今年初めにリリースしたオリジナルアルバム「You can'r catch me」が、オリコン1位を獲得し、シンガーとしての稀有で、繊細な表現力を見せてくれた坂本真綾。
自身のキャリアで3枚目、4年ぶりとなるコンセプトアルバム「Driving in the silence」を発表した。
彼女の作品群のなかでも、これまで高い人気を誇ってきたコンセプトアルバム。新作のテーマは、"冬"とのこと。
坂本 「冬になるとアグレッシヴになって、たくさん散歩したりするんです。
外が寒ければ寒いほど、家に入ったときの暖かさや、冷えた体にコーヒーを飲んで体が温まる、じ〜んとくる瞬間が好きなんですね」
さまざまな“冬”を想起させる全9曲は、彼女が持つイメージや思い出がふんだんに詰まった作品となった。
坂本 「みんなでわいわいというのも楽しいんですが、当たり前の“普段あることに感謝することがクリスマスなのかな”って思って。
家だったり、家族だったり、よりパーソナルな世界観、小さなコミュニティをイメージして制作しました。
それらはもちろん歌詞にも表れていると思いますけれど、サウンド面でもアイルランドの太鼓であるボウランを使ったり、細部にまで "冬のイメージ"を配することができたと思います。また、スウェーデンの気鋭プロデューサー、ラスマス・フェイバーが手掛けた3曲も聴きどころのひとつ。
彼の特徴の1つにすごく幻想的なラインがあるので、ポップというより、少し複雑な曲をお願いしてみたんです」
そのチャレンジが実を結んだのが「Melt the snow in me」。
北欧の過酷な冬と、幻想的で童話のような世界観がフィットし、本作の中でも一種
異なる“冬のイメージ”に仕上がった。
また「everywhere」以来となる、自身が作曲を手掛けた「誓い」やタイトル同名曲では、彼女がイメージする“冬の静寂”が表現されているといったように、明快なテーマに対し多彩な楽曲がそろっている。
12月には、3枚のコンセプトアルバムの全収録曲が体感できるライヴを開く。
坂本 「1枚ずつ、1曲ずつ、曲順通りに演奏する3部構成になると思います。私にとっても今までにないタイプのステージなので楽しみですね。
それと、銀河劇場の円形の客席や空間が、今回のアルバムのパーソナルな部分にぴったりなんです。
できるだけ近い距離で、それぞれの3つの世界観を、ゆったり、じっくりと楽しんでいただきたいです」
坂本真綾が贈る“冬”。
その艶やかな魅力を、温かな会場で存分に体感していただきたい。
インタビュー・文/中西英雄
コンセプトアルバムの3作品を曲順通りに披露してくれる「坂本真綾LIVE 2011“in the silence”」。珍しい構成で、人気のコンセプト作品を3枚分も味わえるのは、うれしい限り。
「3枚分のアルバムを、生でそのまま聴いてもらう感じですね。もちろんライヴですので、色んなアレンジも入るし、過去の曲はいまの心境で歌い方や感情の込め方も変わってくると思うので、そういった変化を楽しんでもらえればと思います」
そこで気になるのはコンセプトアルバムの2作目「30 minutes night flight」だ。同作は全曲の収録時間が“ピッタリ30分”というコンセプトを基に制作されている。ライヴでは果たしてどうなるのだろうか。
「そうなんです! ジャスト30分で終わらせるために、四苦八苦しています(笑)。でも、“30分”というコンセプトを再現するべく色々考えていますので、期待してくださいね!」
坂本真綾:サカモト マアヤ
幼少より劇団の子役として活躍し、'96年に歌手としてデビュー。現在は作詞のほとんどを自身でおこない、シンガーとしての繊細な表現力とともに、その世界観も高い支持を得ている。近年では'10年の武道館単独公演、'11年の「You can't catch me」でのオリコン首位獲得など目覚しい活躍をみせている。音楽以外でも声優、ラジオパーソナリティ、舞台、エッセイストなど、アーティストとしての活動は多岐にわたる。
オフィシャルサイト⇒http://www.jvcmusic.co.jp/maaya/
※写真は初回限定盤 |
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