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インタビュー
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すべてのプレーを完璧にしてもっと理想に近づきたい
2006年シーズンのJリーグの大きな収穫の1つとして、J1昇格2年目で2位という見事な成績を収めた川崎フロンターレの大躍進ははずせない。その強さを支えた中心人物は、間違いなくこの男。そう、オシムジャパンにもすっかり定着した“稀代のファンタジスタ”中村憲剛だ。

代表での経験は新しい勉強になった

 

photo●2006年の川崎フロンターレは素晴らしい成績でした。

「ありがとうございます。結果としては、非常に良かったと思います。2005年に1年間J1リーグでやって自信をつかんだことで、2006年はスタートがうまくいったので。それでうまく乗れたと思います」

●シーズン開幕前の個人的な目標は“全試合フル出場”でしたね。

「全試合出場しましたけど、フルタイムではなかったんですよね。2試合ぐらい、途中から出ましたから。でも、最後までケガをすることもなくできたのは、スタッフのおかげでもあるし、家族のおかげでもあります」

●そして、ついに“日本代表へ選出”というビッグニュースもありました。

まだ、ちょっとしか出てないので。もっといいプレーをしたいし、まだまだ足りないです。でも、クラブだけじゃなくて代表で違う監督に教わるというのは、自分の幅も広がるし、新しい勉強ができます。得るものが非常に多いですね」

●やはり、日本代表に選ばれる前と後では、注目される度合いは違いますか?

「そうですね。“代表はすごいな”とつくづく思いました。効果があるな、と(笑)。だからこそ、そこでしっかりと自分の考えを伝えたい。僕の“人間性”を少しわかってもらっただけで、次にプレーを見た時の印象も違うと思うし」





家に帰ってまで
サッカーの話はしない(笑)
 
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●では、サッカー以外の質問を (笑)。趣味や息抜きというと?

「ゲームもやるし、奥さんと買い物に行ったりもします。ふつうの26歳ですよ(笑)」

●そういえば、チームの公式サイトのプロフィールにも“好きなタイプ:奥さん”って書いてありました。ラブラブですね〜。

「まぁ、そう書いておかないと怒られちゃうんで…いや、そんなことないですけど(笑)。奥さんは、サッカーにくわしくないんですよ。サッカー選手的には、サッカーにくわしくていろいろ言われるよりは、何も知らないほうがラクなんです。試合に勝ったときには“勝って良かったね”とか、逆に負けたときには“次頑張ろうよ”とか、その程度の言葉のほうがいいんです。家に帰ってきてまで、サッカーの話ばかりしたくないので(笑)。だから助かっています」

●あと、中村選手といえばチーム一の読書家として知られています。

「遠征先には必ず本を持っていきますね。本を読むようになったのは、プロに入ってからです。学生の時から活字が好きで、勉強してノートを取るのも好きだったんですよ。それでプロになった時に、勉強も試験もなくなっちゃったんで、“これはマズい。サッカーだけになってしまう”と。まぁ、文字を読むことで字を忘れないとか、その程度の動機なんですけど(笑)。いろいろと想像力も養えるかな、とか。とくに好きな作家は、横山秀夫さん、東野圭吾さん、宮部みゆきさん。ほかにもいっぱいいます。読むのは、主に小説ですね」

●音楽関係では、スキマスイッチの常田真太郎さんとお友達なんですよね。

「彼もサッカーが大好きで、僕もスキマスイッチが大好きだったので。最初はすごく緊張しましたけど、“お互い頑張ろう”というお話をさせてもらって。今、スキマスイッチはすごく勢いがあるんで、僕も負けていられないな、と。ライヴにも行きたいんですけど、試合の日程とかぶることが多くて、なかなか行けないんですよ。それが残念ですね」
 




レベルアップして
もっとうまくなりたい
 

●では、2007年の目標を聞かせてください。まずは川崎フロンターレとして。

「2006年は最後まで優勝争いができたので、今季は優勝を目指したい。でも、あまり高望みをせず、一歩一歩進んでいくチームなので、そのスタンスは変えずにやっていきたいと思います。課題としては、もっと失点を減らしたいですね。得点も取って、なおかつ失点を減らせるように。それは理想ですけど、チャレンジする価値はあると思っているので、みんなで頑張っていきたいと思います」

●そして今年は、「AFCチャンピオンズリーグ」への出場も決まっています。

「チームとしても新しい歴史になるわけだし、それを自分たちが勝ち取れたことを非常にうれしく思っています。日本の代表として出るわけだから、頑張らなきゃいけないと思うし。予選リーグを突破することはほんとに難しいと思うけど、まずはそこをしっかりとやり遂げたい。そこは監督がしっかり考えてくれているだろうし、選手は頑張るだけです」

●個人的な2007年の目標はありますか?

「もっといい選手になりたいです。ミスもなく、すべてのプレーを完璧にできるような。それは理想ですけど、少しでも近づけるプレーをしたいと毎年思っています。まだ全然到達してないし、それは永遠の課題なんでしょうけど」

●では、サッカー選手として、プレー中にもっとも気持ちいい瞬間とは?

「思い描いていたプレーが決まった時ですね。パスでもシュートでも。そういう時は“やっていて良かった”と思います。そうすると、“また、そういうプレーをしよう”と思って、どんどん欲が出てくる。だからやめられないです、サッカーは(笑)」

 

 高いスキルと閃きのあるプレー、確かなサッカー美学、そして親しみやすいキャラクター。これからの日本サッカー界の浮沈は、この男の双肩にかかっていると言ってもいいだろう。中村憲剛の輝けるプレーに、大きな拍手と熱い声援を送ろう!


プロフィール

ナカムラケンゴ●1980年10月31日生まれ、東京都出身。身長175cm、体重66kg、背番号14、ポジションMF。2003年に川崎フロンターレへ入団。同年のリーグ開幕戦でデビュー。04年のJ2リーグ優勝、J1リーグ昇格の立役者となり、爆発的な攻撃力で快進撃を続ける川崎フロンターレの不動のボランチとして活躍中。昨年、日本代表に初選出された。

インタビュー・文●宮本英夫
撮影●高橋里彩

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