世界に名高い、数百年の長い歴史を持つルーヴル美術館。その膨大な美術品から、「子ども」という普遍的なテーマに沿った作品を展示する、『ルーヴル美術館展 美の宮殿の子どもたち』。様々な地域や文化に生きる子どもたちの姿を一つの展覧会の中で同時に提示することにより、様式や技法を超えて、“子どもの表現”に込められた芸術の諸相を探っていく。本国やヨーロッパでも実現したことの無い、画期的な試みだといえる。
メインとなる部門は、絵画、古代エジプト美術、古代オリエント美術、彫刻、美術工芸品、素描・版画。そして古代ギリシア・エルトリア・ローマ美術の7セクション。それぞれ「家族」「肖像」「王家の子供」などの小テーマに沿って選定された約200点の作品から、表現の共通点や相違点などを感じることができるだろう。
一つ一つの部門の作品は、それぞれがとても豪華だ。例えば絵画部門からはベネチア派の巨匠ティツィアーノの『聖家族』、スペイン宮廷画家ディエゴ・ベラスケスの工房『≪後のフランス王妃マリー=テレーズ(1638〜1683)の幼き日の肖像≫』1652年など、16〜19世紀の巨匠の作品が並ぶ。また、エジプト部門からは、海外初出展となるルーヴル美術館唯一の子供のミイラ『≪少女のミイラと棺≫新王国時代(前1550〜1069年頃)あるいは第3中間期(前1069〜664年頃)』が出展され、美術工芸品部門においても17〜19世紀の大理石彫刻の数々や堂々たるタピストリーまで様々な物が出展され、いずれも見逃せないだろう。
世界の美術の殿堂であるルーヴル美術館。長い歴史が証明する、その奥深さを改めて知ることができるチャンスに是非、足を運んでいただきたい。