'96年のブロードウェイ初演から現在まで、12年もの間ロングラン上演され、トニー賞をはじめとした数々の名誉ある賞を受賞しているミュージカル『RENT』。この伝説のミュージカルの日本版が登場する。今
回、麻薬に溺れるミュージシャン・ロジャー役を演じるのは、同じくミュージシャンのK。本作がミュージカル初出演となる彼に『RENT』に対する熱い思いを語ってもらった。
『RENT』の音楽からはものすごいソウルを感じる
●最初にロジャー役の話を聞いたときはどう思いました?
「まさか! なんで僕なんだろう!?」って。お芝居の経験もミュージカルの経験もなかったし、大丈夫かなっていう感じでした。でも普通のミュージカルとは違うということや、社会問題を扱った意味のある作品なんだということを知って。またそれを音楽で表現するところが魅力的だなって思えたんですよ。今では本当にこの道を選んでよかったなって思います。
●ロジャー役での出演が決まって、あらためて作品を観た印象は?
まず何よりも、若者たちが辛い思いをしながら社会問題と戦うというところに熱い思いを感じました。それからすごく印象的だったのは、やっぱり音楽!
この『RENT』の音楽はかっこいいし、1曲1曲にものすごいソウルを感じるんです。
現代社会が抱える問題について少しでも考えるきっかけに
●森山未來さんはじめ、共演の方々とのチームワークはいかがですか?
みんなとはすごく仲良くなって、ほとんどの人とメール交換しましたね(笑)。元々お芝居をやっている方もいらっしゃるんですけど、今回は僕と同じアーティストの方が多いんですよ。それですごく話が合って、どうすればいいのかいろいろ相談しています。みんなそれぞれ『RENT』に対する思いが熱いんです。
●では最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします
出演者みんなが主役で一生懸命がんばって、ものすごいものが生まれると思うので、ぜひ足を運んでください。それから「面白い」だけで終わるのではなく、「こういう社会問題もあるんだ」「私には何ができるんだろう」って少しでも思ってもらえたらいいですね。そういう気持ちもプレゼントしたいです。
インタビュー・文●依知川亜希子 撮影●井上洋平
「最後はうれしくて、寂しくて、床にキスしちゃったんです」
Kさんが最近心に残った出来事は、この秋に閉館予定の大阪フェスティバルホールでのライヴなのだとか。「1年ぶりのホールライヴだったんで、ホールマジックを感じたし、フェスティバルホールが最後だったんでものすごく思い出になりました。僕、最後はうれしくて、寂しくて、床にキスしちゃったんですよ!
去年、フェスティバルホールがなくなるって聞いて、もう1回やりたいけど、実現できるのかなって思ってたんですけど、実現できてよかったです!」
そして話はプライベートな方向に向かい、扇風機を購入して失敗したという笑い話も披露してくれた。「暑いな〜って思って、僕、買いに行こうと思ったらすぐに買いに行かないと気が済まないんですよ。それでお仕事が終わって夜中の1時くらいにドンキホーテへ行ったんです。お店で扇風機の音を聞いたら静かだったんで、いいと思って買ったんですけど、家に持って帰ってつけたらあまりにもうるさくて。お店の中はどんだけうるさいのかと(笑)!
結局またドンキホーテで新しいのを買い直しました」