミ、東京スカパラダイスオーケストラなど欠かせない存在のほか、デビュー20周年を迎えるDef Tech、またAwichやRIP SLYME、インストゥルメンタルによるtoeやtoconoma、初登場ではアイナ・ジ・エンドなど多彩なアクトが揃った。「ニューカマーからこれから発表になるアーティスト含めGREENROOMとして新たな流れが生まれそうなムードもあって。ジャンルを超えて、みんなで20周年を作っていく感じになりそう」ということなので期待だ。

初の3日間開催で、初日の金曜日は17時からのオープン、18時からのスタートとなる。

「土日は働いているけれど、金曜日の夜だったら来れるという方もいるので、初の前夜祭の開催となりました。とくに夕方から夜にかけての時間は、横浜・みなとみらいのゴールデンタイムだと思うので。ライブはもちろん、アパレルやキッチンカーなどの出店もあるので、ナイトマーケット的な面白さも味わってもらえたら」

横浜に根付き、“Save The Ocean”を太い柱として幅広いジャンルのライブや国内外のペインターやフォトグラファーによるエキシビション、また出店するアパレルやフードの充実など、カルチャーフェスの草分けとして走ってきた20年。祝祭的な3日間を楽しみつつ、またここを起点にさらにこのカルチャーを大きくしていきたいという。

「立ち上げからのコンセプトに賛同してもらえることが増えて、フェスの規模が徐々に大きくなってきたのを感じますね。ファッションやサーフのブランドのサポートや、海外アーティストなどはコンセプトに共感をしてくれて出演を決めてくれる方も多いんです。ジェイコブも海の保全活動に積極的ですしね。コンセプトは大事に、赤レンガのエリアに行って、音が聞こえてきたら自然と踊りたくなるような環境作りをしていきたいと思っているので、ぜひ遊びにきてほしいです」