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インタビュー

バンドを始めた頃の衝動を凝縮した新曲から今の僕らの音を感じてほしい
思わず口ずさみたくなるようなメロディに、日本語のリズムを心地よく響かせる歌詞。オリジナリティ溢れるそのサウンドを、ロックバンドとしてのダイナミズムを損なうことなくポップ・フィールドへと昇華させてきたキャプテンストライダムが、ニュー・シングル「LONE STAR」をリリースする。3月には待望のニュー・アルバムの発売、渋谷C.C.Lemonホール(旧:渋谷公会堂)での公演も決定。春の全国ツアーも発表されるなど、3人のアクセルは早くも踏み込まれているようだ。


バンドで出す音というものにみんなで真剣に取り組んだ2006年

 

●昨年は3枚のシングルにアルバム、夏フェスにツアーなど、とても充実した1年だったようですね。


菊住
「そうですね。特に9月から3ヵ月連続で開催したリキッドルームのライヴは大きかったです。マンスリーなので、来てくれるお客さんに毎回違うものを観てもらいたいし、観せなくちゃいけない。そこに向けて準備していったことが、結果的にすごくバンドの足腰を強くしたような部分がありました。人間に例えると、成長期の子供が、骨から伸びるような感じがあったんですよ。別のバンドとまでは言わないけど、それくらい力が上がったなっていうのは実感できました」
     
梅田   プロデューサーに久保田光太郎さんを迎えて、夏頃からライヴも制作もずっと一緒にやってきたんですが、制作スタッフも含めて、すごくコミュニケーションが取れましたね。音に関してじっくり話す時間が多かったから、3人から出てる音や出したい音がシンプルに見えてくるようになった1年でした」
     
永友   「結成以来“一番”と言っていいくらい、バンドで出す音にみんなで真剣に取り組んだ年だった気がします。僕らが今出したい音はどういう音なんだろう?っていうところに向き合いながら。その結果、ちゃんと“これです”って自信を持って言える音が、アルバムという形にもできたので、バンドの自信につながった1年でもあったと思います」

●そういう時間の中から生まれてきた今回のシングルですが、疾走感あるバンド・サウンドが印象的ですね。


永友
「最初のアルバムの『ブッコロリー』を作ったときの感じというか、もっと言うとバンドを始めた時の衝動や初めて組んだバンドで出す音とかって、やっぱり無敵なんですよね。そういう衝動というのを、スキルアップしつつ、もっとシンプルで太いロックをバンドでやりたいっていう中から生まれた曲です。バンドの音も疾走感を追求して録ったので、今こういう音を出したいんだっていうのが一番伝わる曲だと思うし、そういう思いで作ってきたアルバムの、名刺代わりになる曲だと思いますね」
     
梅田   「疾走感もそうだけど、今回はリフをゴリゴリ押したいなっていうのがありました。意外と今までなかったので、そういう気持ち良さも感じてもらえると思います」

●歌詞についてはいかがですか?


永友
「これは旅立ちの歌なんですよ。今までは、どこかに止まって何かを観察するような歌詞が多かったけど、アルバムを作っていく中で、この曲は特に、今の自分たちの姿をありのままに歌う歌だなと思ったんです。東京に出てきて2年くらい経って、“何が変わったのか”とか“どうしていきたいのか”とかを素直にそのまま歌っていますね。現在進行形な、前のめりな感じにしたかったので、曲の疾走感のように言葉も転がっていけばいいなと思って作りました」

●カップリングにはチープトリックのカバーも収録されていますね。


永友
「チープトリックは、シンプルでストレートなロックンロールの大先輩ですからね。たぶん中学生でもコピーできるようなとっつきやすい曲なんですけど、誰も本人のようには演奏できない(笑)。あの“ONE AND ONLY”な感じって、ある種バンドの一番かっこいい姿でもあるなと思って、敬意も表しつつ楽しんでカバーしました。アレンジに関しては…ほぼコピーです(笑)」

●もう一曲はインディーズ時代の曲のライヴ・バージョンで。


永友
「これは最初に話に出たリキッドルームの9月のライヴからです。今までもライヴテイクは入れてるんですけど、この日はホーンセクションが入ってちょっと特別な編成だったので、来れなかった人にも聴いて楽しんでいただきたいなと思いまして。今回はバンドの音で語るという部分を感じてほしいなということで、こういった形の2曲をカップリングにしてみました」



“ロックの殿堂”だからこそ何か新しいことをやってみたい
 

●充実の新曲を携えて行なわれる渋谷公会堂でのライヴも楽しみです。


梅田
「渋公って、BOφWYが解散宣言をしたところですからね。デカイなぁと思います。ロックの殿堂ですから、ワクワクしていますよ」
     
菊住 「僕も大学生の頃にドリームシアターを観に行って、2階席からドラムセットをジッと観ていた思い出がありますよ(笑)。前作の『恋するフレミング』や今回の『LONE STAR』は、こういう大きい場所でやって映えるフレーズやプレイっていうところも意識した部分もあるので、実際に会場でどう聴こえるかを楽しみにしていてほしいですね」
     
永友 「憧れの場所なのでとても嬉しいです。渋公には奥田民生さんを観に行ったことがあるんですが、ホールならではの見せ方や楽しみ方があるし、かっこいいバンドはほんとにかっこよく見える場所。新曲もたくさんあるので、今までの集大成的なものよりも、新しいことをいろいろやれるライヴにしたいと思っています。そのあとには全国ツアーも始まりますが、今回は初めてワンマンでやる場所も含まれているので、僕らも楽しみにしていますよ」

●では最後に、今年の抱負を聞かせてください。


永友
「2006年はバンドの足腰が強くなった1年だったので、ガンガン曲を書きたいなというのはありますね。いろいろ経験して、学んで身に付けたものを、反射神経で出すというか、頭で考えず体で行く2007年にしたいです」

 

 自分たちの音はもちろん、バンドの状態もどんどんよくなっているという彼ら。充実のサウンドをぜひこのツアーで体感してほしい。

プロフィール
キャプテンストライダム●(写真●から)梅田啓介(B&Cho)、永友聖也(Vo&G)、菊住守代司(Dr&Cho)。1999年に結成し、翌年現メンバーに。2002年、作詞家・松本 隆主宰のレーベル「風待レコード」と契約し、2003年8月にシングル「マウンテン・ア・ゴーゴー」でデビュー。

URL

プロフィール

「LONE STAR」
2007/2/7[水]発売

3ピースならではのアンサンブルを、シンプルかつポップに疾走させたサウンドはキャプストならでは。もっと先へと走り出す気持ちを、ストレートに伝えるシンプルな言葉も印象的なロック・チューン。

ソニーミュージックエンタテインメント
¥1,223(税込)

インタビュー・文●山田邦子
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