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いいバンドと一緒に、日本中をしっちゃかめっちゃかにしてやります!
 現在、対バンツアー「新しき日本語ロックキャンペーン2007 世界ロック選抜」と銘打たれたツアーで、シーンの重要アーティストたちと日本中を駆け巡っているサンボマスター。そんな彼らから、約1年ぶりとなる新作「I Love You」が到着。2007年、サンボマスターは次なるステップへ足を踏み入れたようだ。


充電期間中も結局、音楽をやっていた

 

●3rdアルバム「僕と君の全てをロックンロールと呼べ」は素晴らしいアルバムでした。それだけに、“これから、サンボマスターはどうするんだろう?”と気になっていたんです。充電期間に入っちゃいましたしね。


近藤
「充電期間に入ったのは、体力的な休憩のためですね」
     
山口 「でも、充電期間に何をしていたかっていうと、3人で集まって曲を作ったり、練習をしたりしていたんですよ」

●結局、音楽をやっていたんですね(笑)。


山口
「そうですね(笑)。ボツにした曲もいっぱいあるんですけど、いい曲がいっぱい出来るんで、“じゃあ、またやろうか”って気分になってきた。それで、昨年の終わりに、真心ブラザーズさんと『第1回年忘れ!2006 世界ロック選抜』というカップリング・ツアーをやったんですね。これがすごく好評だったので、いろんなバンドとのツアー“世界ロック選抜”をやることにしたんです」

●今年1月からスタートした“世界ロック選抜”ですが、対バンの相手がまた豪華ですね。どうやって決めているのですか?


山口
「基本的には、僕らが“一緒にやりたい”と思っている人に声をかけています。第1回目は絶対、岡林(信康)さんにお願いしたいと思っていました。伝説の人とやりたかったんです。それから、4月に開催された“東京スペシャル”では、佐野元春さんも参加してくれました。以前、フェスで一緒になった時にトイレで会ったんで、これはチャンスだと思ってその場で『出てくれませんか?』って声をかけたんですよ。そしたら、たった一言、『オーケイッ!』って。カッコよかったなぁ…」


●ほかにも、曽我部恵一BANDやPOLYSICSらとも競演しましたね。それにしても、バンドマンとしてこれほど楽しいツアーはないでしょうね。


木内
「対バンツアーは久しぶりなんですが、刺激的ですね。毎回、面白くてたまらないです」
     
山口 「みんな、声をかけたらすぐにOKしてくれるんですよ。ありがたいと思ってやらなくちゃね」


オープンマインドが切り開く次のステージ

 

●ツアーの最中である4月18日には、1年ぶりの新曲「I Love You」がリリースされました。ものすごくストレートなタイトルですね。


山口
「今、僕たちはすごく“オープンマインド”なんです。昨年は、いろいろと悩む時期もあったんですが、でも、3rdアルバムのツアーをやっていくうちに、なんだか吹っ切れた。今年のムードは、そんな重たくて暗いものじゃない。で、その時に“アイ・ラブ・ユー”って言葉が出てきたんですよ。ファッション化された言葉でもないし、その響きに心がざわつきます。ウキウキする感じがありますね。今年は、そういうことをやりたいと思ったんです」

●ミドルテンポで耳なじみもよく、歌詞の言葉の選び方も非常にわかりやすいですね。


山口
「歌詞にある“君はいたほうがいいよ”ってことが言えたらいいなって思った。“アイ・ラブ・ユー”という言葉のいいところは、シリアスな問題を楽しくすることができるところ。ちょっと恥ずかしい響きがあるけど、そこも含めていい。言っちゃったもん勝ちですよ(笑)。最近、社会的に見ても、自殺とか、変な発言とかが多いですからね。今だからこそ言わなくちゃいけない、って思うんです」

●バンド内の空気が、とても明るい様子ですね。さきほど、“オープンマインド”とおっしゃいましたが、そうなるきっかけみたいなものはあったのでしょうか?


山口
「やっぱり、3rdアルバムのツアーは大きいですね。ツアーって本当に面白いし、新しい何かが生まれる場所なんです。僕らにとっては、熱狂的なライヴだろうが、静かに浸透するようなライヴだろうが、破綻していようがどうだろうが、どんなライヴだって愛しい。もちろん“世界ロック選抜”も最高だし、そういう活動の自然の流れの中で、自ずと気持ちがオープンになり、“アイ・ラブ・ユー”という言葉に行き着いた感じです」
     
木内 「ライヴは、ファンのみんなと交流できる貴重な場所なんですけど、ツアーの最中にはキラキラ輝くようなアイデアがたくさん生まれるんですよ。自分たちの姿勢も、作る音楽も、いい方向を向くことができる。『I Love  You』は1年ぶりの新曲ですが、こういう素晴らしい曲を届けることができて幸せですね」


みんなと一緒に竜巻に乗るような気分

 

●まだまだ中盤の“世界ロック選抜”について、意気込みをお願いします。


山口
「今年になってから、ライヴをしに行くって感覚がなくなっていて。ライヴの最初の5分間なんて、これから音楽をやるというより、異次元ボックスに乗っかったような不思議な感覚になるんです。ステージでも、音楽をやっているというよりは、みんなと一緒に竜巻に乗っているような気分。いいことだか、悪いことなんだかわからないんですけどね。それはさておき、“世界ロック選抜”は、まだまだあるから楽しみでしょうがない。いいバンドと一緒に、日本中をしっちゃかめっちゃかにしてやりますよ!」
     
近藤 「来てくれるお客さんは、高校生から50代くらいまで、とても幅が広い。そんな人たちが、一緒になってもみくちゃになっている。素敵なことだなって思います。もっともっと、たくさんの人に来てほしいですね」
     
木内 「毎回、僕ら自身もドキドキしているライヴです。この興奮を、ぜひ体験してください!」

 今まで以上に明るく、ポジティブなパワーで新しいステージに突入したサンボマスター。“世界ロック選抜”では、その進化の最新形を目の当たりにすることができる。9月にはツアーファイナルとして、両国国技館で“頂上決戦ファイナル”も開催決定! 昇りつめる彼ら3人の活動から、目を離すな!

シングルレビュー

「I Love You」
発売中

“2007年型 ロックンロール交響曲”と銘打たれた、ミディアム・テンポのロックンロール。やわらかなメロディラインに乗って流れる、シンプルで優しい言葉が胸に響く。極限まで研ぎ澄まされた“君と僕の世界”に浸れる作品だ。

MASTERSIX FOUNDATION
¥ 1,223 (税込)

プロフィール

サンボマスター●山口 隆(Vo&G)、近藤洋一(B)、木内泰史(Dr)の3人組。2003年7月にオナニーマシーンとのスプリット・アルバム「放課後の性春」でデビュー。パフォーマンスの高いライヴで人気を集めながら、魂のこもった日本語ロックの名曲を次々と発表。現在はロックシーンを牽引する重要バンドとなっている。

インタビュー・文●井上晶夫
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