【インタビュー】10-FEET
2024/4/15(月)
ポジティブさをみんなで持ち寄れば感動的な奇跡が生まれると思う
もはや京都における夏の風物詩と言っていいだろう。『京都大作戦』が7月6、7日に京都府立山城総合運動公園にて開催される。17年という長い歴史も積み重ね、主宰する10-FEETの人柄や情熱が相まって、温かいムードがあるのも魅力のひとつだ。
TAKUMA「出演者には仲間のアーティストが多い中で、その仲間たちはストイックにとても情熱もこだわりもあるし、めちゃくちゃ背筋を伸ばして頑張らなあかん場面もいっぱいあるんやけど、まずはポジティブに、みんなが笑っていられるように、笑っていようよという心意気が波動のように広がってるのは凄く大きいんじゃないかと思います。マジメな想いで向き合っているんやけど、マジメにばっかりやっていても楽しめへんかったりもするということを学べる場になってますね」
KOUICHI「乱入があったり、ポロリがあったり(笑)、予定調和ではないモノを楽しんでもらえたらいいかなと思ってます」
毎年、様々なシーンを代表するアーティストが集結し、今年もROTTENGRAFFTYやHEY-SMITHといった猛者たちの出演が発表されているが、共通するポイントとなるのはやはりライブにおけるパフォーマンスだという。
NAOKI「やっぱり、僕らもライブハウスで育ってきて、いろんなライブを観てきたんで、僕らが観てもお客さんが観ても魅了されるアーティストに出てもらいたいなって」
また、そういったアーティストたちがそれぞれ熱い想いを胸に抱き、トリを飾る10-FEETまで繋げていくのも『京都大作戦』ならではの光景であろう。
NAOKI「出演してもらっているアーティストのライブを観ていくと、自分らの出番の前には凄く高いハードルになってるんですよ。その日しか観られないようなライブをみんながしてくれるので、やっぱり、僕らもその日にしかできないようなライブになってると思います」
KOUICHI「自分らが試されてるっていうわけではないですけど、そういう風に問われてるようなライブをみんなするんで、やっぱり気持ちが引き締まりますよね」
そういったようにマインドが点と点で終わることなく、しっかりと繋がっていくのが『京都大作戦』でもある。実はストリートバスケのパフォーマンス集団が出演したり、トーナメント戦を開催するなど、音楽とバスケを繋ぐ試みを『京都大作戦』では以前からおこなっており、10-FEETは映画『THE FIRST SLAM DUNK』のエンディング主題歌を担当し、その「第ゼロ感」で紅白歌合戦にも出場するほど大きな注目を集めたが、それも偶然ではないのだろう。今年もこの場でしか観ることができない多幸感に溢れる場面が続出するに違いない。
NAOKI「環境とかも良くなっていって、楽しみやすくなってきてるなと思うので、お祭りに来たような感覚と言いますか。ライブがあったり、バスケットボールがあったり、飲食エリアのほうでご飯を食べたり、と。丸一日ずっと遊びっぱなしみたいな、普段のストレスを発散してもらえる場であったらいいなと思ってます」
KOUICHI「新しいアーティストやカルチャーとの出会いもあると思うので、ぜひ一度遊びに来てください」
TAKUMA「きっと面白いことがあるかもしれんっていう前向きなポジティブさをみんなが持ち寄れば、本当に感動的な奇跡が生まれると思うんで、集まってほしいなと思います」
プロフィール
10-FEET/てんふぃーと
TAKUMA(VO./G.)、NAOKI(Ba./Vo.)、KOUICHI(Dr./Cho.)の京都出身スリーピースバンド。
公演情報
京都大作戦2024~翔んで騒いで万々祭”~
- 7/6(土)11:00 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
- 7/7(日)11:00 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
出演
- 10-FEET 他
インタビュー・文/ヤコウリュウジ
構成/月刊ローチケ編集部 4月15日号より転載