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インタビュー
ブロードウェイ・ミュージカル『スウィング』 ブロードウェイ・ミュージカル『スウィング』
ブロードウェイ・ミュージカル『スウィング』 ブロードウェイ・ミュージカル『スウィング』
ブロードウェイ・ミュージカル『スウィング』

'00年のトニー賞5部門で6つのノミネートを果たし、'02年時の初来日公演でも迫力のパフォーマンスを見せ付けたブロードウェイ・ミュージカル『スウィング!』が、6年ぶりに待望の再来日公演を果たす。デューク・エリントンの「スウィングしなけりゃ意味ないね」、グレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」、ルイス・プリマの「シング・シング・シング」など誰もが知っている'30〜'40年代のスウィング・ジャズの名曲が、スピーディーな演奏とアクティブなダンスシーンによって立体的によみがえる舞台。当時のリアル世代も、当時を知らない人たちも、それぞれが興奮の坩堝に巻き込まれること間違いなしなのだ。

インタビュー

『スウィング!』の見どころは、楽器を演奏するパフォーマー陣とダンサーたちが互いに息の合ったコラボレーションを繰り広げることで、単なるミュージカルの枠にとどまらない圧巻のステージングを見せる点。夏の公演に先駆けて来日したマーク・エックスタイン、アデアラーニ・マリア(共にダンサー)、そしてランディー・シェイン(ヴォーカル)に、キャスト側から見たこの公演ならではの面白さと、舞台の裏側について聞いた。

 

思わず踊りだしたくなるのがスウィング・ジャズの魅力

 

●若い世代のあなたたちにとって、スウィング・ジャズのどういった点が好きですか?

 

マーク 僕にとってはポップスやロックより強いメッセージをもっているところが魅力だね。元々は'30年代に戦争や人種差別といった土壌から生まれ、その後黒人と白人が一緒に作っていった音楽だから、喜びや愛など全てが詰まっているんだよ。

 

アデアラーニ 私は以前はクラシックバレエを踊っていたんだけど、『スウィング!』のスウィング・ダンスは枠にはまらないで踊れるという点で正反対だし、そこがいいわ。私にとっては思わず踊りだしたくなってしまう、一番楽しいと感じられるのがスウィング・ダンスなの。

 

ランディー “若い世代”ですって!? 嬉しい言葉だわ(笑)。でも私自身は子どもの頃から家でスウィング・ジャズが流れていたせいか、今はやりのポップスにはあまり馴染まないと感じているの。だから'30〜'40年代に実際に聴いて過ごした方だけでなく、今の自分だって“スウィング世代”といっていいんじゃないかしら。

 

ミュージシャンとダンサー、そして観客が一体となって…

 

●舞台は2時間を通して40曲ほどの名曲が次々に登場しますが、ステージはどう展開していくのですか?

 

マーク ミュージカルといっても1人の主人公の物語ではなく、複数の登場人物たちが互いに関係し合いながら話が進んでいくんだ。舞台上にはミュージシャンもいて、さまざまな形で僕らダンサーと掛け合いもするんだよ。

 

アデアラーニ 中でも大きな見どころは、カップル・ダンスね。演出と振付はブロードウェイミュージカルや映画『フットルース』の振付、それにアメリカン・バレエ・シアターにバレエ作品も提供しているリン・テイラー・コルベットで、人間の素顔や生き方、それにリズムが伝わるような踊りなの。

 

ランディー 個人的には、最後のほうで私たちヴォーカル4人が並んで歌うシーンもおすすめ。物語のテーマを暗示しているような、情緒たっぷりな場面よ。

 

マーク そしてフィナーレは「シング・シング・シング!」。これは客席も巻き込んで、盛り上がるよ!

 

●では最後に、再来日を楽しみにしているお客様にメッセージを。

 

ランディー 日本のお客様は静かだというけれど、先日のPRイベントでのステージでは熱い反応をすごく感じたわ。だから夏の公演も楽しみにしています。

 

アデアラーニ この作品を観ていただくことで同じ時間を共有できるのが楽しみ。ぜひ劇場でお会いしましょう!

 

マーク 愛情と情熱というスウィングが持つ“JOY”を、ぜひ一緒に楽しんで!

 

インタビュー・文●佐藤さくら 撮影●柴田ひろあき

インタビュー

撮影に入ると、ご覧の通りのポーズをサッと決めてくれた3人。特にダンサーのマークとアデアラーニはひと目見て分かる筋肉美に思わず見惚れてしまうほど。取材の前日に来日に先駆けて行われたPRイベントでは、スピード感あふれるリンディ・ホップ・ダンスを繰り広げ、そのアクロバティックなテクニックに観客から驚きの声が上がりました。中でもエア・ステップと呼ばれる空中回転技は、マークたち世界選手権保持者クラスしか出来ないといわれる大技。キャストに各大会のチャンピオンを揃えた『スウィング!』は、その意味でも貴重なステージなのです。ところが意外にも気さくなマークたち。前述のPRイベントではキリッとした白い衣装から、ドレスシャツの胸元を開けたセクシーなものまで多彩に着こなしたマークに、「あのシーンはセクシーでしたが、得意ジャンル?」と聞くと、隣でアデアラーニは大笑い。「ほら言ったでしょ!」と突付かれ、思わず照れ笑いのマークなのでした。

プロフィール

マーク・エックスタイン(中)
アメリカン・リンディ・ホップ大会で2度優勝経験があるほか、『キャッツ』など出演作多数。カップルダンスの世界的インストラクターでもある。

 

アデアラーニ・マリア(左)
ハワイ生まれの日系3世。コロラド・バレエを経て『スウィング!』のオーディションに合格、メインキャストに。前回の日本公演でも一番人気を誇った。

 

ランディー・シェイン(右)
初めはダンサーとして『スウィング!』に参加、ほとんどすべての女性役を演じる。その後、ヴォーカルに転身。そのほか、米国全土での出演作も多い。


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