“天才女形”と称され、映画監督・北野武や写真家・篠山紀信をも魅了する美しい俳優・早乙女太一。そんな彼が今年2月に新歌舞伎座で上演され、最年少にして初の座長公演として話題を呼んだ舞踊劇『千年の祈り』の原点である『わらべうた』で、再び花魁役に挑戦する。今回が2回目の座長公演となる彼が現在どのような心境でいるのか……、その思いを語ってもらった。
座長公演などを経験してプレッシャーに強くなりました
●まずは前回演じられた『千年の祈り』が早乙女さんにとって、どういう位置づけの作品であるかを教えてください。
普段から特別な作品として意識しているわけではないのに、実際に始まるとほかの作品より特別な気持ちになる。何回も演じさせてもらっていますが、やるたびにどんどん違うことに気づいたり、前の公演を振り返らされたりする作品ですね。
●初座長公演となった前回の公演では、どのような手ごたえがありましたか?
新歌舞伎座公演は今までの中でも、一番緊張して不安があり、相当プレッシャーを感じた公演でした。だからこそ、プレッシャーには結構強くなったと思います。
●また最近では、宮本亜門演出の舞台『トゥーランドット』にも出演と、今までにはあまりなかった経験もされていますが……。
元々勉強するつもりで参加したのですが、実際すごく勉強になりました。自分でも気づいていなかったけれど、終わってみたら芝居のセリフが聞き取りやすくなっていたりと、意識していないところが自然と変わっていましたね。それに、すごく舞台に対して真剣になったというか、考え方が深まった。いろんな人の話が聞けたのもよかったです。
スタッフとの一体感でパワーのある作品にしたい
●そのような経験を経て演じられる、今回の『わらべうた』への心構えや抱負は?
僕1人の力だけでは何もできないので、共演者やスタッフみんなで一体感をもって挑みたいですね。『わらべうた』は前に上演されたときに子どもの役をやっているんですが、メインの役は初めて。前の作品より良かったと思われるため、僕たちの踊りをプラスにさせるようにがんばりたいです。
●では、最後に読者の方を舞台にお誘いするメッセージをお願いします。
僕もあまり観に行きたくないものを観に行って感動したことがあるんです。迷っている人は、暇があったらでいいので(笑)、ぜひ観に来ていただければと思います。もしかしたら、はまるかもしれないですよ。
インタビュー・文●編集部
大阪の友だちを作りたい
大阪・新歌舞伎座で座長公演を行うのは、今回で2回目となる早乙女さん。前回、公演を行った際の大阪の街の印象を聞いてみたのですが、昼の部、夜の部と公演がつまっていてまったく街に出ることができなかったのだとか……。では、今回の大阪公演でやりたいことはと尋ねると、「大阪の友だちを作りたい」と17歳の少年らしい一面も。インタビュー中にはスタッフと一体感を持って挑みたいと話しつつ、「人見知りがあるので、すぐには仲良くなれないかもしれないけれど……」とおっしゃっていたシャイな早乙女さん。今回の公演は休演日もある、ゆったりとしたスケジュール。大阪でのお友だちを作る時間も十分ありそうです。また、「趣味は買い物」だとのこと。オフタイムにはショッピングを楽しんだり、おいしい食べ物を味わったりと大阪の街も満喫できるはず!
長期間にわたり緊張状態が続く舞台。上手にリフレッシュをしつつ、公演を乗り切ってくださいね。