【インタビュー】Gero
2023/11/15(水)
『夢への第一歩』のツアーで皆さんを夢まで連れていけるように
今年メジャーデビュー10周年を迎えたロック/アニソンシンガーのGeroが、キャリア初のホールワンマンツアー『The Beginning』を開催中だ。自身のYouTubeチャンネルの生配信で、ホールツアーを決めた理由を「自分を大きくするため」と語っていた彼に、改めてツアーの話を聞いた。
「めちゃくちゃ緊張しいなので大きな会場でライブをするのは苦手なのですが、メジャーデビュー10周年という節目もあり、Gero史上一番大きな場所でライブをしよう!とスタッフさんと話し合って初のホールツアーを決めました。『さらに大きな夢への第一歩』という意味を込めて“The Beginning”というツアータイトルをつけました」
彼の言う「さらに大きな夢」の詳細は、まだ明かされていない。だがその夢を叶えるためには、今ツアーの成功が鍵になるという。
「Geroとして活動を始めてから15年経って、ありがたいことに自分がやりたかったことは大体やってこれて、叶えたかった夢もほぼ叶って、ここ数年ほど『これからどんなふうに好きに生きていこうかなあ……』と考えていたんです。それが去年の夏頃、ふっと頭に成し遂げたい夢が浮かんできて。今はそれに向かって全力で取り組んでいて、そう遠くない未来で叶えてやろうと目論んでいるところですね。“The Beginning”のセットリストは『今このGeroBANDでやりたい曲をやってやろう!』とバンドマスターのパスタくんと相談しながら決めました。結果的に、僕のことを昔から知ってくれている方も最近知ってくれた方も全員楽しめる内容になっていると思います」
10月1日のグランキューブ大阪メインホールで幕を開けた今ツアー。1カ月前からとてつもない緊張に襲われていた彼だが、地元関西で最高の滑り出しを迎えることができた。
「お客さんのバカでかい声援が一瞬で僕の緊張を解いてくれて、のびのびとライブができました。あらためてお客さんの声のパワーを痛感しましたね……。感動して1曲目から泣きそうになりました。関西はノリもいいですし、よく笑ってくれるのでそこも嬉しかったです」
ライブハウスであろうとホールであろうと、彼の歌、パフォーマンス、人となりをフルパワーで出す、どこまでも真っすぐなスタンスはぶれない。
「歌っている側としては、ライブハウスもホールもそんなに変わらないような気がします。でもホールはステージが大きいぶんセットや照明は派手派手にしていただけますし、空間的にとても広いぶん空調が効くので、汗っかきの僕としては涼しくてありがたいですね(笑)」
ツアーは残すところ、11月に開催の福岡市民会館と熊本城ホールメインホール、来年2月に開催される東京国際フォーラムホールAの計3公演。どの公演も観客を楽しませるだけでなく、自分自身も楽しもうと気合いは十分だ。
「九州公演は2日間とも来てくれるお客さんもいると思うので、違うセットリストを考えています。九州のお客さんもとってもアットホームであたたかいので、全力で楽しんで一緒にいいライブを作れたらなと思っています。『夢への第一歩』のツアーなので、ファイナルはそのまま皆さんを夢まで連れていけるように、やっぱり全力で楽しんでいいライブにしたいですね。そのためには体調管理もそうですし、各会場のライブもしっかり成功させて、そのイメージをファイナルにつなげていきたいと思っています。頑張ります!」
プロフィール
Gero/げろ
動画投稿サイトでの活動が話題となり、'13年にロック・アニソンシンガーとしてメジャーデビュー。以後、アニメ主題歌、タイアップを数多く担当。
公演情報
Gero Live Tour 2023「 The Beginning」
- 11/24(金)18:00 福岡市民会館
- 11/26(日)17:00 熊本城ホールメインホール
- ʼ24/2/4(日)17:00 東京国際フォーラム ホールA
インタビュー・文/沖さやこ
構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載