【インタビュー】DUSTCELL

2023/11/15(水)

DUSTCELL

結成5周年を前に新章の予感漂うワンマンライブを開催

表情豊かで透明感あふれる歌声が魅力のEMAと、巧みなサウンド構築と中毒性の高い旋律を得意とするコンポーザーのMisumiによる音楽ユニットDUSTCELL。2019年の結成以来、数々の楽曲が話題を集めてきた彼らの中でも、ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』エンディング曲の「足りない」は、彼らを広く知らしめる契機となった。今年4月期に同ドラマのセカンドシーズンが放送され、そのエンディング曲「Caffeine」も彼らが手がけ、再び話題となった。
10月には、朝の情報番組『めざまし8』エンディング曲「フラッシュバック」を担当するなど新たなチャレンジにも意欲的な彼らが、2023年を締めくくるライブツアー『DAWN』を東京、大阪で開催する。この1年の手ごたえや今後について2人に語ってもらった。

EMA「前回のドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』の世界観とDUSTCELLの音楽がすごく似合っているという声もたくさんいただいていたので、今回もテーマソングが歌えると分かって、すごく嬉しかったし光栄に思いました」

Misumi「サウンド的にずっと挑戦したかった4つ打ちのビートに取り組めました。歌詞は、ドラマや原作の世界観が感じられるよう、セリフなどを歌詞に織り込む工夫を施しつつ、ドラマから僕が“依存”という言葉が浮かんだので、僕が無くては困るもの=コーヒーをヒントに書かせていただきました」

朝の情報番組のエンディングテーマ曲「フラッシュバック」は今までにない取り組みに見えるが、実は純粋なクリエイティブが生んだ楽曲なのだという。

EMA「1年で一番好きな季節が夏で、私から『夏の曲を作りたい』と言い出したのが曲を作るきっかけでした。夏特有のノスタルジーや湿度感と、前向きに突っ走る歌詞がDUSTCELLらしいと思うし、初めて聴いたとき、めちゃめちゃいい曲で感激しました。その曲を番組の方が気に入ってくださり、タイアップが決まったときは、多分私たちが一番驚いたと思います(笑)」

Misumi「僕らは自由を求めて音楽をやり始めたけど、最近はある種の制限でクリエイティブの精度が上がると感じることも多くて。テーマやタイアップがあるから僕の中で化学変化が起きたりするし、今までにない挑戦から新しい曲がどんどん生まれていて、それがサードアルバムとして近いうちに届けられたら…と思っています」

結成から5年の節目を迎える2024年を「DUSTCELLにとって最重要の1年になる」と位置付ける2人。そんな彼らの充実ぶりを体感できるのが、12月に開催されるワンマンライブだろう。夜明けを指す『DAWN』をツアータイトルに冠し、新章の予感がひしひしと伝わってくる。

Misumi「新曲を発表してSNSでコメントをいただくことも嬉しいですが、ライブで目の前の人に届けられている実感は特別です。イヤホンではなく全身でデカい音を浴びられるのもライブならではの醍醐味だと思うし、僕らはあまりテレビなどに露出しないので、ライブでしかファンの皆さんに会う機会がないんですよね。だからこそすごく気持ちが入るし、僕らにとってもすごく楽しみにしている時間です」

EMA「この春、全国6カ所を回ったツアー『ROUND TRIP』を完走できたとき、達成感を味わったと同時に大きな自信に繋がりました。今回も心強いバンドメンバーと一緒に、ライブならではのアレンジも聴いていただけると思いますし、2人で熟考したセトリでお届けできると思うので期待していてください!」

プロフィール

DUSTCELL/だすとせる

MisumiとEMAによる2人組音楽ユニット。'19年10月に楽曲「CULT」公開と同時に活動を開始した。

公演情報

DUSTCELL LIVE 2023「DAWN」

  • 12/7(木)19:00 東京・豊洲PIT
  • 12/9(土)18:00 大阪・なんばHatch

インタビュー・文/橘川有子
構成/月刊ローチケ編集部 11月15日号より転載

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