クラシック
東京芸術劇場コンサートオペラvol.6 藤倉大/歌劇『ソラリス』全幕

東京芸術劇場コンサートオペラvol.6 藤倉大/歌劇『ソラリス』全幕
Seiji Okumiya

チケット情報

公演概要

藤倉大のオペラ『ソラリス』、2015年パリ(シャンゼリゼ劇場)の世界初演から3年を経て、待望の日本初演決定!

藤倉自身初のオペラ作品である本作品は、20世紀を代表するポーランド出身の世界的なSF作家であるスタニスワフ・レムの名作『ソラリスの陽のもとに』を題材にしたオペラ作品である。

未来の宇宙空間を舞台に 常識では計り知れない不可思議な海で覆われた惑星ソラリス。
主人公ケルヴィンは惑星の軌道で調査する人工衛星に到着し、研究者のスナウトに出会うが、コミュニケーションをとることが困難な状態であった。他の研究員ギバリアンは自殺しており、原因はそこに存在しないはずの人間が出現するという不可思議な現象であるらしい……ケルヴィンの部屋にも、自殺した恋人ハリーが現れ、彼は発生する奇妙な現象と「海」の謎を探ろうと試みる。死者たちは彼らの記憶をもとにして「海」が生み出したもののようであるが、彼はその「海」の真意を探ろうとする……。

演奏は藤倉の信頼厚い、佐藤紀雄&アンサンブル・ノマド、また、世界初演時のソリストを含めた豪華な歌手陣を国内外から招聘。2015年パリでの世界初演から3年を経て、望みうる最高のメンバーを集めた待望の日本初演が当劇場コンサートオペラシリーズの第6弾としていよいよ公演決定!


公演日時・会場

2018/10/31(水) 19:00開演(ロビー開場18:00)
東京芸術劇場コンサートホール

出演

ハリー:三宅理恵
クリス・ケルヴィン:サイモン・ベイリー
スナウト:トム・ランドル
ギバリアン:森雅史
ケルヴィン(オフステージ):ロリー・マスグレイヴ
指揮:佐藤紀雄
管弦楽:アンサンブル・ノマド
エレクトロニクス:永見竜生[Nagie]

※当初の発表より一部変更となりました。(2018/3/25)

プロフィール

三宅理恵/ハリー[ソプラノ]Hari(Soprano):Rie Miyake

東京音楽大学卒業、同大学修士課程首席修了。ロームミュージックファンデーション特別奨学生としてニューヨークに留学、バード音楽院修士課程修了。
小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト、日生劇場『フィデリオ』マルツェリーネ役、『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル役、新国立劇場『パルジファル』花の乙女役、またパーヴォヤルヴィ指揮NHK交響楽団定期演奏会にて、モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』(演奏会形式)ツェルリーナ役を務め、絶賛を博す。その他、フォーレ「レクイエム」、モーツァルト「レクイエム」、マーラー「復活」、ベートーヴェン「第九」等、様々なソリストとしても活躍。2015年、「マエストロ・オザワ80歳バースデーコンサート」に唯一の日本人女性ソリストとして出演した。
村上龍氏著、「日本の伝統行事」の「日本の童謡と唱歌集/坂本龍一氏監修」のCD収録に参加。村上龍氏より「国境を越えた」声として評される。二期会会員。

サイモン・ベイリー/クリス・ケルヴィン[バリトン]Kris Kelvin(Baritone):Simon Bailey

イギリス出身。ケンブリッジ大学、王立ノーザン音楽大学を経てミラノのスカラ座アカデミーに学ぶ。これまでにスカラ座アカデミー国際コンクールとムジカ・サクラ国際声楽コンクール、ローマの国際宗教音楽コンクールで優勝。2002年から2015年までフランクフルト歌劇場に専属歌手として所属し、これまでにミラノ・スカラ座、アン・デア・ウィーン劇場、ネザーランド・オペラ、グラインドボーン音楽祭、ロイヤル・オペラ・ハウスなどで多数客演している。2017/18シーズンは『ホヴァーンシチナ』シャクロヴィートゥイ役、『死者の家から』シシュコフ役(ともにウェールズ・ナショナル・オペラ)、『ヘンゼルとグレーテル』ペーター役、『魔弾の射手』カスパール役(ともにシュトゥットガルト州立歌劇場)、『コジ・ファン・トゥッテ』ドン・アルフォンソ役、『ビリー・バッド』レッドバーン役(ともにフランクフルト歌劇場)、『金閣寺』溝口役(フランス国立ラン歌劇場)などに出演。2015年、藤倉大作曲の歌曲集『世界にあてたわたしの手紙』(名古屋フィルハーモニー交響楽団委嘱作品)にソリストとして参加。

トム・ランドル/スナウト[テノール]Snaut(Tenor):Tom Randle

指揮・作曲を専攻した後、声楽に転向。『魔笛』タミーノ役でイングリッシュ・ナショナル・オペラにデビュー後、ベルリン・ドイツ・オペラ、グラインドボーン音楽祭などで同役を務め、各地で大きな成功を収める。1997年、『ポール・バニヤン』ジョニー・リンクスリンガー役でロイヤル・オペラ・ハウスにデビュー。最近では『エレクトラ』エギスト役(リセウ大歌劇場)、『カルメン』ドン・ホセ役(NBRニュージーランド・オペラ)、『フランチェスカ・ダ・リミニ』マラスティーノ役(フランス国立ラン歌劇場)、オラトリオ『魔法の酒』(ウェールズ・ナショナル・オペラ)などに出演。作曲家としても活動しており、2017年にはパブロ・ネルーダの詩による歌曲集『Los Nacimientos』がボクストン国際フェスティバルで初演された。現代音楽の分野でも精力的に活動しており、世界初演した作品も多数。2015年、パリ・シャンゼリゼ劇場での『ソラリス』世界初演ではスナウト役として出演している。

森雅史/ギバリアン[バス]Gibarian(Bass):Masashi Mori

富山県高岡市出身。国立音楽大学卒業。東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了。新国立劇場オペラ研修所第8期生修了。黒崎隆憲、田島好一、中畑和子、高橋大海、ジョヴァンニ・ニコラ・ピリウッチの各氏に師事。2001年、第19回イタリア・サンタ・マルゲリータ・リグレ国際声楽コンクール第2位受賞。08年、第39回イタリア声楽コンコルソでシエナ大賞受賞。同年10月より文化庁派遣芸術家在外研修員としてミラノに留学。09年10月よりボローニャ歌劇場付属オペラ研修所に在籍。同歌劇場ではニコラ・ルイゾッティ指揮『サロメ』、ミケーレ・マリオッティ指揮『椿姫』などのオペラ作品やバッハ『マタイ受難曲』のイエス役などソリストとして数多くの演奏会に出演。イタリア国内ではカリアリ歌劇場やマルティーナフランカ・オペラフェスティバルにも出演を果たす。11年9月、ボローニャ歌劇場来日公演、ベッリーニ『清教徒』城主ヴァルトン卿役で出演。12年12月、ドイツ・ドレスデン歌劇場での「ドリーナ・ニッピオ/コントラシエーナ」出演を経て同歌劇場ユンゲス・アンサンブルメンバーとして在籍。13年岩城宏之音楽賞(金沢)受賞し、オーケストラ・アンサンブル金沢定期公演に出演。同年、千住明作曲・黛まどか台本による新作オペラ「滝の白糸」(泉鏡花原作)に南京出刃打ち役で出演し、好評を博す。
現在は名古屋音楽大学専任講師も務める。14年6月にはイタリア・ナポリ・サンカルロ歌劇場でモーツァルトのレクイエムでソリストとして出演。2015年全国共同制作オペラ『フィガロの結婚』“庭師は見た”前期公演(金沢、大阪、兵庫、高松、川崎)にバルトロ役、2017年『トスカ』でアンジェロッティ役で出演。

ロリー・マスグレイヴ/ケルヴィン(オフステージ)[バリトン]Off stage Kelvin(Baritone):Rory Musgrave

アイルランドのコネマラ生まれ。アイルランド王立音楽アカデミーを卒業後、複数の奨学金を授与され、2014年から2016年まではオペラ・シアター・カンパニーのエマージング・アーティストとして国内の主要なオペラ作品に出演。これまでの出演作に『ラ・ボエーム』ショナール役、『愛の妙薬』ベルコーレ役、『熊』スミルノフ役、『ヘルクラネウム』マニュス役、『スザンナの秘密』ジル伯爵役、ジェイムズ・ジョイスの短編を原作とした新作オペラ『死者たち』カブリエル・コンロイ役、『ルクレティアの凌辱』ユニウス役など。2018年は『アルジェのイタリア女』タッデオ役(ブラックウォーターバレー・フェスティバル)、『リゴレット』マルッロ役(NIオペラ)、『ウリッセの帰還』エウメーテ役(アイルランド・ユース・オペラ)に出演予定。2015年、アイルランド国立交響楽団のランチタイム演奏会にソリストとして出演し、国立コンサートホールデビューを飾った。今回の出演が日本デビューとなる。

指揮:佐藤紀雄 Conductor:Norio Sato

1971年(現)東京国際ギターコンクール優勝。ギター奏者として古典のレパートリーのほか武満徹、高橋悠治、近藤譲、松平頼暁、福士則夫などの作品の世界初演を手掛け、また指揮者としても内外の現代作品の演奏、初演を行っている。海外からの招聘も多く、これまでにフランス、ドイツ、イギリス、デンマーク、フィンランド、エストニア、ベルギー、イタリア、オーストラリア、キューバ、メキシコ、中国などでリサイタルや各地のアンサンブルと共演してきた。
1997年にアンサンブル・ノマドを結成し、音楽監督に就任。ガウデアムス音楽週間、ハダースフィールド現代音楽祭、モレリア音楽祭などの主要現代音楽祭に出演。
これまでに京都音楽賞、中島健蔵賞、朝日現代音楽賞を受賞。ソロ、アンサンブルのCDも多数リリースしている。
現在、日本大学芸術学部、青山学院短期大学、および桐朋学園芸術短期大学で後進の指導にあたっている。

管弦楽:アンサンブル・ノマド Orchestra:Ensemble NOMAD

1997年、ギタリスト佐藤紀雄の呼びかけによって集まった無類の個性豊かな演奏家によって結成されたアンサンブル。「NOMAD」(遊牧、漂流)の名にふさわしく、時代やジャンルを超えた幅広いレパートリーを自在に採り上げ、斬新なアイデアやテーマによるプログラムによって独自の世界を表現するアンサンブルとして内外から注目されている。これまでに「第2回佐治敬三賞」や「2015年ウィーン・フィル&サントリー音楽復興祈念賞」を受賞。海外からの招待も多く、ヨーロッパ、南米、アジア各地の主要現代音楽祭に招聘されている。今後も上海、ブルガリア、フランス、オランダ、ドイツなどでの公演を予定している。
また、近年ではアウトリーチ活動にも積極的に取り組み、保育所、病院、小学校、特別支援学校等で訪問コンサートやワークショップを行なっている。
CDは国内外で17枚リリースされており、2105年にリリースされた「現代中国の作曲家たち」シリーズは、レコード芸術誌の特選盤や朝日新聞の「for your collection」推薦盤に選ばれている。