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●まず、陰陽座というバンドの歴史を聞かせてください。
「1999年に大阪で結成しました。出会った頃は、みんな仕事をしていました。休日をバンド活動にあてる、いわゆる社会人バンドだったんです。“天下取ったる!” “メジャーデビューしたる!”という意気込みはなくて、いいと思うことを好きなペースでやろうというバンドでした」
●なるほど。それがどういった経緯でデビューすることになったんですか?
「僕が思っていたマイペースが精力的過ぎたみたいで(笑)。誰に出せと言われたわけでもないのに年に一度アルバムを作ったり、ライヴも頻繁にやっていました。それでアルバムを2枚出したときに、レコード会社の人に声をかけてもらったんですよ。2001年ですね。仕事にもバンドにもやりがいを感じていたから、正直どちらの道に進むか迷いました。でも、僕は広告代理店に勤めていたのですが、代理店ならデビューした後でも自分の努力次第で戻ることができるんじゃないかと思ったんですね。それに比べてデビューのチャンスは、そのときを逃すと、もう2度とめぐってこないかもしれない。それでバンドに専念することにしました」
●現在の和風なコンセプトは、いつ頃決めたのですか?
「結成よりもだいぶ前ですね。初めて陰陽座としてライヴをしたのは99年6月だったんですが、そのときにはもうコンセプトは固まっていて、和風の衣裳でヘヴィメタルをやっていました」
●コンセプトの意味を教えてください。
「陰陽座というバンド名が示すとおり、“陰と陽がある一座””です。陰陽五行とかと同じ思想なんですけど、あらゆるものは光と影や白と黒など、相反するものを持っている。世の中は完全に良い悪いで割り切れるものではないですよね。それが陰陽座のテーマになっています。それと、僕は日本が大好きで、日本人であることを誇りに思っています。特定の時代背景を決めているわけではないのですが、パッと見て和を感じるイメージを作りたかったんです」
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●ニュー・シングル「黒衣の天女」は、4曲入りと豪勢ですね。
「この2年、新作の音源を出さずにライヴばかりやっていましたから、ファンのみなさんに“お待たせしました”という意味を込めた仕様になっています。陰陽座の4人の作曲陣が、それぞれ1曲ずつ担当しているのも同じ意図。ふり幅の大きなバンドなので、それぞれの個性を感じていただきたいです」
●詞の内容はいずれも明るい感じではないですね。
「現代を生きるうえで、明るい気分ばかりではいられないというのは、誰にでも共通する感覚だと思いますが、だからといって暗いことばかり込めているわけでもなくて、根っこにあるのは、現代が特別に酷い時代だというわけではないということ。いつの時代でも人間が群をなして生きていくということは厳しいものだと思いますし、“昔はよかったけど現代はダメ”という考え方は、“隣の芝生は青い”とも言えるような、短絡的な考え方だと思うんです。つまり、“辛いのも哀しいのも全部時代が酷いから”と、時代のせいにするだけでは当然明るい未来などないと思いますし、よりよい時代、よりよい人生のためには都合のいいところだけ見るのではなく、光の面も影の面も捉えないといけないと思うんです。そういう意味で、多角的な視点で書かれた歌詞になっているつもりです」
●わかりました。そしてシングルの次はアルバムのリリースですね。
「タイトルは『魔王戴天』です。これは、織田信長が“魔王”と呼ばれ恐れられていたことから持ってきたネーミング。決して信長のことを歌っているわけではないのですが、その存在の意味というか、何か巨大な実行力と推進力を持った存在や行為を“魔王”と位置付ける、というイメージです。後世に与えた影響の良し悪しは判断できないことですが、とにかく強い意志で事を成す。なので、これまでの作品に対して“強さ”を強調した1枚になっています。陰陽座としては、変化したという感じよりも進化を遂げた作品という位置づけですね」
●シングルの収録曲はすべてアルバムでも楽しめるんですか?
「いえ。アルバムには表題曲の『黒衣の天女』だけ収録されます」
●いい曲ばかりなのにもったいない! このシングルは2枚にわけることができる4曲だと思いましたよ
「シングルのカップリングでも力は抜きたくないですから、そう言ってもらえるとうれしいですね。カップリングをアルバムに入れないのは、やっぱりシングルを待っていてくれた方への誠意を示したいからです」 |
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『魔王戴天』 【まおうたいてん】
発売日:2007年7月25日
発売元:キングレコード
品 番:KICS-1314
価 格:3,000円(税込) |
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| オンミョウザ●(写真左上から時計回りに)斗羅(Dr)、黒猫(Vo)、瞬火(Vo&B)、招鬼(G)、狩姦(G)。キャッチフレーズは“妖怪ヘヴィメタル”。ほぼ日本語だけで構築した歌詞や平安装束のようなステージ衣裳で、和風のイメージを構築。ツインヴォーカル&ツインギター・スタイルで、ライヴ・パフォーマンスでも高い評価を受ける。
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