常にサプライズを仕掛けるGacktならではの続編
12/14[日]からスタートするツアー『Requiem et RéminiscenceU〜再生と邂逅〜』は、Gacktにとって約3年ぶり('06年にファンクラブ対象のツアーはあったが)になる本格的なものだ。しかも、Gacktの歴史上最大の公演数である。ライヴ実現が待たれた彼が、ついに全国各地で独自のパフォーマンスを展開してくれるのだから、期待に胸踊らせるファンも多いことだろう。
ツアータイトルからも分かるとおり、今回のそれは'01年に行われた同名ツアーの続編的なコンセプトであると想像できる。ただ、常にサプライズを仕掛けてくるGacktのこと、すんなりと想像どおりのコンセプトを持ってくるかどうかは、ライヴを体験しなければ分からないが、'01年のツアー最終公演を収めたDVD『Requiemet
Réminiscence〜終焉と静寂〜特別編』が発売されているので、この映像を観てからライヴに臨むことをおすすめしたい。だが、たとえ観なくとも、ライヴというものへのイメージが引っ繰り返るほどの衝撃を受けること確実なのが、彼のステージであると断言する。
ステージに雨、馬… ありえない演出、今回は何が?
では、これまでGacktのライヴが高く評価された核となる独自性について触れておこう。彼のライヴは単刀直入に言って“物語”である。'01年の「Requiem〜」を例に取れば、オープニングでステージを覆ったスクリーンに短編映画と言うべき作品が映された。Gacktが演じる主人公がアンドロイド手術を受けるというショッキングな内容だ。観客があ然とする中始まったライヴは4パートに分かれており、それぞれ衣装を替え、コンセプチュアルな世界観をもって進行していった。以降のツアーでは本格的なダンスはもちろん、ステージに雨が降ったり、東京ドームでは本物の馬に騎乗し疾走するという、“ありえない”演出も見せてきたが、これらはすべて、基本にある物語を視覚的に分かりやすく表現するための手段なのだ。
まだ完結していなかった物語「Requiem et Réminiscence」が、新たな表現手段を用いて構築される世界やいかに?今回はどんな感動が降るのか。ツアー突入前、10/15[水]には'00年の初ツアーから'06年まで、7本のツアーライヴ音源をボックスセットにしたCD作品(特別DVD付き)『nine*nine』も発売される。音で描かれたライヴの世界も堪能して、12月からの楽しい世界へ備えたいところだ。