クラシック

【インタビュー】ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2021

【インタビュー】ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 2021

菅原洋平&今井実希&新堂由暁

初めて『リメンバー・ミー』を全編フィーチャー!

ディズニー音楽の魅力をオーケストラとヴォーカリストの生演奏でお届けする「ディズニー・オン・クラシック」が、いよいよ開幕。


 今回は、ヴォーカリストとして出演する今井実希(ソプラノ)、新堂由暁(テノール)、菅原洋平(バリトン)の3人に、意気込みやディズニーの魅力を語ってもらった。まずは、初めて本公演でフィーチャーされる『リメンバー・ミー』の印象から。

今井 主人公のミゲルは、ヘクターの存在を彼が亡くなった後で知り、その人柄や愛に感動を覚えてどんどん好きになっていくんです。私は、この作品を通して亡き祖父を思い出しましたし、亡くなった方へ思いを寄せるきっかけになる素敵な作品だと思いました。


新堂 死者の世界が描かれているディズニー作品はとても珍しい。日本の感覚だと幽霊とかを思い浮かべますが、この作品では、つながっているけれど別の世界。そして、忘れられることが”二度目の死”となるように、亡くなった人とも心ではつながっている。ポップな音楽ですが、人の死の辛さや悲しさを隠さずに根源的な愛が描かれています。


菅原 本当に、テーマである「Music Forever ~永遠に続く“愛”」そのもの。音楽は媒体で残すこともできますが、基本は瞬間芸術。生きることも、その時、その時の瞬間です。そんな瞬間を大事に受け継いで続けることこそ、永遠の愛ではないでしょうか。


 今井はミゲル役、新堂はヘクター役、菅原はデラクルス役としてステージに立つ。彼らはその世界観を、どのように届けていくのか。

菅原 デラクルスは国民的スターです。でも、彼のようなスターを演じてみてと言われても、なかなかわからなくて。だから、まずは西城秀樹さんをイメージしながらスター性を学ぶところから始めて、自然にそれを表現できるようにしていきたいです。


新堂 “ここで泣いてもらおう”というようにお客様の反応を想像してしまうと、どこか自分にストッパーが働いてしまうことがあります。ですから、歌への理解を深め、作品が伝えたいことにとにかく集中する。それを舞台上で披露すると、予期しない反応を頂けることも多いんですよ。


今井 歌はもちろんですが、セリフはほぼ未経験なのでしっかり準備したいです。いかに特徴を捉え、自分の声で表現できるか。トライ&エラーを繰り返してお届けできればと思います。


 最後に、彼らが思うディズニー音楽の魅力や、公演に懸ける意気込みを聞いた。

菅原 楽しい歌も、悲しい歌も、ディズニー音楽はとても心に響く。自分の想いと重なり合う、ちょうどその時に音が鳴って、気持ちが倍増する。だからホロリとくるんです。


新堂 オペラなどのクラシックは、時代背景などの前提を知った上で聴かなければならないところがあります。それが良さでもあるのですが、ディズニー音楽は物語を知らなくても、作品の持つ色合いが音に乗っている。演奏するだけで背景を受け取っていただけるので、夢の世界への入り口として、とても間口が広いと思います。


今井 ディズニー音楽を歌う時、シャラララ~と本当に独特の魔法のような音が聴こえてきて、光の粒が舞ったような感覚になるんです。“夢の世界に飛び込んでいるんだ!”と、臨場感が高まり、とってもワクワクしました。「ディズニー・オン・クラシック」は、すごく対話ができるコンサート。客席で歌うことはできませんが、ぜひ心の中で歌っていただいて、私たちと一緒になって楽しんでいただけたらと思います!




インタビュー・文/宮崎新之
Photo/篠塚ようこ

※構成/月刊ローチケ編集部 9月15日号より転載

※写真は誌面とは異なります



【プロフィール】

菅原洋平(スガワラ ヨウヘイ)※写真左
二期会ニューウェーブ・オペラ劇場『セルセ』エルヴィーロ役で二期会オペラデビュー。


今井実希(イマイ ミキ)※写真右
NHK Eテレ「クラシックTV」、BS-TBS「日本名曲アルバム」出演など、幅広く活躍中。


新堂由暁(シンドウ ヨシアキ)※写真真ん中
今春、二期会(ニューウェーブ)オペラ公演に主役でデビューした、期待の若手テノール。



ディズニー・オン・クラシック
まほうの夜の音楽会 2021

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