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インタビュー
『西の魔女が死んだ』 『西の魔女が死んだ』
『西の魔女が死んだ』 『西の魔女が死んだ』
『西の魔女が死んだ』

6月より恵比寿ガーデンシネマほかにて全国ロードショー 『西の魔女が死んだ』

 

中学に進学して間もない夏の初め、不登校になったまい(高橋)はママ(りょう)の提案でしばらくの間、森で暮らすママのママ“西の魔女”と呼ばれるおばあちゃん(パーカー)のもとで過ごすことに。まいは、英国から移り住んだおばあちゃんの家系は、物事の先を見通す能力を持つ魔女の血筋と聞き、自分も魔女になりたいと修行を始めることにするが…。

 

原作:梨木香歩 監督:長崎俊一
出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、大森南朋、高橋克実、木村祐一 他
(2008/日/115分)
(C)2008「西の魔女が死んだ」製作委員会 配給:アスミック・エース
映画公式ホームページ http://nishimajo.com/

インタビュー

「日本語だけの繊細さ、素晴らしさが映画にも現れている」

 

‘94年に出版されると、第44回小学館文学賞、第28回日本児童文学新人賞、第13回新美南吉文学賞と数々の文学賞に輝き、今日まで読み継がれる100万部の大ロングセラーとなった梨木香歩の小説『西の魔女が死んだ』(新潮文庫)。その映画化にあたり、彗星のごとく・おばあちゃん・が日本映画デビューを飾った。オスカー女優シャーリー・マクレーンの愛娘で、親日家の両親により「サチコ」と命名、12歳まで日本で生活した経験を持ち日本語も堪能な女優サチ・パーカー。本作を通じて彼女が感じた日本、そして本作のメッセージとは?

 

娘のために・おばあちゃん・のよう な人に絶対になろうと思った

 

●サチさんが日本で暮らしたのは、劇中のまいちゃんと同じ多感な時期ですね。

ティーンエイジャーの少し前は、いろいろなんでも悩む時期ですよね。私は美人なのかな? とか(笑)。一番悩んだのは家族がいなかったことです。私にも・おばあちゃん・のような人がいればよかったのになと思いました。この役を演じていて、アメリカに帰ったらおばあちゃんのような人に、娘のために絶対になろうと思いました。おばあちゃんと一緒にいると自分らしくいられる。ほっておいてくれるけど、でも静かに、優しく導いてくれる。クッキーを作りながら、畑でレタスを採りながら──。この映画は私のため、私の娘のために、すごくいいきっかけになりました。いろんなことを、おばあちゃんから学びましたね。

 

長崎監督は表現を抑える自由を 私に与えてくれた

 

●完璧主義とうかがいましたが、撮影をしていない時間も・おばあちゃん・でいたんでしょうか? (母親で女優の)シャーリーさんからは、それはダメとアドバイスされたそうですが。

母のアドバイスはいつも正しいと思うんですが、私はそうしてしまう方です。キャラクターはセットに置いて帰って家族と一晩過ごして、また朝戻ってきてキャラクターに入り込むのが一番いいんだけど、そうするのはすごく難しい。(本作では)家族から離れていたので逆によかった。でも、もしアメリカで撮影していたとしても、こんなおばあちゃんが毎日一緒なら、子どもたちのために最高ですよね。セットに置いておく必要はない(笑)。

 

●おばあちゃんがまいちゃんのほっぺたを叩くシーンで、その後の表情がひどくつらそうで…。

ひとりで暮らしているおばあちゃんにとって、ゲンジさんは大切な隣人なんです。守ってあげたかった。またなにより、まいちゃんに教えてあげたかった──これは大きな意味になりますが、世界にはたくさんの国があるし、国によって言葉も違う。でも違うからって怖がる必要はないんですよ。ゲンジさんも姿がラフで、乱暴な話し方だからまいちゃんは怖がってて、本当のゲンジさんの心を知らなかった。そこでまいちゃんが「死んじゃえばいい」って言ってしまうように、「だから戦争になるんじゃない!」って。撮影前に真悠ちゃんに、「本当にぶってもいいですか?」って聞いたんです。彼女は「いいよ」と言ってくれて。だから思いっきり…。私は真悠ちゃんを愛して、かわいがってあげていたから、あのときは本当に心が重かった。ほっぺたが真っ赤になっちゃってて。撮影のあとで、クッキーを食べながら抱きしめてあげたの。

 

●また、映画は静けさが印象的でした。

アメリカではたいていの場合、・表現を見せる・方が評価されます。でも長崎監督は全く反対で、感じたことを抑える自由を与えてくれた。そこが素晴らしいと思うんです。それが人間なのよ。だって人間って、なるだけ我慢して我慢して、見せないようにするでしょ? それが本物。

 

●雨や自然の音もすてきでしたね。

そういうところが、日本の素晴らしさなんですよね。「しとしと」とか「ぱらぱら」とか言葉に出てくるでしょう? 私はフランス語もできますが、英語にもフランス語にもそういう言葉はない。日本語だけだと思います。だから映画にも、繊細な表現が自然に現れてくるんですよ。

インタビュー・文●編集部 撮影●井上洋兵

プロフィール

「奥日光にある蟹湯温泉は最高! 鬼怒川温泉からバスに乗って…」

 

日本で好きな場所はとの質問に対するお答えがこちら。 「お父さんと一緒によく行ったんです。このあいだ、子どもたちも一緒にみんなで行って来ました。(泊まった旅館は)露天風呂がちょうど川の横にあって、入ってすぐに囲炉裡があって。お酒を飲みながら(笑)、すごくリラックスできました」  思わず取材陣から笑みがこぼれるほどの日本通です。そして、この方があのおばあちゃん? と目を疑うほど若々しく、とにかく笑顔が印象的だったサチさん。自然が大好きだそうで、気分が落ち込んだときはハイキングに出かけるのだとか。 「もう5分か10分くらいしてすぐに幸せな気分になっちゃう。時間が作れないときは、じっと座って樹木を眺めたりするんです」  今回の撮影が行われた栃木県も自然が豊富で、「撮影後は毎日、歩いてホテルまで帰ったんです。タヌキちゃんが出てきたり──すばらしいところで撮影できました」とまた笑顔。

プロフィール

Sachi Parker:サチ・パーカー

'56年生、米LA出身。本名はサチコ・パーカー。母はオスカー女優シャーリー・マクレーン、父は『青い目の蝶々さん』の制作者スティーブ・パーカー。親日家だった両親の影響でサチコと命名され、2〜12歳まで日本に暮らす。大学卒業後スチュワーデスとなるが、母の影響で'85年、『バート・レイノルズのスティック』でスクリーンデビュー。以降、映画・舞台・TVで活躍。本作では、彼女の口からこぼれ出る美しい日本語も見どころのひとつ。

公演情報
『西の魔女が死んだ』
■料金(税込):一般¥1,300 大学生〜高校生¥1,000 3歳〜中学生¥700
■Lコード
北海道 14032 近畿・北陸 51351
東北 26582 中・四国 68265
関東・甲信越 32787 九州・沖縄 82543
東海 46700 前売鑑賞券なら最大¥500もお得
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