【インタビュー】ファンキー加藤

2024/8/15(木)

ファンキー加藤

一緒に踊って歌って大いに騒ぎましょう!

ソロデビュー10周年を迎えるファンキー加藤が、その軌跡を辿る初のベストアルバム『My BEST』をリリースした。今回、ソロデビュー曲「My VOICE」を再録し、そのときのアートワークを今回のベスト盤でセルフオマージュした理由とは?

「2013年にFUNKY MONKEY BABYSを解散し、表向きはソロでやっていく意気込みを見せていたものの、裏ではどうしようもなく不安だったんです。そんな心細さの中で、応援してくれるファンに向けて手紙を書くような気持ちで作ったのが『My VOICE』でした。ヘッドフォンで耳をふさいだように、うつむいたジャケット写真からも、心細さが伝わるんじゃないかな。でも、ライブを続けていくうちに、この曲でファンの皆さんが大合唱してくれたり、お互いの思いを交換し合えたりする曲に変わり、今ではライブに欠かせないアンセムのような曲に育ちました。作った当初からすればすごくギャップが大きいと感じるし、今の気持ちで歌い直したいと思ったんですよね。ジャケットのデザインも、10年前の自分と今の自分を分かりやすく比べられると面白いんじゃないかなと。アンチエイジング、できてますかね?(笑)」

全17曲収録の、ボリュームたっぷりの作品だが、「まだまだ収めきれない楽曲がたくさんあります。ファンの方々から『〇〇は入らないんですか?』と言われるとこっちも切なくなります」と語る。着実に作品を編み出してきたかに見えるが、ソロ転向後には作詞で悩んだ時期もあったという。ある先輩アーティストの言葉をきっかけに、ブレイクスルーできたと振り返る。

「ある音楽番組で槇原敬之さんとご一緒させていただき、そのときに励ましの言葉とともに、『加藤君も(歌詞から先に曲作りをする)詞先で書いてみるといいと思う。一度試しにやってみては』と助言してくださったんです。実は、ソロデビューして1年後くらいに、“言葉貯金”を使い果たした感があって焦っていたんですよ。それで挑戦してみたのが『輝け』でした。自分にとって技術革新というか革命的でしたし、言葉がより自由になったと感じますね」

9月14日からは全国のライブハウスを巡る「ファンキー加藤 10th Anniversary LIVE TOUR "Your VOICE"」が始まる。熱量の高いライブのこだわりや、ツアーへの思いを聞いた。

「ライブハウスはごまかしが一切利かない場所。こっちの熱量も、ファンのみんなの熱量もダイレクトに伝わるから、始まる前は緊張感もあるしすごくドキドキします。今は、みんなの思いに応えられるように体力をつける準備をしています。ライブ空間は非日常そのもの。それぞれが思い思いに楽しんでもらいたいです。そうそう、『Your VOICE』というツアータイトルには、みんなの声を聴きたいという願いも込められています。俺のライブはみんなの協力がないと成り立たないと思っているので、一緒に踊って歌って大いに騒ぎましょう!」

プロフィール

ファンキー加藤/ふぁんきーかとう

'06年にFUNKY MONKEY BABYSとしてデビュー。'14年よりソロ活動を開始し、今年ソロ10周年を迎えた。

公演情報

ファンキー加藤 10th Anniversary LIVE TOUR "Your VOICE"

  • 9/14(土)17:00 神奈川・SUPERNOVA KAWASAKI
  • 9/23(月・休)17:00 岡山・岡山YEBISU YA PRO
  • 10/4(金)19:00 大阪・BIG CAT
  • 10/12(土)17:00 香川・高松DIME
  • 10/19(土)17:00 宮城・仙台darwin
  • 11/3(日・祝)17:00 新潟・新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
  • 11/16(土)17:00 北海道・BESSIE HALL
  • 11/29(金)19:00 愛知・ボトムライン
  • 12/7(土)17:00 福岡・福岡BEAT STATION
  • 12/18(水)19:00 東京・LIQUIDROOM

インタビュー・文/橘川有子
Photo/篠塚ようこ
構成/月刊ローチケ編集部 8月15日号より転載


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