クラシック
佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサート

佐渡裕指揮「ウエストサイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサート
©Takashi Iijima /West Side Story ©1961 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. ©A.M.P.A.S.

チケット情報

奇跡の共演!佐渡裕指揮のもと全ての演奏者と映画の登場人物が一体となる渾身の「ウエスト・サイド物語」。
映画全編映像に合わせてフルオーケストラ生演奏!

 

恩師バーンスタインに捧ぐ、 佐渡裕の「ウエスト・サイド物語」

「ウエスト・サイド 物語シネマティック・フルオーケストラ・コンサート」は、舞台上の大スクリーンで映画全編を上映し、目の前でフルオーケストラの生演奏を合わせるシンクロライブ。
1961年に誕生したアカデミー賞10部門受賞の完璧なパッケージ(映画)の感動と、現代に生きるミュージシャンたち(オーケストラ)がその瞬間に音楽を創り上げる感動が共存する。
オーケストラ音は削除され、効果音と台詞、歌声だけ残した映像、例えば、冒頭のフィンガースナップ、トニーやマリアの歌、ジェット団シャーク団の体育館のダンスなどのシーンに、指揮者は耳に入るクリック音を頼りに約100名のオーケストラの演奏をぴったりと合わせなければならない。
「トゥナイト」「マリア」「サムホエア」「アメリカ」「マンボ」「クール」「ワンハンド・ワンハート」「クインテッド」など名曲の数々、そして「エンドクレジット」までもがノーカットで、映画に合わせて演奏され、再構築されていく。映像は待ってくれないから、少しの狂いも許されない、実に「音楽を扱う職人たち」が繰り広げるスリリングなコンサートだ。
この緊張感溢れるコンサートの指揮を担うバーンスタインの最後の愛弟子、佐渡裕は、“『ウエスト・サイド物語』の音楽に魅かれる理由は、複雑な構成の中での奥深さだ”と言う。
決して聴きやすいだけではない、頭と心に残る音楽。「シネマティック・フルオーケストラ・コンサート」だからこそ、天才バーンスタインを真に感じ取ることができるはずだ。

 

 

 

<佐渡裕メッセージ>

 

私がバーンスタインに初めて会ったのは26歳の時、その後彼の晩年に3年ほど師事しました。彼の指揮姿を見ていなかったら今の自分はなかったと思います。
バーンスタインに色んな出会いやチャンスを頂きましたが、今年の1月には生誕100年を記念して彼の交響曲を指揮するためにアメリカデビュー(56歳にして)も果たしました。
“バーンスタイン生誕100周年”は、僕の中では「彼への恩返し」をする時という強い思いがある。彼に出会うことができた一人として、彼の作品の素晴らしさ、音楽の面白さを今こそ、そして生涯伝えていきたいと思っています。
「シネマティック・フルオーケストラ・コンサート」は私にとっても本当に難しい技術を求められ、一時も気を緩められない公演です。けれど皆さんは、難しいことは考えず、観て、聴いて、感じてもらえればいいと思う。当時のアメリカの天才たちが集まって作った傑作を、五感全部を使って堪能してください。

 

 公演情報

 

バーンスタイン生誕100周年記念
佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」
シネマティック・フルオーケストラ・コンサート

 

2018/8/4(土) 12:00開演 / 18:00開演
2018/8/5(日) 12:00開演
東京国際フォーラム・ホールA

 

2018/8/9(木) 17:30開演 / 18:30開演
フェスティバルホール

 

英語上映・日本語字幕あり / 開演約10分前に佐渡裕オープニングトークあり

 

 チケット料金(税込)

 

【東京公演】S席 11,500円 A席 9,500円 B席 7,500円 M席 11,000円

【大阪公演】S席 11,500円 A席 9,500円 B席 7,500円 BOX席 13,500円

 

※M席はスクリーンの下部が一部見えない席となります
※未就学児のご入場はできません。お一人様1枚チケットが必要です
※上演時間:約3時間(休憩1回含む)
※車椅子でご来場のお客様はS席をご購入いただき、お問い合わせ先キョードー東京までご連絡ください

 

 

佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」シネマティック・フルオーケストラ・コンサート
父の日キャンペーン<Pontaポイントプレゼント> ※終了しました


S席1枚購入につき、Pontaボーナスポイントをプレゼント!
2018/8/4(土)12:00公演:500ポイント
2018/8/5(日)12:00公演:500ポイント
2018/8/4(土)18:00公演:1000ポイント


【受付期間】
2018/6/13(水)12:00~6/18(月)23:59


【注意事項】
※ポンタポイントは、公演終了後に付与されますが、お申込み時にポンタカードの登録が無いと付与できません。
※受付後、カード登録しても付与されません。

 インタビュー

 

バーンスタイン生誕100周年記念
佐渡裕指揮「ウエスト・サイド物語」
シネマティック・フルオーケストラ・コンサート

 

 

ミュージカル映画「ウエスト・サイド物語」は、1950年代のニューヨークを舞台とした二つの若者グループの対立、そこに芽生えた許されない恋が描かれた不朽の名作だ。そのスリリングで悲劇的なストーリーは、舞台で初演された当初、ミュージカル界に衝撃を与えたといわれる。


「ウエスト・サイド 物語 シネマティック・フルオーケストラ・コンサート」は、スクリーンに映し出されるオリジナル映像と歌声に合わせて、生のフルオーケストラが音楽を奏でるコンサート。指揮は、この音楽を作曲した大指揮者、レナード・バーンスタインの最後の弟子である佐渡裕だ。


佐渡 僕は、バーンスタインが70歳のときアシスタントにつき、いろいろな国での演奏旅行に連れていってもらうようになりました。印象的だったのは、レニーが祝賀パーティーなどで「ウエスト・サイド」の話ばかりされることを嫌がって、“ウエスト・サイドのバーンスタイン”と言われたくないと怒っていたことです。実際、「キャンディード」や「波止場」「不安の時代」など、彼の作品には他にもすばらしいものがたくさんありますから。……でもやっぱり、「ウエスト・サイド」の音楽は本当によくできているんですよね。レニーは怒るかもしれないけれど(笑)。


「トゥナイト」「サムホエア」「マンボ」といった心に残るメロディの宝庫であると同時に、理論的な意味でも、ストーリーや登場人物の心情を見事に表す音楽が展開すると佐渡はいう。


佐渡 作品を通して、安定感のあるソ・ドという組み合わせの音のあとに、ファ#という、ちょっと不良っぽい、対立する音が鳴り続けます。いつまでも平和がやってこないことが、音楽で示されているわけです。そのうえ、劇中のそれぞれの曲がどんどんひとつの矢印に向かって進んで、物語を展開させていく。音楽、台本、振り付けと、才能の塊が集まってこの映画は作られたのです。


初演から半世紀以上経った今も、このミュージカル映画が人々の心を動かし続ける理由は、どんなところにあるのだろうか。


佐渡 冒頭のシーンは、広いカメラアングルから絞られていって、対立が起きている場所がクローズアップされます。ある一つの場所で起きた事件のように描かれていながら、世界中で起きている普遍的な問題が取り上げられているわけです。人はお互いケンカしたいと思っているわけでもないのに、なかなか手をつなぐとかできない。それは、例えば国と国の対立にも置き換えて考えることができるでしょう。今の時代が抱える危機感やテーマにも重なる作品です。


ドラマティックな音楽と物語を持つこの作品、フルオーケストラのライブ演奏で鑑賞できれば一層エキサイティングなものになることは間違いない。ただこれは、指揮者とオーケストラのハイレベルな技術と研ぎ澄まされた感性があって、ようやく実現するものだ。2012年、シネマティック・フルオーケストラ・コンサートが日本初上陸した際の演奏を担当したときのことを、佐渡はこう振り返る。

 

 

佐渡 それはもう、職人技を連発させないといけない、大変な本番でしたよ(笑)。映画のスクリーンの他に、僕の前には別のモニターがあって、そこに出るサインを観ながら、まるでビデオゲームみたいにオーケストラに指示を出していくんです。でも生のオーケストラは機械と違って、音が出るまで当然タイムラグがありますから、ちょっと早めに棒を振らないといけない。フィンガースナップの場面や、アップテンポの曲の部分などでは、100人近い大所帯でタイミングをキメなくてはいけないので、毎回ドキドキでした。でも、こうして再生される映像と、その場でオーケストラが生むライブの音楽が共存する舞台は、自分でやっていてとても楽しかった。公演を重ねるなか、ぴったりと映像に合わせる場面と、映像とは少しずれてもオーケストラのテンポで表現していく場面とが出てきたりして。そんなバランスもおもしろいんです。


ミュージカル映画版を観慣れている方も、バーンスタインの音楽の魅力を改めて実感できるだろうという。


佐渡 シネマティック・フルオーケストラ・コンサート用にアレンジされた、大編成のためのスコアで演奏するので、こんなにもシンフォニックな音楽なのだと驚くと思います。


2018年はバーンスタイン生誕100年とあって、佐渡はこの一年、国内外でさまざまなバーンスタイン作品を演奏してきた。


佐渡 今年1月にワシントンでアメリカデビューを果たして、『不安の時代』を演奏しました。定期演奏会の前半で、しかも簡単な作品でないにもかかわらず、客席がスタンディングオベーションで本当に盛り上がったんです。ワシントンの聴衆のバーンスタインに対する理解度や愛情を強く感じました。


「シネマティック・フルオーケストラ・コンサート」日本公演は、ちょうどバーンスタインの誕生月である8月に行われる。


佐渡 特別な想いで立つステージです。音楽、振り付け、役者、なにもかもが格好良く、今見ても色褪せない魅力がある作品。クラシックに詳しい人もそうでない人も自然と惹きつけられる、バーンスタインの音楽が持つカリスマ性を、存分に感じていただけたらと思います。


インタビュー・文/高坂はる香
写真/ローソンチケット