'08年のJリーグ前半戦は、有力チームの出遅れや中位チームの躍進もあり、上位から下位まで勝ち点差が詰まった混戦模様だ。名門横浜F・マリノスもまた、混戦の中で優勝を狙う有力チームのひとつ。
チームの主力である田中隼磨選手、坂田大輔選手に、後半戦に賭ける熱い思いを聞いた。
前半戦で負けているチームには借りを返したい (田中)
●リーグ前半戦を終えての感想は?
田中 順位的には上位に行っても下位に落ちても不思議ではない紙一重のところにいるんですが、勝てる試合があった中で勝ち切れなかったのが今の順位にいる原因だと思います。あと一歩のところで勝ち点3を取れない試合が続いたので、そこは前半戦の反省点ですね。そういうところで勝ち点3を積み重ねていけば、必ず優勝争いができると思っています。
坂田 去年と違ってホームでは負けていないということに関しては良いことだと思うし、逆にアウェイではほとんど勝っていないんで、そこは本当に勝てるようにしなきゃいけない。遠いアウェイでもサポーターのみなさんが応援しに来てくれるので、もっと気持ちを出して勝利につなげたいと思っています。自分のプレイに関しては、全然点も取れていないし、フォワードは点を取ることが一番の仕事なんで、そこを追求していきたいです。
●前半戦で印象に残っている試合は?
田中 何だろう? オウンゴールした京都戦ですね。ちょっとあの試合は……。
坂田 それは印象には残るわなぁ(笑)。開幕戦は相手が浦和だったていうのもあるんだろうけど、すごく良い雰囲気で試合ができて。あれだけお客さんが入ると(6万1246人)、テンションはさすがに上がりますよね。まあ、下がることはない。ちゃんと結果もついてきたんで、開幕はサポーターとともに勝利を分かち合えた日でしたね。
●後半戦、特に意識しているライバルチームはありますか?
田中 特別に意識はないですけれど、前半戦で負けているチームには、やはりその借りは返さなきゃいけないと思っています。同じチームに2度負けたくないという気持ちがすごく強いんですよ。1度負けたチームと次にやる時は、負けたくないという気持ちがよりいっそう強くなります。
坂田 特にどのチームということではなくて、意識するのはその時点で首位にいるチームかな。首位との勝ち点差は気になるし、その差が広がらないように勝っていかなきゃいけないと思ってます。
●これからの夏場の試合はコンディション的にもきついと思うのですが?
坂田 好きか嫌いかでいったら好きじゃないっスね。でも去年は夏場にチームが結果を出していたんで、チームにとっては良い季節かもしれない。けど、個人的には暑くないにこしたことはない(笑)。
田中 僕は、夏のナイターの試合ではすごく体が動くので好きですね。逆に寒いというか涼しいのは嫌なんです。
ACLで忙しいのはつくづく幸せなことだと感じた (坂田)
●今年からリーグ上位3チームにACLの出場権が与えられますが、優勝はもちろんACL出場も意識していますよね?
田中 出たいですね、やっぱり。アジアの色々な国へ行って各国の上位チームと試合ができるというのは魅力だし、やはりアジアでチャンピオンになりたいです。優勝して、その先にある世界クラブ選手権にも出たいですね。
坂田 ウチも2年間ACLに出ていたんですが、その時は試合数が多くて忙しいなという気持ちもあったんです。けれども数年間ACLから遠ざかってみると、忙しいのはつくづく幸せなんだなと思います。な
ので来年は忙しくなりたい。
●リーグ戦とは別にヤマザキナビスコカップが決勝トーナメントに突入しましたが、意気込みを教えてください。
田中 やっぱり、3年連続ベスト4で負けている悔しさはありますね。僕たち1年目で優勝しているんですがお互い主力としては出ていなかったんで、今度は主力として優勝したいという気持ちは強いです。決
勝には必ず行きたいです。
坂田 今のチームで前回の優勝を味わっている選手も少なくなってきていて、そういう意味でも優勝をみんなで味わいたい。優勝するためには準々決勝の一発目は結果重視で全力で頑張りたいです。
●スタジアム独特の空気もサッカー観戦の魅力だと思うのですが、ホームの日産スタジアム以外で好きなスタジアムは?
田中 三ツ沢(ニッパツ三ツ沢球技場)かな。ピッチとスタンドが近いサッカー専用スタジアムが好きなんです。逆にお客さんも、選手同士の接触プレーや声なんかも聞こえて熱くなれると思います。
坂田 やっぱり三ツ沢。理由は田中選手と一緒で(笑)。
インタビュー・文●西原ダイゴ 撮影●高岡 弘