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インタビュー

悲喜こもごもの感情スパイスをブレンドしたCKBのライヴを魂込めてお届けします!
CRAZY KEN BAND(以下CKB)が“発生"してからこの春で10周年を迎える。その10年の間に横山 剣が世に送り出してきた楽曲はまさに数知れず。音楽ジャンルに縛られない柔軟かつフレキシブルなスタイルで、幅広いファン層のハートをわしづかみにしてきた。そんな横山 剣に、絶好調のニュー・シングルから、初夏の全国ツアー、そして未来像までを直撃インタビュー!!


闘っている人間がブチ当たる局面。“てんやわんやはそんなマヌケ美

 

●ドラマ「今週、妻が浮気します」の主題歌でもあるニュー・シングル「てんやわんやですよ」は、どんなテーマを持って作ったのでしょうか?

「困難に向き合っている人間の心模様というか、逃げていないからこそ“てんやわんや”だし、闘っている人間が必ずブチ当たる局面だと思うのです。それでもこの“てんやわんやですよ”というぼやきや響きには、なんかチャーミングなマヌケ美があるな、と。いつもの口グセなんですけどね。で、この『今週、妻が浮気します』のストーリーは、まさに“てんやわんや"だな、と。そこから引き出されたフレーズでもあるんですよ。そーそーそーそー」

●収録の3曲とも切ない歌詞が印象的ですが、そこに込めた思いなどは?

「これはまぁ、自分の過去の苦い経験やら仲間からの相談とか、いろいろな感情のスパイスがあって、それがこうして楽曲として結実したという気がします」

●リリース活動全般に関して、“代表取締役"としての視点や評価はありますか?

「作品作りに取りかかっている最中は、ただただ音楽に向き合っているだけなのですが、いよいよリリースという段階にくれば、頭のギヤをそっちに切り替えますねえ。作ったら作りっぱなしっていう殿様的な考えはできないです。なぜかといえば、CKBの音楽を愛しているからです」

●では、アルバム「GALAXY」を引っさげて開催した、昨秋のツアーはいかがでしたか?

「実はライヴをやる喜びを本当の意味で実感できるようになったのは2003年からなんです。なので03年よりは04年、04年よりは05年、05年よりは06年、という気持ちが強い。それはつまり、アルバムの満足度、充実度に比例しているということが言えるんじゃないかな、と。極論を言えば、作品あってのライヴということです」

●演奏の部分でも見せ方の部分でも、年々進化しているということですか?

「これはもう、いろんな曲折によって気がついたら変化、進化、時には退化のような進化もあるんじゃないですか。だから特に何も考えません。ブルース・リーの言葉を借りるなら“Don't Think. Feel!”というところですね」



ソウル電波をビンビン飛ばすから楽しんじゃったもん勝ちよ!!
 

●では5月から始まる全国ツアーについて。選曲や演出などの考えはありますか?

「今までもそうですけど、基本的に選曲や曲順は当日に決めるんですよ。その時の空気とか気分を大事にしたいので。演出も出たとこ勝負です。あ、『てんやわんやですよ』は絶対にやりますけどね」

●この時期にツアーをする意味合いや、秋ツアーとの違いなどは?

「まず、アルバムのレコーディングも終わってスケジュールにすき間ができるんだけど、何もしないでボケーッとしたくないっていうのがあります。あとCKBはファン層が幅広いので、興奮して暴れたい人は初夏のライヴハウス・ツアー、じっくり観たい人は秋のホール・ツアー、って感じで2タイプに分けるとこういう案配になるんですよ」

●オーディエンスへの希望や心構えのレクチャーなどはありますか?

「CKBはステージからソウル電波をビンビンに飛ばすから、みんなも無心でそれをキャッチしてほしいんだ。楽しんじゃったもん勝ちよ!」

●CKBにとってライヴそのものの位置づけはどんなところにありますか?

「これはもうね、電気ですよ、電気。場の電気。電波? 電子? レンジの中でマイクロウェイヴを浴びたジャガイモのバターがドロドロに溶けるように、我々が発するソウル電波を全身に駆け巡らせて共振する、そんな特別な何かを感じ取ってほしいね。そういうミラクルな場がライヴなんだ。感受性を研ぎすませて聴けば、絶対ビリビリきちゃうわけよ。そーそーそーそー」

●それでは、ツアーへの意気込みとファンへのメッセージをお願いします。


「ライヴは一本一本がドラマ以上のドキュメントだから、ドキドキ、ワクワクするのです。悲喜こもごものいろんな感情スパイスがブレンドされたCKB音楽、魂を込めてお届けしたいと思っています。会場で会いましょう! ぜひ! イイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイネ!」

 


今年はオレ自身が泣くような鬼凄い名曲を作りたい!
 

●遅れましたが、結成10周年おめでとうございます。振り返ってみていかがでしょうか?

「それこそ“てんやわんや”な時期もあったり、いろんな危機もあったりしたんだけど、そういう時も、ちゃんと一つ一つ落とし前をつけて進化、あるいは退化してると思う。退化といってもそれは動いている証しでもあるし。だから、バンドという本来刹那で薄命でもろさをはらんだものでも、こうしてビンビンに現役稼動できているんじゃないかな? 長く続けようとか、そういう気持ちよりも、今、直感したものを鮮度の落ちないうちにやるっていうのがCKB流だし、その気分があるうちはまだまだ延命できるかもね」

●リリースやライヴなど、今年1年の予定があれば教えてください。

「今年の抱負は、殻を破ることと、オレ自身が泣くような鬼凄い名曲を作るってことかな」

●では最後に、今後の剣さんとCKBとしての未来予想図などがあれば教えてください。

「目指すのは生涯現役ですけど、その時その時の衝動、気持ちにウソがあってはならないと思うので、未来の予想などはつきようがないですね。だって去年の今ごろ、今のこの状況すら予想できてないんだもん。明日は明日の風が吹くってことですな!!」

●今後のリリース活動や全国ツアーにも期待しています!

「ありがとうございます。バリバリに行きますよ! 夜露死苦death!」

 

 CKBへの情熱はもちろん、クリエイティブ力、サービスマインドなど、さまざまなタレントを持つ横山 剣らしい受け答えが印象的だった。これらのすべてが注がれるライヴが高いクオリティを誇っているのは当然である。初夏のツアーも「イイネ!」間違いなしだ!

アルバム

photo 「てんやわんやですよ」
発売中

今年の第1弾は、ドラマ「今週、妻が浮気します」の主題歌に加え、劇中曲「家に帰ろうよ」、オープニング・テーマの「た・す・け・て」などを収録。いずれも逆境に置かれた人間の切なさや魂の叫びを情感たっぷりに歌い上げている。

SUBSTANCE RECORDS
¥1,323(税込)

プロフィール

クレイジーケンバンド●1997年の春頃、横浜本牧の伝説的スポット・イタリアンガーデンにてヌルッと発生。“歌うメロディ・メイカー"横山 剣の脳内に鳴りまくってるゴキゲンにソウルフルな音楽を、ブレなく再生することのできる東洋一のサウンド・マシーン!

インタビュー・文●木村隆志
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