『FUJI ROCK FESTIVAL』ではメインステージに登場。主催イベント『NANOーMUGEN FES.』や自身のツアーでも、アリーナ級の大会場に進出。前作『ファンクラブ』後の約2年間は、彼らの活動域がさらにス
ケールアップした実り多い期間だった。その日々から生まれたニューアルバム『ワールド ワールド ワールド』からも、現在のアジカンが持つ多彩な魅力がより広い幅の音楽ファンへ伝わるに違いない。
山田「今回は、よりポップな自分らの一面を出していこうっていう意識があって。“開けた感じ”というか。なおかつ、アルバム1枚としての流れとかもすごい考えたし。今の自分たちが思う“アルバムってものの理想形”に、限りなく近づけたんじゃないかと思ってます」
伊地知「『ファンクラブ』のときは、結構みんな陰にこもって。変拍子とか、ちょっと難しい音像とかも色々試してやろうとしてたし。それと真逆ではないけど、今回はその“開けた感じ”は、最初から意識して作曲もしてましたね」
●たしかに、『ファンクラブ』の重厚さとはまたひと味違う、爽快な雰囲気が気持ちいいです。
喜多「そうですね。『ファンクラブ』は、ミュージシャンとして持ってる技術でとことんやり合ったみたいな。それはたぶん、音楽的な評価がもっと欲しかったからかもしれないし。それに比べると、色々なアイデアをコンパクトにまとめてく作業は大変でもあったけど、面白かったですね。その短い何分間かの中でちゃんと聴かせるっていう、職人になった感じ(笑)?」
後藤「職人になんかなりたかねぇな〜(笑)」
喜多「ポップ職人みたいな(笑)。曲をうまくまとめられると、そんな感じするというかさ」
後藤「そこに対する照れとかを感じるんじゃなくて。逆に、そういうポップさも自分たちのいいところだって堂々とやるほうが難しかったりするけど。ウチらはそういうことができるバンドでもあると思ってたんで、存分に生かしていいんじゃないかっていうのはありますね」
●アルバム後のツアーはライヴハウスのサーキットですね。アリーナツアーも経験済みの皆さんが、今回このスタイルを選んだ理由は?
後藤「好きだから、ライヴハウスが(笑)。“音楽をやってる”って実感は、客が近いとダイレクトに感じられるから。その自分らが好きな場所からまた1歩1歩やっていって、必要に感じたらもっと大きいところでやればいいと思うし。基本的にはそういう、“ダイレクトにやってること”は忘れたくないですよね。自分たちにとってもよりどころにもなってるし、それは」
自分たちの音楽を、より“ダイレクト”に伝える場所。アジカンに必要不可欠なライヴという最重要空間、その迫力をぜひ体験あれ!